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JOCの就職支援「アスナビ」:経済同友会への説明会を実施

カテゴリ:就職支援
2015.03.30
JOCの就職支援「アスナビ」:経済同友会への説明会を実施
アスナビ説明会でプレゼンテーションをした選手たち。左から押切選手、菊池選手、岩原選手、藤井選手、久良知選手(写真:アフロスポーツ)
JOCの就職支援「アスナビ」:経済同友会への説明会を実施
前原金一経済同友会副代表幹事・専務理事(写真:アフロスポーツ)

 公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)は3月18日、海運クラブ(東京都千代田区)で、トップアスリートの就職支援ナビゲーション「アスナビ」の説明会を行いました。
 アスナビは、オリンピックや世界選手権などを目指すトップアスリートの生活環境を安定させ、競技活動に専念できる環境を整えるために、企業の就職支援を呼びかける活動。2010年から各地域の経済団体、教育関係機関に向けて本活動の説明会を行い、これまでに43社59人(内定者含む、2015年3月18日現在)の採用が決まりました。

 今回の説明会は、公益財団法人経済同友会(以下、経済同友会)の会員企業を対象に行われ、28企業40人が参加しました。

 経済同友会では、2010年10月のアスナビプロジェクト発足後に第1回説明会を開催。冒頭あいさつに立った同会の前原金一副代表幹事・専務理事は「(経済同友会での)アスナビ説明会も今回で5回目になります。(発足からの)この5年間、アスナビを通じて43社、59名のアスリートが就職いたしました。今後1人でも多くの選手が生活、練習環境を改善させて大きく成長していくことを大いに期待しております」と選手の活躍とアスナビプロジェクトの活性化に期待を寄せました。


JOCの就職支援「アスナビ」:経済同友会への説明会を実施
青木剛JOC副会長兼専務理事(左)と福井烈JOC理事(写真:アフロスポーツ)
JOCの就職支援「アスナビ」:経済同友会への説明会を実施
採用事例発表に登壇した久慈竜也代表取締役社長(右)と小西あかね選手(写真:アフロスポーツ)

 青木剛JOC副会長兼専務理事は、出席者への感謝の意を伝え、「アスナビ説明会は本日で20回目の開催です。経済同友会様では、その4分の1を占める5回の開催となっております。日本のアスリートが世界中のアスリートを相手に真剣に戦う姿には、日本国民、特に若い人々に大きな感動とともに夢と希望を与えてくれる大きな力があります。私たちは、世界を相手に戦うトップアスリートは日本の誇るべき宝だと考えています。その宝を育て支えていくために、ぜひとも皆様方のご協力をいただきたいと思っております」と、アスリートをともに育てていくべく、引き続きの協力を訴えました。

 続いて、福井烈JOC理事がアスナビの概要を説明。資料をもとに勤務スケジュール、配属部署などの具体例を話し、「トップアスリートは企業戦略としてトップを目指すときの担い手となってくれると思います。また、社員のみなさんが同じ職場の仲間としてアスリートを応援してくださることによって会社の団結力を高める効果も期待できると思っております。どうぞアスナビに興味をもっていただいてトップアスリートを応援、支援していただければと思います」と、選手を採用することでのプラス効果を語りました。

 採用実績企業による事例発表では、株式会社久慈設計(本社:岩手県盛岡市)の久慈竜也代表取締役社長が登壇。同社では2014年4月にアイスホッケー女子の小西あかね選手を採用しました。久慈社長は「非常に明るくバイタリティがある」と小西選手を評価。ソチオリンピックの代表メンバーに選ばれるなどの活躍で、小西選手の存在が社内に明るい空気をもたらしていることを話しました。さらに出席者に向けて「勤務地が合うからというだけでも、ぜひ一度お見合いをしていただければと思います。お客様に『どうかよろしくお願いします』と臨んでいる姿を見ると、私たちも勇気付けられることは確かです」と実感を込めて語りました。
 小西選手は、周囲の協力に感謝の言葉を語り、「今はけがをしていて代表活動もチームの活動もできていません。でも、これからけがを治して(活動広報誌の)『あかねだより』をたくさん発行できるように活躍し、頑張っていきたいと思います」と意気込みました。


JOCの就職支援「アスナビ」:経済同友会への説明会を実施
山口香JOC理事(写真:アフロスポーツ)
JOCの就職支援「アスナビ」:経済同友会への説明会を実施
押切雄大選手(写真:アフロスポーツ)

 この日はさらに、ソウルオリンピック女子柔道銅メダリストの山口香JOC理事が、オリンピアンからの応援メッセージを送りました。
 メダル獲得の翌年、25歳で現役を引退した山口理事は「実は辞めてからの方が大変。スポーツは頑張ったことを評価してくれますが、社会ではそれだけじゃだめ。結果を出して当たり前なんです」と社会で感じたことを語りました。その上で「社会あるいは企業が夢を捨ててしまったら、失敗を恐れてしまったら先にも進まないというのも事実だと思うんです。夢を追いかける姿というものが必要」と、アスリートの存在が社会の力になること、彼らを支えることの必要性を説き、「彼らがリオデジャネイロそして東京で後悔することなく活躍できるような環境を、ぜひ皆様のお力で与えていただければありがたいなと思います。いい縁が今日生まれますように」と締めくくりました。

 説明会の最後には、八田茂JOCキャリアアカデミー事業ディレクターが司会進行役を務め、就職を希望する現役アスリート6選手によるプレゼンテーションが行われました。選手たちは、緊張した様子を見せながらも、競技への思いとPRポイントを力強く語りました。

■押切雄大(水泳・競泳)
「私は決して器用な選手ではありません。しかしながら最後まで諦めず、日々の努力を積み重ねることで成果を出すことを実践してきました。12月に行われた世界短水路選手権では6位入賞の成績を残すことができ、世界で戦う自信もつきました。会社にどのように貢献していくかを考えた時、高い目標を持ちアスリートとして結果を出すことと、会社が結果を出すことに共通点を見出しています。感謝の気持ちを常に持ち続け、企業で働くことで自分自身への成長につなげていきたいと思います」


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菊池萌水選手(写真:アフロスポーツ)
JOCの就職支援「アスナビ」:経済同友会への説明会を実施
岩原知美選手(写真:アフロスポーツ)

■菊池萌水(スケート・ショートトラック)
「オリンピックでの悔しい経験をもとに課題を改善し、ユニバーシアード女子3000mリレーで4位になるなど、世界トップレベルの中でレースをすることができました。チーム力を上げるための工夫が、この結果につながったと実感しています。この経験は働く上でも非常に重要なものになると思っています。社会人としては分からないことばかりですが企業の皆様に私自身が世界で経験したことや、スポーツの面白さをお伝えできれば大変うれしく思いますし、私自身企業の中で成長していきたいと思っています」

■岩原知美(アイスホッケー)
「ソチオリンピック代表には選出されず悔しい気持ちを味わいましたが、テレビの前で日本が勝つために『自分には何をできるか』を考えていました。そして強い気持ちで厳しいトレーニングを積み重ね、再び日本代表に選出されました。
 私はチームが苦しい場面でも下を向かずに体を張り、スピードを生かしたプレーでチームを盛り上げていきます。お世話になる企業でも感謝の気持ちを決して忘れず、常に会社への貢献を頭に置きながら活躍していきたいと思っています」


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藤井桜子選手(写真:アフロスポーツ)
JOCの就職支援「アスナビ」:経済同友会への説明会を実施
久良知美帆選手(写真:アフロスポーツ)

■藤井桜子(ビーチバレーボール)
「ビーチバレー競技はまだ日本ではなじみがない競技です。しかし海外の大会やオリンピックでは観客動員数トップになるほどの人気がある競技です。私は海外の高いレベルでプレーし自分をもっと成長させるため、大学を休学してアメリカ留学をしました。最初は苦労しましたが、結果的には州大会で優勝しMVPも受賞するなど自分の自信となりました。
 オリンピックまでの道のりは決して近いものではないと思っています。そのため『今を生きる』をモットーに何事にも全力で取り組みます」

■久良知美帆(フェンシング)
「フェンシングは高校から始め、3年ほど前からナショナルチームの一員として試合に派遣して頂いています。まだ海外で結果を残せていませんが、『やると決めたことは最後までやり遂げる』という心と体のスタミナがついてきたと思っています。何事にも目標を持ち最後まで諦めない。これは私がJOCエリートアカデミーの3年間を通して培えたものだと思っています。2020年の東京オリンピックでは金メダルを取ることを目指しています。そしてたくさんの方に夢を与えられるような選手になりたいです」

■福本温子(ボート) ※ビデオ出演
「2012年のロンドンオリンピックでは、12位という結果を残しました。憧れのオリンピックに出場したことで、周囲の人たちへの感謝を強く感じたと同時に、メダルを取る選手を間近で見ることで次は私も必ずメダルを取りたいと強く思うようになりました。私のモットーは明るく元気にリオデジャネイロ、明るく元気に東京オリンピックです。再びオリンピックに出てメダルを獲得し、オリンピックでの感動を皆様と共有したいです」





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