東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会は23日、開催都市を決定する9月7日の国際オリンピック委員会(IOC)総会(アルゼンチン・ブエノスアイレス)を前に、東京都庁第1本庁舎で出陣式を行いました。
■最終プレゼンターが決意表明
出陣式に先がけて行われた記者会見には、招致委員会から竹田恆和理事長(日本オリンピック委員会会長)、猪瀬直樹会長(東京都知事)、水野正人副理事長兼専務理事、荒木田裕子理事兼スポーツディレクターのほか、招致アンバサダーを務める太田雄貴選手(フェンシング)とパラリンピアンの佐藤真海選手(陸上競技)、招致“Cool Tokyo”アンバサダーの滝川クリステルさんの7人が出席しました。
はじめに竹田理事長から「オールジャパンとして一体となって最後のIOC総会に臨めることを大変うれしく思っています。国民の皆さんの思いを届ける気持ちで、全力で頑張ってまいります」と決意表明を行いました。
続いてあいさつに立った猪瀬会長は、「われわれはこれまでの蓄積、鍛錬を重ねたことに対して自信を持っています。最終プレゼンテーションでは、その揺るぎない自信を謙虚に示したいと思います」と意気込みを語りました。
最終プレゼンターを務めることになった太田選手は「オリンピック同様、自分の人生を懸けて舞台に立ちたいと思います」と強い覚悟を示しました。また、東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県気仙沼市出身の佐藤選手は「ロンドンパラリンピックで8万人という満員の観客の中で、一生忘れない思い出ができました」と振り返り、「そういう素晴らしいパラリンピックを日本でも開催したい。故郷の皆さんにもぜひ見てもらいたいです」と、招致実現で被災地を元気づけたいとの思いをにじませました。
■出陣式には安倍首相も参加
続いて行われた出陣式は、都立深沢高校和太鼓部の力強いパフォーマンスで幕を開けました。
猪瀬会長のあいさつに続き、招致委員会最高顧問を務める安倍晋三首相、森喜朗元首相、米倉弘昌日本経済団体連合会会長から激励のことばが贈られました。自らも現地入り予定の安倍首相は、「皆さんがそれぞれの使命と責任を果たすことによって、ブエノスアイレスの会場に『2020年、東京』というアナウンスを響かせようではありませんか」と、集まった関係者約800人を前に、さらなる奮起を促しました。
さらに、スペシャルアンバサダーのドラえもんも登場。出席者を一段と盛り上げ、「僕のポケットのようにワクワクとドキドキがいっぱい詰まった大会になるといいね」と温かいエールを送りました。
竹田理事長が「必ず、東京オリンピック・パラリンピック招致を成功させて、再び日本に戻ってきたいと思います」と決意表明を行うと会場からは大きな拍手が沸き起こりました。
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