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2012.11.15 イベント

オリンピック親子キャンプ(1DAYコース)開催レポート

オリンピック親子キャンプ(1DAYコース)開催レポート
オリンピック親子キャンプ2012(1DAYコース)
オリンピック親子キャンプ(1DAYコース)開催レポート
子どもたちはクモの巣状に張ったゴムひもに触れずに通り抜けるプログラムにチャレンジ

 日本オリンピック委員会(JOC)は11月11日に「オリンピック親子キャンプ(1DAYコース)」を東京都渋谷区のオリンピック記念青少年総合センターで開催しました。
 
 このキャンプは家族(親子)を対象に、オリンピアンとさまざまな共同体験を通じてふれあうことで、オリンピックの魅力を知っていただき、より身近に、より深くオリンピズムを理解していただくことを目的に今年からスタートしました。

 今回は20組64名の親子と、オリンピアンとして宮下純一さん(水泳・競泳)、齋藤信治さん(バレーボール)、田南部力さん(レスリング)、齋藤里香さん(ウエイトリフティング)の4名が参加しました。

 午前9時からの開会式では4名のオリンピアンが登場、自らの出場したオリンピックでの映像や感想を交えながら自己紹介をしました。

 開会式後は全員で屋外広場に移り、オリンピアンと一緒に、ゲームを通じてコミュニケーションを図りました。体と緊張をほぐしたところで、子どもたちはそのまま屋外に残り、チームに別れて宮下さん、齋藤信治さん、齋藤里香さんと一緒に体を使ったプログラムでふれあいを楽しみました。

オリンピック親子キャンプ(1DAYコース)開催レポート
自らもオリンピアンで、オリンピックを目指す娘の父親でもある田南部さんによる講話

■父親として、指導者としての顔も持つ田南部さん
 一方、親たちはホールに戻り、2004年アテネオリンピック・レスリング男子フリースタイル55kg級銅メダリストであり、親でもある田南部さんによる講話に耳を傾けました。
 まず、田南部さんの長女・夢叶さんが、今年の4月からJOCエリートアカデミーに入り、親子でのオリンピックメダル獲得を目指し、日々トレーニングに励んでいることが紹介されました。
 そのほか、田南部さんがレスリングを始めたきっかけ、娘に指導者として接するときの心構えや気持ちの切り替え方、夢叶さんをエリートアカデミーへ送り出すときの親としての心の葛藤について語りました。

 また、後半の質問コーナーでは、参加者からの「試合前に緊張しないようにする対処法は」という質問には、「私は緊張しやすいタイプで、特にオリンピックの舞台に立つ時にはとても緊張しましたが、それを克服するためにしていることはありません。むしろ、緊張を認めることで次第にワクワクしてくるのです」とオリンピアンならではの克服方法を紹介しました。

 田南部さんの講話が終わると、親たちは屋外で遊ぶ子どもたちと合流し、子どもたちによる3組のチームと大人チームによる対抗戦でゲームが行われました。

オリンピック親子キャンプ(1DAYコース)開催レポート
参加者と記念写真に収まる宮下さん

■オリンピアンのすごさを感じてみよう!
 昼食後、「オリンピアンのすごさを感じてみよう」というテーマで、オリンピアンの身体能力の高さが披露されました。
 身長205cmの齋藤信治さんは元バレーボール選手らしく、ジャンプして腕を伸ばした時の最高到達点を計測。今回は軽々と300cm以上を記録し、拍手が起こりました。現役時代は350cmほど飛んでいたことを話すと、さらに驚きの声があがりました。
 参加者からの質問コーナーでは、宮下さんが「子どものころは水に入るのが嫌いだった」という話をしたり、齋藤信治さんが「牛乳が飲めない」と答えたりするなど、オリンピアンの意外なエピソードが明らかになりました。

 午後からは参加者全員が4組に分かれ、1組に1名オリンピアンが参加して、体を動かすチャレンジゲーム大会が行われました。お互いを知り、積極的にコミュニケーションをとらなければ成功しない3種類のゲームに取り組み、大人も子どもも笑顔で楽しい時を過ごしていました。

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最後は家族みんなで「家族バリュー」の発表

■それぞれの「家族バリュー」の発表
 チャレンジゲーム大会を終え、全員がホールに戻り、活動を振り返るまとめの時間となりました。この日、感じたことを家族で振り返りながら、自分の家族にとって大切にしていきたい事とは何かを考え、一言にまとめた20組それぞれの「家族バリュー」をつくって全員の前で発表しあいました。

 最後に、オリンピアンから参加者へのメッセージが送られ、宮下さんは「皆さんとふれあうことができて楽しかったです。今日書いた家族バリューは、家の見えるところに飾って、毎日確認してください」と伝えました。
 齋藤信治さんは「親子で体を動かすのは楽しいので、ぜひ色々なスポーツに取り組んでみてください」とスポーツの楽しさを伝え、齋藤里香さんは「私は幸運にもオリンピックに出場できました。その背景には、家族の力があったからだと思います」と家族の素晴らしさを語りました。 
 田南部さんは「家族バリューを守っていくのは大変ですが、がんばってください。来年は自分の子どもたちを連れて、この素晴らしいキャンプに参加したいと思います」と楽しかった感想を語っていました。

 次の「オリンピック親子キャンプ」は11月24・25日に長野県伊那市の国立信州高遠青少年自然の家で1泊2日のコースが行われるほか、来年以降も実施を予定しています。

<オリンピック親子キャンプ(1DAYコース)実施概要>
■実施日 2012年11月11日(日)

■実施場所 オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)

■天候 曇り

■参加オリンピアン(4名)
・宮下純一(水泳・競泳)
・齋藤信治(バレーボール)
・田南部力(レスリング)
・齋藤里香(ウエイトリフティング)

■参加者数
親子20組 合計64名

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