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2023.07.25 その他活動

「令和5年度第1回JOCオリンピアン研修会」を開催、52名がオリンピック・パラリンピックの価値を学ぶ

 日本オリンピック委員会(JOC)は6月23日、「令和5年度第1回オリンピアン研修会」を、日本オリンピックミュージアム(JOM)を会場としてオンライン併用のハイブリット形式で開催しました。

 この研修会はJOCオリンピック・ムーブメント事業専門部会が所管し、同アスリート委員会が中心となって行っているもので、オリンピアン自身がオリンピズムやオリンピックの価値をあらためて学び、アスリート間のネットワーク構築を進めることにより、オリンピック・ムーブメント事業への積極的な参加を促すとともにアスリート自身の今後の活躍に役立てることを目的としています。オンライン併用での開催となった今回は52名のオリンピアンが参加しました。

「令和5年度第1回JOCオリンピアン研修会」を開催、52名がオリンピック・パラリンピックの価値を学ぶ
小谷実可子JOC常務理事の開会のあいさつ(写真:アフロスポーツ)
「令和5年度第1回JOCオリンピアン研修会」を開催、52名がオリンピック・パラリンピックの価値を学ぶ
松田丈志委員長のあいさつ(写真:アフロスポーツ)

 小谷実可子JOC常務理事が、冒頭、開会のあいさつに立ち、国際オリンピック委員会(IOC)やアジア・オリンピック評議会(OCA)の活動状況等を紹介しました。また、「アスリートとしてより高い競技レベルを目指していただくのはもちろんですが、競技以外に社会貢献活動にも積極的に取り組めるようなアスリートが今後増えていってほしいと思います。本日の研修会は、その第一歩となる機会です。終了後、『自分だったらこれができる』『ぜひこの活動に参加しよう』といった気持ちになっていただければ幸いです」と参加者に呼びかけました。
 続けて、JOCアスリート委員会の松田丈志委員長が、アスリートが自身のキャリアについて語るプログラムを紹介し、「引退後のキャリアは十人十色ですが、様々な方のキャリア形成をインプットし、その中から自分自身の進みたい方向を見つけていくということが重要だと考えています。JOCキャリアアカデミー事業が中心となり進めていますが、アスリート委員会としても協力したいと思っており、今日参加しているオリンピアンの皆さんにも、いつか登壇してもらう可能性がありますので、ぜひ協力してほしいと思います。JOCが行っている活動は様々ありますが、情報を共有していくことが大事だと考えていますので、このオリンピアン研修会も、うまく活用できたら幸いです」と述べました。

「令和5年度第1回JOCオリンピアン研修会」を開催、52名がオリンピック・パラリンピックの価値を学ぶ
小口貴久アスリート委員(写真:アフロスポーツ)

■JOCが進める教育・啓発活動の現状と今後 ~学んで伝えよう~

 最初のプログラムでは、小口貴久オリンピック・ムーブメント事業専門部会員兼アスリート委員による「JOCが進める教育・啓発活動の現状と今後」についての講義が行われ、はじめにJOCの役割やオリンピック・ムーブメントの目的について説明しました。

 続けて、JOCが実施しているオリンピック・ムーブメント推進の取り組みの事例として、オリンピック・ムーブメント事業における教育・啓発活動であるラジオ番組「MY OLYMPIC」、オリンピックコンサート、オリンピックデーラン、オリンピック教室、オリンピアン研修会について紹介しました。また、これからの教育・啓発活動について、『現役アスリートへの教育の推進』『より幅広いオリンピアンの活動の推進』『情報発信の強化』の3点を今後検討している項目として説明しました。
 プログラムの最後には、オリンピアン研修会の当日がオリンピックデーであることやオリンピックデーの意義について説明し、「本日ご参加のオリンピアンの皆様やその周囲の方々は、オリンピックデーにちなんだ投稿を積極的に発信してほしい」と話し、プログラムを締めくくりました。

「令和5年度第1回JOCオリンピアン研修会」を開催、52名がオリンピック・パラリンピックの価値を学ぶ
伊藤華英アスリート委員(写真:アフロスポーツ)
「令和5年度第1回JOCオリンピアン研修会」を開催、52名がオリンピック・パラリンピックの価値を学ぶ
谷本歩実オリンピック・ムーブメント事業専門部会副部会長(上)來田享子オリンピック・ムーブメント事業専門部会員(写真:アフロスポーツ)

■ジェンダーについてみんなで話そう

 次のプログラム「ジェンダーについてみんなで話そう」では、アスリート委員及びオリンピック・ムーブメント事業専門部会員の伊藤華英氏、谷本歩実氏、來田享子氏の3名が登壇しました。
 まず伊藤氏が、1年間(約52週間)のうち約12週間は訪れる生理とそれに伴う体調の変化をもとに名付けられた「1252プロジェクト」の活動について説明しました。
 続いて、「LGBTQ+」と「ジェンダー平等」というテーマでのディスカッションが行われました。事前アンケートにおいて「スポーツ界を取り巻くジェンダー関係について聞いてみたいこと」「大会や競技を行う際にジェンダー関係について気になっていること」として挙げられた内容について、來田氏がスポーツ界の現状や見解を伝えながら、参加オリンピアンが積極的に意見交換を行いました。

 本プログラムの最後に來田氏が「これまではジェンダーに関する話題は、難しいテーマでありましたが、徐々に変化してきていることは、素晴らしいことだと思います。オリンピアン研修会の中で、ディスカッションを続けていき、傷つく人がいない世界の構築に向けて、一緒に考えていけたらと思います」と述べ、オリンピアン研修会が終了しました。

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