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2018.04.18 キャリア支援

アスリートのセカンドキャリア支援「アスナビNEXT」:「第4回 独立・起業セミナー」を開催

アスリートのセカンドキャリア支援「アスナビNEXT」:「第4回 独立・起業セミナー」を開催
4回目となる「独立・起業セミナー」が開催された

 公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)は3月13日、「JOCキャリアアカデミー 独立・起業セミナー」を味の素ナショナルトレーニングセンター(味の素トレセン)で開催しました。

 このセミナーは、トップアスリートのセカンドキャリア支援「アスナビNEXT」の一環として実施。アスリートの競技引退後の選択肢の一つ「独立・起業」をテーマに、ノウハウを提供、実例を紹介し、キャリアデザインの参考としてもらうために行われています。4回目となる今回は、将来の独立・起業を目指す現役選手、指導者ら8名が参加しました。

アスリートのセカンドキャリア支援「アスナビNEXT」:「第4回 独立・起業セミナー」を開催
中村裕樹JOCキャリアアカデミー事業ディレクター
アスリートのセカンドキャリア支援「アスナビNEXT」:「第4回 独立・起業セミナー」を開催
株式会社SOU代表取締役社長の嵜本晋輔氏が経験談を共有

■起業を成功させるために必要な要素とは?

 最初に、中村裕樹JOCキャリアアカデミー事業ディレクターがあいさつし、独立・起業までには「第1フェーズ:情報提供」「第2フェーズ:起業指南」「第3フェーズ:経営指南」と3つのフェーズがあり、この中でJOCは主に「第1フェーズ:情報提供」に関して行うことを説明しました。また、過去に講師を務めたアスリートのエピソードを紹介しながら、独立・起業には「心(理念・信条)」、「技(市場ニーズに対応したサービス)」「体(財産)」の3つの要素があることを紹介。「この3つの歯車をうまく回すことが重要」と訴えました。

 この日のセミナーは2部に分けて行われ、第1部では、サッカーJリーグのガンバ大阪で3年間プレーし、現在はリユース事業を幅広く行う株式会社SOU代表取締役社長を務める嵜本晋輔氏がゲストスピーカーとして登壇。「戦力外から200億企業オーナーへ」をテーマに講演を行いました。

 嵜本氏は、22歳で競技を引退した後、父親が経営していたリサイクルショップに就職。その後、家業を継ぐ形で2011年に株式会社SOUを設立し独立し、この6年間で年商200億円を達成しました。

 ここまで企業を成長させられた理由について、嵜本氏は「必要とされる『個性・発想』」「変化を恐れない『意思決定』」、「正しくするための『努力』」を挙げ、「この3つの力を無意識に継続してきたという自負があります」と強調。そう考えるに至った経緯として、ブランドリユースへのポテンシャルを感じ、SOUの前身となるブランド買取専門店をオープンさせたこと、他社に先駆け徹底したデータ分析によるウェブ戦略を行い、独自サービスを生み出してきたことなどを紹介しました。そして、「今日参加されている皆さんの中でこれから起業される方、スポーツに従事される方、さまざまな道があると思いますが、自分ならではの個性を作り出して、努力が楽しめる状況を自ら作り出せれば、必ず道が切り開けるのではと思います」とメッセージを送りました。

アスリートのセカンドキャリア支援「アスナビNEXT」:「第4回 独立・起業セミナー」を開催
株式会社リクルートキャリアの上田隆志氏をファシリテーターに迎えてワークショップを実施

■「発想を広げて」ワークショップを実施

 第2部では、株式会社リクルートキャリア アントレユニット部長の上田隆志氏をファシリテーターに迎え、「既存ビジネスも創意工夫でNewビジネスへ」と題したワークショップが行われました。

 ワークの内容は、かけっこ教室の社長をモデルケースとして、「お客さんにもっと喜んでもらうために、そして商売を大きくするために、あなたは何をやりますか?」を考えるもの。実際に取り掛かる前に、上田氏は考えるためのポイントをいくつか説明し、「発想を目いっぱいに広げて、柔軟に考えるところから始めるほうがいいと思います」とアドバイスしました。その後、受講者は個々でアイデアを考えた後、2つのグループに分かれてディスカッションを実施。グループとしての意見を模造紙にまとめて、最後にプレゼンテーションを行いました。事業の改善案として、各グループからは提供する教室やサービスの多様化、顧客のターゲットを子どもから中高齢者まで拡大するなど、さまざまなアイデアが飛び出し、受講者は熱心に発表に耳を傾けていました。

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