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東京2020大会へ7名が新しい門出 平成29年度JOCエリートアカデミー修了式レポート

カテゴリ:選手強化
2018.03.26
東京2020大会へ7名が新しい門出 平成29年度JOCエリートアカデミー修了式レポート
平成29年度は5競技7名が修了を迎えた(写真:フォート・キシモト)

 日本オリンピック委員会(JOC)は11日、味の素ナショナルトレーニングセンター(味の素トレセン)で「平成29年度JOCエリートアカデミー修了式」を開催しました。JOCエリートアカデミー(以下、エリートアカデミー)は、オリンピックをはじめとする国際競技大会で活躍できる選手の育成を目標に開校し、今年度で10年目。各競技団体から推薦された有望なジュニア選手を集め、味の素トレセンを拠点にして集中的な指導を行っており、平成29年度は7競技32名の選手が所属しています。

 今年度は5競技7名が修了を迎えました。式には修了生をはじめ、その家族や関係者、JOC、スポーツ庁、競技団体、学校関係者、エリートアカデミー在校生らが参加。世界での活躍を目指して4月から次のステップへ向かう修了生たちは、温かな拍手で迎えられながら会場に入場しました。


東京2020大会へ7名が新しい門出 平成29年度JOCエリートアカデミー修了式レポート
平岡英介JOC副会長兼専務理事(写真:フォート・キシモト)
東京2020大会へ7名が新しい門出 平成29年度JOCエリートアカデミー修了式レポート
平井明成スポーツ庁スポーツ総括官(写真:フォート・キシモト)

 国歌斉唱の後、主催者を代表して平岡英介JOC副会長兼専務理事があいさつを行い、「ぜひエリートアカデミーで学んだことを土台として、自信を持って次のステージに進んでいただきたい」と修了生を祝福。そして、平昌オリンピックはスポーツの持つ魅力や力、夢、希望、感動が十分に発揮された大会であったことを述べると、「東京2020大会へ向けて、しっかりと競技力を向上し、人間力を高め、どんな環境にも耐えられるたくましいトップアスリートとなるように期待しております。競技を通じて学んだ、相手に対する敬意、感謝、フェアプレーの精神、フレンドシップ、国際平和をしっかりと胸に入れて、スポーツのその先にある真の人生の勝利者を目指していただきたいと思います」とエールを送りました。

 平野一成エリートアカデミーディレクターによる修了生紹介の後、来賓代表としてスポーツ庁の平井明成スポーツ総括官が挨拶。「修了生の皆さま、これから新たな一歩を踏み出しますが、ここでの経験を糧とし、これまで温かく見守ってくださった保護者の方をはじめ、JOCや各競技団体、学校など、多くの方々に支えられてきたことを忘れず、世界の舞台に向け、一層の努力と鍛錬、トレーニングを積み、フェアプレー精神にのっとり活躍されることを期待しています」と祝辞を述べ、スポーツ庁として更なる支援を誓いました。


東京2020大会へ7名が新しい門出 平成29年度JOCエリートアカデミー修了式レポート
平岡副会長兼専務理事から修了証授与(写真:フォート・キシモト)
東京2020大会へ7名が新しい門出 平成29年度JOCエリートアカデミー修了式レポート
在校生を代表して送別の言葉を送った榊流斗くん(写真:フォート・キシモト)

 平岡副会長兼専務理事による修了証授与に続き、4月より平成30年度のキャプテンを務める榊流斗くん(レスリング)が在校生を代表して登壇。「卒業生の皆さんと一緒に活動した時間は一人、一人異なりますが、その時間に関係なく、様々な場面で元気をもらい、最高学年の姿を学ばせていただきました。来年度のエリートアカデミーは、先輩方から学んだ思いやりや気配りなどを生かして作り上げていこうと思っています。先輩方もここで学ばれた競技力、生活力、そして人間力を存分に生かしてください。私たちは先輩たちを心から応援しています。そして、新しい環境で、新しい仲間とそれぞれの夢や目標に向かって頑張ってください」と送別の言葉を述べました。

 最後に修了生が1人ずつ決意表明を行い、アカデミーで過ごした日々を振り返りながら、お世話になった方への感謝と新たな道へと進む意気込みを語りました。


東京2020大会へ7名が新しい門出 平成29年度JOCエリートアカデミー修了式レポート
南條早映さん(左)、須ア優衣さん(写真:フォート・キシモト)
東京2020大会へ7名が新しい門出 平成29年度JOCエリートアカデミー修了式レポート
竹内嘉菜さん(左)、脇田樹魅さん(写真:フォート・キシモト)

■南條早映(なんじょう・さえ)
競技:レスリング
出身地:兵庫県
学校:安部学院高
進路:至学館大学健康科学部
主な競技成績:2017年世界ジュニアレスリング選手権大会 女子55kg級優勝など

「春からは至学館大学に進学します。至学館大学にはオリンピック金メダリストをはじめ、多くのトップ選手がいます。強い選手の練習への取り組み方や勝利への執念など、たくさんのことを学び、吸収したいと思います。そして2020年の東京オリンピックには必ず出場して、金メダルを取り、今までお世話になった方々に恩返ししたいです。6年間、本当にありがとうございました。これからも応援よろしくお願いします」




■須ア優衣(すさき・ゆい)
競技:レスリング
出身地:千葉県
学校:安部学院高
進路:早稲田大学スポーツ科学部
主な競技成績:2017年世界レスリング選手権大会 女子48kg級優勝など

「JOCエリートアカデミーで過ごした5年間は、本当に毎日が充実していて、私を大きく成長させてくれました。いい経験も苦しい経験もたくさんさせていただき、私にとってかけがえのない5年間となりました。春から私は早稲田大学に進学します。自分の決めた道を信じ、力強くまっすぐ前へ夢に向かって突き進んでいきます。そして、2020年東京オリンピックに私は絶対に出場して、絶対に金メダルを獲得します。この5年間でお世話になった方々への感謝の気持ちを忘れず、私のレスリング人生すべてをかけて恩返しをしていきたいと思います」

■竹内嘉菜(たけうち・かな)
競技:卓球
出身地:広島県
学校:帝京高
進路:中央大学法学部
主な競技成績:2016年ITTFジュニアサーキットクロアチア大会 ジュニア女子シングルス準優勝など

「私にとってJOCエリートアカデミーの6年間は、うれしいことよりもつらくて苦しかったことの方が印象に残っています。私は中学2年生の終わりに左股関節の疲労骨折をしていまい、約1年間、卓球ができませんでした。私にとってその1年間は本当に毎日がつらかったです。今では思い切り走ったり、好きなだけ卓球もできます。本当にここまで良くなったのも、私を信じて指導してくれた卓球協会の方々、サポートし続けてくれたトレーニングコーチ、そばにいてくれた家族や仲間、寮母さん、サクラダイニングの方々、JOC関係者の方々、お母さん、本当にありがとうございました。大学ではこれまでの経験を生かし、自分らしく諦めず、日々精進していきたいと思います」

■脇田樹魅(わきた・じゅみ)
競技:フェンシング
出身地:福岡県
学校:帝京高
進路:日本女子体育大学体育学部
主な競技成績:平成28年度全日本フェンシング選手権大会 女子サーブル団体優勝など

「アカデミー生として過ごしてきた6年間は、私にとってとても長く、中身の濃いものでした。これから先、後悔なく過ごすためにJOCエリートアカデミーで学んだことを糧に、自分に厳しく、自立した生活を送っていきます。色んな方々に支えていただいたおかげで、私は今日、JOCエリートアカデミーを卒業します。私は最初から敷かれたレールを歩くようなことはしません。自分の道は自分で切り開いて、最後には最高の夢を実現させます。まだまだ未熟な私ですが、これからも応援よろしくお願いします」


東京2020大会へ7名が新しい門出 平成29年度JOCエリートアカデミー修了式レポート
伊藤洸輝くん(左)、清水彰人くん(写真:フォート・キシモト)
東京2020大会へ7名が新しい門出 平成29年度JOCエリートアカデミー修了式レポート
上田ゆいさん(写真:フォート・キシモト)

■伊藤洸輝(いとう・ひろき)
競技:水泳・飛込
出身地:神奈川県
学校:帝京高
進路:日本大学文理学部体育学科
主な競技成績:平成29年度JOCジュニアオリンピックカップ 男子3m飛板飛込優勝など

「このJOCエリートアカデミーで学んだことは、競技力だけじゃありません。人間力のほか、多くのことを学びました。それを生かし、4月からは日本大学で勉強し、また競技でも自分を磨いていこうと思います。2020年東京オリンピック、24年パリオリンピックでメダルを取れるように、日々精進していこうと思います。今までありがとうございました。これからも応援よろしくお願いします」

■清水彰人(しみず・あきひと)
競技:ライフル射撃
出身地:徳島県
学校:東京都立王子総合高
進路:海外留学の予定
主な競技成績:2017年世界ジュニアライフル射撃選手権大会 エアライフル男子団体優勝など

「JOCエリートアカデミーでの4年間は、つらいこと、嫌なこと、苦しいことがたくさんありましたが、それを真正面から受け止め、一つ、一つ乗り越えていくことで成功が見えてくる、そう思えた4年間でした。私はこの先、アメリカに留学し、競技面だけではなく人間として一人前になれるよう、色んなことを学びに行きます。そこで学んだことを生かして、東京オリンピック、パリオリンピック、ロサンゼルスオリンピックに出場し、金メダルを獲得します。そして、色んな人から目標とされる選手になることが、今まで支えてくれた方々への恩返しになると思います。そうなれるように、これからも頑張っていきます」

■上田ゆい(うえだ・ゆい)
競技:ライフル射撃
出身地:福岡県
学校:大原学園高
進路:東海東京フィナンシャルホールディングス株式会社
主な競技成績:平成28、29年度JOCジュニアオリンピックカップ 女子エアピストル40発優勝など

「目の前のことに夢中になって過ごした3年間は、今振り返ると一瞬で過ぎ去ったように感じます。私はJOCエリートアカデミーで、競技力や生活力、人間力を高め、成長できたことを大いに実感し、新しい自分に出会うことができました。私にとってこの3年間は笑顔と涙であふれた、かけがえのない青春でした。私の充実した競技生活が、数えようにも数えられない多くの方の力で成り立っていることを決して忘れません。オリンピックでメダルを獲得するために、これからもまい進していきます。エリートアカデミーでの経験を糧とし、支えてくださる方々に多くの感動を与え、恩を返す選手になれるよう、これからも成長していきます」





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