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2026.06.29 オリンピック教室

福山市でJOCオリンピック教室を開催

 日本オリンピック委員会(JOC)は、6月23日に広島県の福山市立鳳中学校にて、「JOCオリンピック教室」を開催した。JOCオリンピック教室は、オリンピック・ムーブメントの普及・啓発を目的とした取り組みで、オリンピアン(オリンピック出場選手)を講師として招き、オリンピズム(オリンピック精神)オリンピックの3つの価値「オリンピックバリュー=卓越(Excellence)、友情(Friendship)、敬意/尊重(Respect)」を体験的に学ぶ授業だ。中学生を対象に、運動と座学を通して、オリンピックバリューを身近に感じてもらうことを目的としている。

ルールの中で楽しむことこそがスポーツの魅力

中野先生の運動の時間
中野先生の運動の時間

1時限目は、ローイングの中野紘志先生(リオデジャネイロ2016大会出場)による運動の時間。オリンピックの大切な考え方であるオリンピックバリューについて紹介し、運動の時間を「小さなオリンピック」として取り組んでほしいと話す。準備運動では、肩や股関節の柔軟性を高めるストレッチを実施し、ローイングの基本動作も体験した。その後、新聞紙とボールを使ったリレーを行い、生徒たちは作戦を立てながら、息を合わせること、相手を思いやること、ルールを守ることの大切さを学んだ。勝敗だけでなく、自分やチームがどう成長したかを振り返り、生徒たちからは、「全体を見る力がついた」「勝つことより皆で楽しむ気持ちが大きくなった」と言う感想が出た。最後に、全力で取り組み、仲間や相手を尊重し、同じルールの中で楽しむことこそがスポーツの魅力であり、オリンピック精神につながると中野先生が締めくくった。

新聞紙でボール運びリレーのスタート
新聞紙でボール運びリレーのスタート
白熱するリレー
白熱するリレー

「どうせ無理」は勇気を奪う言葉、「いつかできる」は勇気をくれる言葉

中野先生の座学の時間
中野先生の座学の時間

2時限目は座学の時間。中野先生は、水泳、サッカー、テニス、陸上競技など様々なスポーツを経験する中で多くの挫折を味わった。19歳で始めたボート(現ローイング)でようやく力を発揮し、オリンピック出場につながった。その経験から、「努力はいつか報われる」「何かを諦めても、自分自身を諦めてはいけない」と語った。失敗は無駄ではなく、後に別の形で活きることがあるため、「どうせ無理」ではなく「いつかできる」と考えることが大切だと話した。今うまくいかなくても、それは自分が駄目なのではなく、まだ自分に合うものに出会っていないだけであり、目の前のことに全力で取り組み続ける姿勢が未来につながると話した。

質問には赤のオリンピックウエアを着て答える
質問には赤のオリンピックウエアを着て答える
自分自身を諦めないで!
自分自身を諦めないで!

仲間との信頼関係や相手への敬意、目標に向かって努力する姿勢が日常生活にもつながる

宇山先生の運動の時間/準備運動
宇山先生の運動の時間/準備運動

3時限目と5時限目は、フェンシングの宇山賢先生(東京2020大会出場)による運動の時間。準備運動ではフェンシングに必要な反応力や判断力を意識したじゃんけん形式のリアクションゲームを実施した。主運動では、チーム対抗の三目並べリレーを行い、走力だけでなく、作戦や判断力、チーム内での話し合いが重要となった。途中からは斜め移動禁止などの追加ルールが設けられ、生徒たちは変化する条件の中で工夫しながら取り組んだ。審判役の生徒もルール違反や勝敗を確認し、フェアプレーを守った。スポーツにおいて勝敗は大切である一方、仲間との信頼関係や相手への敬意、目標に向かって努力する姿勢が日常生活にもつながると振り返り、次の座学につなげた。

三目並べリレー
三目並べリレー
生徒も審判役
生徒も審判役

スポーツを通じて国や文化を越えてつながる「フレンドシップ」

宇山先生の座学の時間
宇山先生の座学の時間

4時限目と6時限目は座学の時間。フェンシングにはエペ、フルーレ、サーブルの3種目があり、それぞれ得点部位やルールが異なることを実演を交えて紹介した。また、古代オリンピックから近代オリンピックへと受け継がれた「スポーツを通じて平和な世界を目指す」という理念を説明し、オリンピックバリューである「エクセレンス」「フレンドシップ」「リスペクト」について、自身の体験に基づいて話した。東京2020大会での金メダル獲得、海外選手との交流、試合後の礼儀や相手への敬意などを例に、努力を続けること、仲間と協力すること、相手を尊重することの大切さを伝えた。特にウクライナの選手との交流は、スポーツを通じて国や文化を越えてつながる「フレンドシップ」だと説明。後半のグループワークでは、生徒が学校行事や日常生活にオリンピックバリューを結び付けて考え、発表を行った。スポーツに限らず学校生活や人との関わりの中で、少しでもより良い自分を目指して努力を続けてほしいと話した。

学校行事や日常生活にオリンピックバリューを結び付けて考える
学校行事や日常生活にオリンピックバリューを結び付けて考える
グループワークの発表
グループワークの発表

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