日本オリンピック委員会(JOC)は、5月21日(木)と22日(金)に千葉県の神崎町立神崎中学校にて、「JOCオリンピック教室」を開催しました。
JOCオリンピック教室は、オリンピック・ムーブメントの普及・啓発を目的とした取り組みです。オリンピアン(オリンピック出場選手)を講師として招き、オリンピズム(オリンピック精神)やオリンピックの3つの価値「オリンピックバリュー=卓越(Excellence)、友情(Friendship)、敬意/尊重(Respect)」を体験的に学ぶことで、生徒たちがそれらをより身近に感じられるよう、中学生を対象に授業形式で実施しています。
何かに「挑戦」する時は、自ら考えて行動する
1時限目は、ボブスレーの長岡千里先生(トリノ2006冬季大会出場)による運動の時間。準備運動では、ボブスレー、スケルトン、リュージュの3つのそり競技の滑走姿勢を体験しました。その後、全員でじゃんけん競争を行いました。準備運動後は、2チームに分かれて8の字跳びに挑戦。60秒間で何回連続して跳べるかを競いました。途中の作戦タイムでは、より多く跳ぶための方法を話し合いました。徐々に仲間同士の連携が深まり、生徒たちの掛け声も次第に大きくなりました。仲間と協力することの大切さや、お互いを励ましながら目標に向かうことで、より良い結果につながることを体感しました。
勝敗にかかわらず、その過程に価値がある
2時限目の座学は、長岡先生が実際に滑っている映像を視聴しました。氷の壁に囲まれたコースを時速100km~120kmで滑る迫力ある映像に、生徒たちは驚いた様子でした。長岡先生は、目標に向かって自分が何をすべきかを常に考え、諦めずに挑戦することの大切さを伝えました。グループワークでは、「運動の時間に意識したこと」を振り返り、それをオリンピックバリューに当てはめて考えました。「声を掛け合った」「失敗しても良いからチャレンジした」「笑顔で楽しんだ」などの意見が挙がりました。最後に、「当たり前のことをきちんとやる」という自身が大切にしている言葉を紹介し、クラスがさらに団結し、より良いクラスになってほしいとエールを送りました。
「成功」と「失敗」の両方から、次にどうするかを考える
3・5時限目は、競泳の佐藤久佳先生(北京2008大会出場)による運動の時間。運動の時間では、柔軟性と体幹を意識しながら全身を大きく動かすダイナミックストレッチを行いました。その後、2チームに分かれ8の字跳びに挑戦。途中の作戦タイムでは、積極的に意見を出し合い、協力する姿が見られました。佐藤先生は、何かに挑戦するときは、一生懸命に取り組むこと、そして仲間と協力することの大切さを伝えました。
夢や目標までの期間に何をするかが大切
座学では、佐藤先生がオリンピック出場までの経験を語りました。オリンピックで出場した4×100mメドレーリレーは、4人がそれぞれ異なる種目を泳ぎ合計タイムを競います。佐藤先生は4番目に自由形を泳ぎ、チーム一丸となって戦った結果、日本新記録で銅メダルを獲得しました。また、「夢や目標はいつからでも持つことが出来る、それを達成するためには何をすべきかを考え、行動することが重要だ」と伝えました。グループワークでは、オリンピックバリューを今後どのように活かしていくかについて話し合いました。「何事にもベストを尽くす」「目標を達成するまで諦めない」「仲間同士お互いを理解し合う」などの意見が挙がりました。
「勝敗」よりも大切な「オリンピックバリュー」
5月22日(金)は、ソフトボールの渥美万奈先生(東京2020大会出場)による授業。準備運動では、先生の合図に合わせて掛け声と動きを替えるゲーム「言うこと一緒、やること反対」に挑戦。その後は、バッティング練習を体験し、最後に渥美先生がバッティングを披露しました。準備運動後は、チーム毎にボール中継リレーを実施。2種類のボールを落とさずにパスをつなぎ、順位ごとに得点を付与して合計得点を競いました。生徒たちは、素早くボールを送る方法やボールを落とさない工夫を考えながら、仲間と協力して取り組みました。また、ルールを守る大切さについても学びました。
これから何をするか、自ら「決断」する力を育む
座学では、これまでの競技人生を振り返りながら、ソフトボールを続けるために自ら進むべき道を選択し、「決断」してきた経験について語りました。また、スランプに陥った時や1人では解決できない課題に直面した時に支えてくれた仲間の存在について触れ、「ソフトボールを通して仲間の大切さを学んだ」と話しました。さらに、自分を応援してくれる人の存在が大きな支えとなり、その経験は今でも活きていると伝えました。グループワークでは、これからの学校生活でどのようなことに取り組みたいかについて話し合いました。その後、一人ひとりが今後頑張りたいことを発表しました。「3年生として最後の大会や受験勉強にも全力で取り組む」といった目標のほか、「家族への感謝を伝える」や「相手への言葉の掛け方に気をつける」など、それぞれの決意が発表されました。
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