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2026.03.06 オリンピック

【メダリスト会見】髙木選手「素晴らしい仲間に恵まれ、充実した4年間だった」

記者会見に臨んだ髙木美帆選手(写真:松尾/アフロスポーツ)
記者会見に臨んだ髙木美帆選手(写真:松尾/アフロスポーツ)

ミラノ・コルティナ2026冬季大会のスピードスケート女子500m、女子1000m、女子チームパシュートでそれぞれ銅メダルを獲得した髙木美帆選手が21日、記者会見を行い、メダル獲得の心境を語りました。

――今大会すべての競技を終え、3つのメダルを獲得されました。日本の女子選手の中でオリンピック最多となる通算10個目のメダルとなりますが、率直な気持ちを教えてください。

髙木選手 昨日のレースが終わってから、メダルに対する思いやオリンピックに対する思い、自分自身の1500mに対する思いというのは時間とともに感情が変化しています。メダルに対して誇りに思う気持ちもあれば、最後の1500mで自分の思い描くような滑りで終えることができず、オリンピック自体の思い出が負けてしまった形で締めくくられ、前回大会とは真逆の締めくくりになったことで、いろいろな感情が出てきます。SNSのDMや友人から「感動をもらった」というメッセージをたくさんいただき、素直に嬉しく思う自分もいます。一方で、やはり結果として金メダルを獲りたかったという思いが込み上げてくる瞬間もあり、今はその揺れ動く感情の中で過ごしています。

――今の感情で一番強いものは何でしょうか。

髙木選手 今の感情だけで言うと、感情ではないのですが、足が痛いなーと思っています(笑)今はメディアの皆さまの前でお話ししているので、非常に気が張っています。きちんとしなければいけないという思いが強く、感情が大きく揺れ動くことは少ない状態です。ただ、気持ちが緩んだ時や1人でいる時などは気持ちがよく動いているので、今は「しっかりしよう」という気持ちが強く、上手く言葉にできないのですが、今の心境としてはそのような感じです。

髙木美帆選手(写真:Delly Carr/フォート・キシモト)
髙木美帆選手(写真:Delly Carr/フォート・キシモト)

――これまでの4年間、「挑戦」という言葉を使って表現されてきましたが、この4年間はどのようなものになりましたか。

髙木選手 自分が取り組んできたことに対しては、誇りに思う部分があります。チームを立ち上げるという挑戦の中で大変なこともありましたが、素晴らしい仲間に出会え、みんなでここまで上り詰めてこられた時間は、自分にとってかけがえのないものになりました。これはスケート人生においてチャレンジしたことで得られたものでもあるので、非常に充実した4年間を過ごすことができたと思っています。ただ、挑戦するだけでなく頑張っていることに満足はしたくないという思いもあったので、目に見える結果を残したかったという気持ちもあり、それができなかったことへの悔しさも込み上げてきます。

――いろいろなことを我慢して取り組んできたと思いますが、やり残したことや解放されて今やってみたいことはありますか。

髙木選手 長くスケート人生を続けてきているので、それが当たり前になっており、自分の中では特に制限がかかっている感覚や我慢しているという感覚はあまりありませんでした。スケートが自分の人生の一部になっているような4年間だったので、過去2大会よりも好きなことをやってきたのかなと思っており、今はパッと思いつくやり残したことはありません。少し解放感は感じていますが、この感情を言葉にするのはシーズンが終わってからになるのかなと思っています。今は振り返ることが辛いなと思う時もあるので、何かをやりたいというより、この場の雰囲気や皆さんからもらえる言葉を一つ一つ大事に受け取り、今の時間や感情を味わいたいなと思っています。

髙木美帆選手(写真:フォート・キシモト)
髙木美帆選手(写真:フォート・キシモト)

――終わってみて1500mという種目は髙木選手にとってどのようなものでしたか。

髙木選手 最後まで試練を与えてくれる種目だったと感じています。平昌2018冬季大会から3大会連続最終組アウトスタートでスタートさせていただき、それは光栄なことでもあり、「自分を超えたければ、ここを超えなければいけない」という入り口のようにも受け取っていました。自分を強くさせてくれましたし、弱い自分を見つめる機会にもなり、また見せつけられたような気持ちになる時もある、そんな種目だなと思っています。

――現役引退後の菜那さんの存在はどのようなものか教えてください。

髙木選手 例えば姉がいたから頑張れましたといった感じではありませんが、そういう姉妹仲ではなく、現役の時と変わった部分もあればずっと変わらない距離感もあります。現役中のときから姉として見ていたので、現役を引退した後も強い寂しさは感じておらず、ずっとそばにいて会おうと思えばいつでも会える距離感だったので、変わらずにいてくれる存在だったかなと思います。今年は特に心配しているのだろうなと感じていました。私にかけたい言葉や手をかけたくなる気持ちもあったのではないかなと思いますが、私が口出しされることをあまり好きではないことを知っているので、手を出したくなる気持ちをこらえて、見守る側に徹してくれていたのだと感じています。最後の1500mに向かう前の姉のコメントをSNSで見たとき、一番近くで私の思いを見てきてくれた人だったので嬉しかった反面、私の願いが身近な人たちの願いにもなっていたと実感し、それを叶えられなかったという感情にもなりました。

スピードスケート女子チームパシュート(写真:Con Chronis/フォート・キシモト)
スピードスケート女子チームパシュート(写真:Con Chronis/フォート・キシモト)

――北京2022冬季大会の時までは後半の粘りが髙木選手の強みの部分でもあったかと思いますが、昨日のレースなどではそこが課題となって見えたかと思います。この4年間の変化についてはどのように見ていますでしょうか。

髙木選手 北京2022冬季大会が終わった直後から、だんだんと後半に粘れなくなってきていると感じていました。それがどうしてなのかということに対して、最終的に答えは見つからないまま今ここにいるような感じです。私もその理由をずっと知りたくて足掻き続けてきた部分はあったのですが、もしかしたら見ている視点や、自分の考え方が何か違ったのかもしれないというところまでしか今は行き着いていません。ただ、夏場のトレーニングなどで自分がひどく衰えているといったことは数値としては出ていないので、おそらく身体面だけではない何かがきっとあるのではないか、というところまでしか今はお話しできません。

――オリンピックを最後の1500mで終わるということに運命的なものを感じたような気もするのですが、それをどのように感じましたか、そして終わってみて今どのように思われているか教えてください。

髙木選手 難しい質問ですね。自分の1番好きな1500mでオリンピックを終えられたことに対する嬉しさや感慨深さはあります。オリンピックを戦っていく上で、1500mが最終日にあったからこそスタートラインに立つ時に「自分ができることは全てやってきた」と思えたり、そういった話をできたりもしたと思うので、それは非常に良かったなと思う部分ではあります。ただ、苦しい気持ちも残る結果で締めくくることになったので、最後にメダルを獲ることができる種目で終わっていたら、今持っている感情は違うものだったのかなと考える自分もいないわけではありません。今は感情が揺れ動いているタイミングなので思うことは違いますが、きっと時間が経っても「最後、1500mで終えてよかった」と思うのかもしれません。

記念撮影をする(左から)髙木選手、佐藤選手、野明選手、堀川選手(写真:フォート・キシモト)
記念撮影をする(左から)髙木選手、佐藤選手、野明選手、堀川選手(写真:フォート・キシモト)

――大きな挑戦が終わりましたが、この先のキャリアについて今考えていることがあれば教えてください。

髙木選手 毎回そうなのですが、このオリンピックで全てを出し切るために「これが最後だ」と思って挑むということをずっと続けてきました。その後のことは、オリンピックが終わってから、もしくはシーズンが終わってからその時に思う気持ちを大事にしようと思っています。今はまだ先のことを考える余裕がないこともあり、未定です。

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