日本オリンピック委員会(JOC)は9月21日、「JOCオリンピック教室in JOM」を開催しました。
「JOCオリンピック教室 in JOM」は、オリンピック・ムーブメントの発信拠点である日本オリンピックミュージアム(JOM) で、子どもたちがオリンピックに出場したことのあるアスリート(オリンピアン)とふれあいながら館内をめぐり、オリンピアン自身がオリンピック競技大会出場に至るまで、あるいは、実際にオリンピック競技大会に出場して得た貴重な経験などを通して、「エクセレンス」「フレンドシップ」「リスペクト」といったオリンピックの価値(オリンピックバリュー)などを伝える小学校高学年を対象とした事業です。
同時に、この価値がオリンピック競技大会に出場した選手だけのものではなく、多くの人々が共有し日常生活にも活かすことのできるものであること、さらに、こうした考えがあるからこそオリンピックに価値があることを児童・生徒自身が学び、様々なスポーツへの関わり方を体感し、見学を通して、オリンピックやオリンピズムを身近に感じてもらえることを目的としています。
当日は、港区立麻布小学校5年1組と2組の児童、計49名が参加。講師を務めたのは、2002年ソルトレークシティー、2006年トリノ、2010年バンクーバーと冬季オリンピックに3大会出場したリュージュの小口貴久さん、2008年北京、2012年ロンドンと夏季オリンピックに2大会出場した水泳/競泳の伊藤華英さんです。
授業は小口さんと伊藤さんの自己紹介で始まりました。リュージュや水泳/競泳の競技映像を見た子どもたちは「すごい!」と目を輝かせます。小口さんが「今日は皆さんに2つ感じてもらいたいなと思うことがあります。1つ目はオリンピックをもっといろいろ知ってもらいたいと思っています。2つ目はオリンピックを実際に体験してもらいたいです。私や伊藤さんのようなオリンピックに出場した選手はオリンピアンと呼ばれます。そのオリンピアンがどのくらい速く走れるのか、どのくらい高く飛べるのかを体験できるコーナーがあるので、ぜひオリンピアンに挑戦してください!」と子どもたちに語りかけました。
その後、伊藤さんと小口さん引率のもと、1組と2組がそれぞれオリンピックの歴史や価値について学ぶミュージアム見学が行われました。「オリンピックって何だろう?」という問いかけのもと、オリンピックシンボルや各大会の聖火トーチなどの展示品を見学した子どもたちは、オリンピアン先生と対話しながら学んでいきました。
そして「オリンピックゲームス」コーナーでは、オリンピアン先生から、オリンピックの3つの価値「エクセレンス(卓越性)」「フレンドシップ(友情)」「リスペクト(敬意)」について、「一生懸命頑張る(卓越性)、お互いに助け合う(友情)、ルールを守る(敬意)ことです」と解りやすく説明した後、子どもたちがジャンプコーナーやシンクロコーナーなどの体験を通じて、オリンピックの価値を体験しました。
見学の最後にはオリンピアン先生の2人から、今日体験したオリンピックの価値は決してオリンピックだけのものではなく、学校生活や自宅の中など、身近なところに沢山あるということを子どもたちに語り掛け、見学が締めくくられました。
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