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第32回オリンピック競技大会(2020/東京)

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【メダリスト会見】体操女子種目別ゆかの村上選手「5年間が詰まった銅メダル」

カテゴリ:オリンピック
2021.08.03
【メダリスト会見】体操女子種目別ゆかの村上選手「5年間が詰まった銅メダル」
体操女子種目別ゆかで銅メダルを獲得した村上茉愛選手が一夜明けて喜びを語った(写真:アフロスポーツ)

 東京2020大会の体操女子種目別ゆかで銅メダルを獲得した村上茉愛選手が8月3日、記者会見に出席し、メダル獲得から一夜明けての心境を語りました。

■「きのうは本当に幸せな1日でした」

――最初に、メダル獲得から一夜明けての感想をお願いします。

村上選手 きのうは演技が終わってから部屋に戻るまで、たくさんの方に連絡をいただいて、幸せな夜を過ごせたと思っています。たくさんの連絡が来る分、色々な方たちに見てもらえたということですし、応援してもらっているんだなとすごくありがたくて、このきょうの1日が終わってほしくないなと思うくらい、きのうは本当に幸せな1日でした。きょうも色々な方からのインタビューだったり、このような会見に出席して、メダリストになったんだという嬉しさと、今後はメダリストとして自覚を持ってやっていかなければならないなという二つの思いがあります。

――この先の目標を教えてください。

村上選手 まずは世界選手権が国内の北九州市で開催されることが決まっているので、そこに向けて頑張っていきたいなというのが一番近い目標です。メダリストとして日本の皆さまに演技を見てもらうことができるので、またきのうのような良い演技が世界選手権でも披露できるように練習していきたいと思います。
 また、東京オリンピックが集大成と言ってきましたが、当初は世界選手権が日本で開催されると決まっていなかったので、オリンピックが終わってから先のことを決めようかなと思っていました。今はオリンピックが終わった後も世界選手権がありますし、メダルもとることができたことで気持ちも体もすごく前を向いています。自分の気持ちが切れないように頑張っていかなきゃいけないし、体が厳しいと思えるまで、もう少し頑張ってみたいなと今、率直に思っています。


【メダリスト会見】体操女子種目別ゆかの村上選手「5年間が詰まった銅メダル」
「上も下も味わった5年間」の思いを乗せた見事な演技だった(写真:フォート・キシモト)

■「上も下も味わった、すごく貴重な5年間だった」

――前回のリオデジャネイロオリンピックからの5年間も踏まえて、今大会はどのような大会になったでしょうか。

村上選手 大学に入学して目標としていたリオ大会に出場して、その後は残り2年間、大学卒業まで競技を続けて引退するというつもりでいました。でも、大学に入学するときから本気でメダルに対しての思いが強ければ、リオでメダルがとれていたかもしれないという位置にいた自分にすごく悔しくて、次の東京大会では絶対にメダルをとるという目標ができて、ここまでやってきました。なので、今思えば、そこで覚悟を決めることができたから、ここまで続けてこられたのかなと思っています。
 この5年間は、リオ大会のあとに世界選手権で2年続けてメダルをとることができたというのもありますが、怪我やコロナウイルス禍も経験したりと、波がすごく上下していて、上も下も味わった5年間でしたので、人間性と言いますか、スポーツをしていく中での精神力はすごく鍛えられました。自分にとってはその5年間を踏まえた中でのこの銅メダルでしたので、すごく貴重な5年間だったと思っています。

――世界選手権のメダルと東京オリンピックのメダル、その違いや思いについて教えてください。

村上選手 今回は種目別のメダルになったんですが、スペシャリストということもそうですし、「オリンピックのメダリスト」というのはオリンピックでしかメダルをとらないと言ってもらえないものだと思っていますので、今まで世界選手権でメダルを2度獲得していますが、本当にメダリストと心から自信を持って言えるのはオリンピックでメダルをとることだなと今、この舞台に立って思いました。ですので、これからは胸を張って「私はゆかで銅メダルをとったメダリスト」と言えると思います。
 それで、先ほども言ったように上も下も味わった5年間でしたが、どんなにつらいことがあってもメダルをとりたいという思いは1度も変わることなくやってきた内容の濃い5年間だったので、それがすごく詰まった銅メダルだなと思っています。


【メダリスト会見】体操女子種目別ゆかの村上選手「5年間が詰まった銅メダル」
同点で3位だったアンゲリナ・メルニコワ選手(右)と花束を贈り合ったシーンも話題に(写真:ロイター/アフロ)

■「明日香に喜んでもらえるような演技ができて本当に良かった」

――日本代表として一緒に戦ってきた仲間たち、また、今回は代表を外れてしまった寺本明日香選手とはメダル獲得後にどのようなやり取りをされたのでしょうか。

村上選手 先に団体が終わったので、離村したメンバーからは「テレビ越しで応援していました。すごくかっこ良くて、茉愛さんを目指して今後も頑張りたいです」という連絡をもらったので、それはキャプテンとしての演技ができたことも誇りに思いますし、目指していきたいと思ってもらえるようなアスリートになれたことも今後の自信につながっていくと思います。
 寺本選手とは試合の前も、試合が終わった後も連絡をして、もともとそんなに深く語り合うという感じではなくて、本当に何でも言い合えるような仲なんですが、試合が終わった後は「夢のようだね」とお互いに話しました。手紙ももらったんですが、「茉愛がいい演技ができたら、私も本当に嬉しいから」と言ってもらえていたので、それが実現できて、明日香に喜んでもらえるような演技ができて本当に良かったと思っています。今は「落ち着いたら会いたいね」という連絡をしました。

――お母さんとは何かやりとりをされたでしょうか?

村上選手 試合の前は、3日前くらいから「とにかく茉愛ちゃんの笑顔が見たい。楽しんでね」とずっと連絡をもらっていました。昨日の演技が終わって、文章で伝えるのもちょっと違うのかなと思い、直接自分の声で伝えたいと思って電話をしたんですが、あまりにも母が泣きすぎていて、何を言っているか分からなかったので(笑)、「うん、落ち着いてからにしようか」と言って一度電話を切りました。母は色々な感情を伝えたかったんだろうと思うんですけど、このオリンピックが終わって離村したら母としっかり話したいなと思います。

――表彰式では同点で3位だったアンゲリナ・メルニコワ選手に花束を渡すシーンが非常に印象的でした。どのような思いだったのか教えてください。

村上選手 私の思い付きだったんですが、メルニコワ選手とはずっとお互いにトップで戦ってきました。ドーハでの世界選手権では個人総合やゆかで自分が勝つことができたんですが、彼女はゆかの後にすごく泣いていたのが印象的で、毎回毎回気持ちを込めて演技をしているなというのがすごく伝わってきました。勝手に自分が思い込んでいるだけですけど、お互い3位で表彰台に上がることが私自身すごく嬉しくて、何かしてあげたいなと思いましたし、同じ点数で表彰台に上がることもめったにないことだと思うので、それで何かやってあげたいなと思って、勝手な私の思い付きですけど花束を渡すことができました。









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