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第23回オリンピック競技大会(2018/平昌)

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日本代表選手団現地総括会見 齋藤団長、過去最多メダルの成績に「オールジャパンで勝ちとった成果」

カテゴリ:オリンピック
2018.03.11
日本代表選手団現地総括会見 齋藤団長、過去最多メダルの成績に「オールジャパンで勝ちとった成果」
平昌オリンピックの日本代表選手団現地総括記者会見が行われた(写真:アフロスポーツ)
日本代表選手団現地総括会見 齋藤団長、過去最多メダルの成績に「オールジャパンで勝ちとった成果」
日本代表選手団齋藤泰雄団長(写真:アフロスポーツ)

 平昌オリンピックの日本代表選手団総括記者会見が25日、現地のメーンプレスセンターで行われ、日本代表選手団の齋藤泰雄団長、山下泰裕副団長、伊東秀仁総監督が大会を総括しました。

齋藤団長 冒頭に、今回の大会を成功裏に、且つ円滑に運営された平昌冬季オリンピック組織委員会と、われわれ選手団を温かく迎え入れてくださった韓国の国民の皆さん、多くのボランティアの皆さんに心から感謝を申し上げたいと思います。
 日本代表選手団の素晴らしい競技結果もありまして、選手団にとって、また多くの関係者、日本国民にとって、忘れがたい冬季オリンピックになったと思います。
 日本代表選手団は、今大会に臨むにあたり複数の金メダルを含むメダル総数において、(前回の)ソチ大会の8個を超え、きたるべき東京2020大会に向けて勢いをつけることを目標に掲げました。金メダル4個、銀メダル5個、銅メダル4個という、長野大会を含めてこれまで参加した冬季オリンピックにおいて、最高の成績を収めることができ、目標を達成することができました。さらに、入賞者数も「43」と過去最多となりました。まさに最強のチームジャパンであることを実証したと思います。まずこの素晴らしい成績を収めた選手たちに、おめでとう、ありがとう、お疲れさまでしたと申し上げたいと思います。そして、こうした選手たちの活躍を支えてくださったご家族、ご友人、指導者、スポンサーを含む支援者の方々に心から敬意を表したいと思います。また現地や国内から、熱い応援を送っていただいた多くの日本国民の皆様に、心から御礼を申し上げます。
 報道関係者の方々には、選手への取材の過程で、力強い励ましや理解ある対応をしていただいたと聞いています。国民的熱気を盛り上げる上で、大きな役割を果たしていただいたと認識しています。まさにオールジャパンで勝ちとった成果です。

 いくつか私の印象に残ったことを申しますと、まず今大会におけるスケートチームの大活躍があげられます。ソチ大会のメダル1個から8個へと増やしてくれました。フィギュアスケート男子の羽生結弦選手のオリンピック連覇、スピードスケート女子500mでは小平奈緒選手が選手団主将として初めての金メダル獲得、髙木菜那選手の金メダル2個、髙木美帆選手の金・銀・銅メダル、いずれも特筆に値します。スピードスケートの女子チームパシュートもまさに日本らしさを発揮した勝利でした。夏冬の垣根を外した対策、ナショナルチームの遠征などの強化対策がまさに実を結んだと思います。

 昨晩のカーリング女子の銅メダルも、(冬季の)チーム競技として初めての快挙でした。長野大会で採用されて以来、20年かけてたどり着いたメダルでしたが、見事なチームワークがもたらしたメダルでした。

 今大会を通じて、選手たちの間に友情が育まれ、国際親善が進んだのもうれしいことでした。小平選手が(韓国代表の)李相花選手をいたわる光景は象徴的でした。長く日韓両国民の記憶に残るものと思います。勝っても負けても、戦い合った相手を称え合う美しいシーンは、他の多くの競技でも見られました。今回素晴らしいパフォーマンスを見せながら、惜しくもメダルに届かなかった、あるいは入賞を逸した選手もおりました。思ったとおりのプレーができなかった選手もいたと思います。こうした悔しさをバネに今後の競技において、雪辱を期していただきたいと思います。

 あらためて多くの感動を与えてくれた選手たちに心から感謝して、私からの冒頭のあいさつとさせていただきます。


日本代表選手団現地総括会見 齋藤団長、過去最多メダルの成績に「オールジャパンで勝ちとった成果」
日本代表選手団山下泰裕副団長(写真:アフロスポーツ)

山下副団長 ソチ大会の後、この4年間、冬季競技の強化をまとめてこられた日本オリンピック委員会(JOC)の橋本(聖子)副会長、それから昨年6月まで選手強化本部の副本部長をされていた古川(年正)さん、そして今回の総監督の伊東さん、この3人の方々をはじめとする冬季オリンピックチームジャパンの4年間の努力の成果が実ったのだと思います。心から感謝申し上げたいと思います。

 今回の平昌オリンピックは日本代表選手団の大活躍で、日本国内は非常に盛り上がっていると思います。多くの国民が感動、勇気、誇り、夢、こういったものをいただいたと思っています。確実にたすきは、この平昌オリンピックから東京2020大会へと受け継がれました。この勢いを大事にして、残された2年半の月日、東京2020大会に向けて全力を傾けていきたいと思っています。今日で平昌オリンピックは閉幕しますが、この後にパラリンピックが続きます。パラリンピックの日本代表選手団の活躍、頑張りにも大いに期待したいと思います。

 今回のオリンピックでは、多くのドラマが生まれました。先ほど齋藤団長のお話しにもありましたが、小平選手と韓国の李相花選手の試合終了直後の2人が交流している姿、これには私も胸を打たれました。熱いものがこみ上げてきました。日韓の両国を代表するトップアスリートが示したあの姿、これこそがオリンピック精神だと思いました。フェアプレー、そして他国・地域の選手への経緯や尊敬、そして友情、平和。メダルの数ももちろん大切ですが、このオリンピック精神をJOC選手強化本部長としては大事にしていきたいと思います。日本の若いスポーツマン、スポーツウーマン、そして2020年を目指している日本のオリンピック候補選手たちも、2人の姿から多くのものを感じ、学んだと思います。

 また今回のオリンピックは、女子選手の活躍が目立ちました。よく頑張ってくれました。13個のメダルのうち8個、金4個のうち3個。そして団体種目であるチームパシュートとカーリングでもメダルをとってくれました。東京2020大会でも日本の女子選手が活躍してくれると大いに期待しています。

 今回の平昌オリンピックで日本代表選手団は素晴らしい活躍を見せてくれましたが、これを2022年の北京オリンピックにつなげていくことも大切です。何が良かったのか、あるいは何が足りなかったのか、この4年間のプロセスをしっかりと検証し、さらに日本の選手たちが日本の代表として誇りを胸に4年後、大いに輝いてくれるために、日本に帰りましたら早急に2022年北京オリンピックプロジェクトを立ち上げて検討して強化を進めていきたいです。

 私は夏季競技が専門ですが、今回いろいろと情報交換していくなかで分かったことがあります。夏季オリンピック種目には味の素ナショナルトレーニングセンターがあります。来年には第2ナショナルトレーニングセンターもできます。トレーニングに集中できる環境があり、これが近年の夏季オリンピックの成果を生んでいると思います。それに比べて冬の競技は練習に集中できる環境に恵まれているわけではありません。今後は冬の競技においてもそういった練習に集中できる環境をつくっていくことが、2022年も2026年も2030年も、多くの日本国民に夢や希望、誇りを与えてくれる原動力になるのではないかと思います。日本のスポーツ振興に関わる多くの方に理解を求めて、そういった施設の充実を図ることも重要だと思っています。


日本代表選手団現地総括会見 齋藤団長、過去最多メダルの成績に「オールジャパンで勝ちとった成果」
日本代表選手団伊東秀仁総監督(写真:アフロスポーツ)

伊東総監督 今回のオリンピックでは金メダル4個を含むメダル13個、冬季オリンピックでの過去最高のメダルを獲得することができました。また入賞総数も43という最高の成績を収めることができました。これは選手たちの日頃のたゆまぬ努力の積み重ね、そしてそれを支える家族、友人、コーチ、スタッフ、そして多くの関係者のサポートがあったからだと思います。また現地まで多くの方に応援に足を運んでいただきました。そして日本からも多くの声援をお送りいただきました。本当に感謝申し上げたいと思います。

 前回のソチ大会では、私は氷上競技を担当する総監督をさせていただいたのですが、その時の帰国後の記者会見で、前回はメダル8個のうち雪上競技の種目が7個だったということで、ぜひ次の平昌で恩返しをしたいと話しましたが、今回は氷上競技の種目で9個のメダルをとることができて、やっと恩返しをすることができたのかなと思っています。

 また今大会は歴史的な快挙もたくさんありました。新たな種目でメダルを獲得することもありました。そしてこの平昌から新しく追加された種目でも、メダルを獲得することができました。本当に選手たちをほめてあげたいと思います。この選手たちの活躍が今後の冬季競技の発展にもつながると思います。来月に始まるパラリンピック、2年半後に行われます東京2020大会にいい形でバトンを渡せたのかなと思っています。今回は目標を上回る活躍ができたことを本当にうれしく思っています。ありがとうございました。

■厳しい練習環境での活躍に伊東総監督「今ある環境の中でどのように練習していくか」

 総括後の質疑応答で、厳しい練習環境の中でも好成績を収めた要因を聞かれた伊東総監督は、「今ある環境の中でどのように練習していくかということを、強化の人たちがしっかりと考えて練習しています。リンクがなければ陸上でやりますし、フィギュアスケートでは、全国に連盟独自の練習拠点を置かしていただいています」と説明しました。

 また山下副団長は、冬季競技の活躍から夏季競技に生かせることを質問されると、今大会の選手団の活躍について「多くの期待やプレッシャーに動じない、自分を信じられる(力)というのがあったのではないかと思います」と、精神面での強さを要因に挙げました。そして「(金メダルを獲得した)チームパシュートの戦いを見て、いろいろな方々が関わって、細かくさまざまなケースを想定して、十分な準備をしてきた。そういったところが(結果に)表れたのではないかと思います」とチーム力の大切さをあらためて強調し、今回の成果や課題を検証し、夏季競技の指導者とも共有していく考えを話しました。









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