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第23回オリンピック競技大会(2018/平昌)

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【メダリスト会見】カーリング女子が銅メダル 本橋選手「徐々に実感が湧いてきた」

カテゴリ:オリンピック
2018.02.25
【メダリスト会見】カーリング女子が銅メダル 本橋選手「徐々に実感が湧いてきた」
銅メダルを獲得したカーリング女子の(左から)吉田夕梨花選手、鈴木夕湖選手、吉田知那美選手、藤澤五月選手、本橋麻里選手(写真:アフロスポーツ)
【メダリスト会見】カーリング女子が銅メダル 本橋選手「徐々に実感が湧いてきた」
本橋麻里選手(写真:アフロスポーツ)

 平昌オリンピックのカーリング女子で銅メダルを獲得した、日本チームの吉田夕梨花選手、鈴木夕湖選手、吉田知那美選手、藤澤五月選手、本橋麻里選手が25日、メーンプレスセンターでの記者会見に出席し、メダル獲得から一夜明けた心境を語りました。

■段々と湧いてきたメダルの実感

――銅メダルを獲得された今の気持ちを聞かせてください。

本橋選手 おはようございます。連日の取材をありがとうございました。昨夜、銅メダルを決める戦いに競り勝ちましたが、勝った瞬間は「あれ?」という気持ちでした。(メダル獲得に沸く)会場の声援とともに、徐々に実感が湧いてきたというのが率直な気持ちです。このメンバー5人とコーチ2人、そしてサポートメンバーのフィジカルトレーナーとともに戦えた、毎日がとても幸せな時間でした。ありがとうございました。

藤澤選手 昨夜のブロンズゲーム(3位決定戦)を終えて、最後に戦ったイギリスのチームも本当に良いショットをして、私達も良いショットを投げていました。どちらが勝ってもおかしくないような試合を、お互いにできたことを本当に誇りに思います。(会見をやっている)ちょうど今、決勝戦でスウェーデンと韓国チームが対戦しています。これもきっと良い試合になっていると思います。大会を通してすべて良い試合ができたということを、チームとしても誇りに思いますし、最後の最後にメダルをとれたことは、私達が今までこのチームでやってきたことが間違いじゃないと証明する、ひとつの形にもなったのかなと思います。まだメダルは(手元に)ないのですが、すごくうれしい気持ちでいっぱいです。


【メダリスト会見】カーリング女子が銅メダル 本橋選手「徐々に実感が湧いてきた」
藤澤五月選手(写真:アフロスポーツ)
【メダリスト会見】カーリング女子が銅メダル 本橋選手「徐々に実感が湧いてきた」
吉田知那美選手(写真:アフロスポーツ)

吉田知選手 ブロンズゲームは、最後の相手のミスショットで勝ちが決まることになったんですが、決まった瞬間は勝ったのか負けたのか判断に戸惑うくらいパニックになって、信じられませんでした。大会を通して、良いこと悪いこといろいろなことがあったのですが、チーム全員で常に前向きに、チームを信じて戦ってきた、最後の最後の形がああいう勝ちにつながたのかなと思います。悪いことも良いことも、プレッシャーも緊張も、すべての感情が、このオリンピックで人生の最高を更新したなというような、本当に濃いラウンドロビンからブロンズゲームにかけてまでのゲームでした。このチームで実現できてすごくうれしく思います。

鈴木選手 大会を通して、私は調子が良くなくて、チームのみんなに助けられて、みんなに感謝しかありません。本当にチームジャパンで勝ちとった銅メダルだと思います。最後の2試合は特に、私達らしい試合で締めくくれて良かったと思っています。

吉田夕選手 (メダル獲得決定から)まだ10時間程しかたっていなくて、決まった瞬間も信じられなくて実感が沸いていませんでした。でも今、皆さんの前でこういうあいさつができていることで「メダルをとったんだな」という実感が徐々に湧いてきました。そして何よりも無事に大会を終えられたこと。このチームメンバー、コーチ、スタッフ、みんなで戦えた大会だったので、無事に終わってくれて本当にホッとしています。

■本橋「新たな第一歩を、このメンバーが築き上げてくれた」

――本橋選手にお伺いします。日本で初めてのメダルをとられて、どのような意義があるか、考えていることがあれば教えてください。

本橋選手 新たなカーリング界の第一歩を、このチームメンバーが築き上げてくれたというのは事実だと思います。(今までは)「4年に1度のカーリング」と言われていたものが、この先にしっかりと根付くスポーツになるために、(これからも)本当に努力し続けなければいけないです。協会と選手が本当に一丸となって、このスポーツの素晴らしさを伝えていくことが大事だと。現場で全力を尽くすことが、選手である私達ができる一番のことなのかなと思っています。


【メダリスト会見】カーリング女子が銅メダル 本橋選手「徐々に実感が湧いてきた」
鈴木夕湖選手(写真:アフロスポーツ)
【メダリスト会見】カーリング女子が銅メダル 本橋選手「徐々に実感が湧いてきた」
吉田夕梨花選手(写真:アフロスポーツ)

――藤澤選手、吉田知那美選手に質問です。今回の戦いの中で、解説の石崎琴美さん(2002年ソルトレークシティーオリンピック、10年バンクーバーオリンピック代表)がインタビューゾーンで励ましてくれたかと思います。チームとしては2016年の大会に帯同していただいたことがあると思います。石崎さんはこの大会を通してどんな存在でしたか?

藤澤選手 琴美さんには、(本橋)麻里ちゃんのお休み中に、チームに入ってもらいました。短い期間でしたが、精神的な部分だったり、経験者として私達をサポートしてくれたり、客観的に私達のことを見てくれていました。掛けてくれる言葉も、毎回サポートしてくれた直後も、紙に書いて私達にいろんなことを伝えてくれたり、本当に先輩として心強いサポートをしてくれました。私達が成長するきっかけをつくってくれたのも、琴美さんだなと思います。大会中もミックスゾーンの周りに琴美さんがいつもいてくれて、一緒に悔しがったり喜んだりしてくれていました。
 琴美さん以外の先輩達ももちろん、今回の結果を喜んでくれていると思います。今までオリンピックに必ず出場してくれた先輩達を見て、先輩達を超えようと努力してきたから出たこの結果だと思います。本当に私達だけではない、過去の“先輩たちのお陰”もこの結果につながってきているので、本当に皆さんに感謝したいです。

吉田知選手 琴美ちゃんは私達が初めてこのチームになって、日本代表の「JAPAN」を背負って戦った第1戦の2015年のPACC(パシフィックアジアカーリング選手権)の時に帯同してくれました。そこからチームのメンバーの一員であるのと同じように、チームを見守ってくれました。今大会もそうですし、2016年の世界選手権で日本が初めて銀メダルを手にしたときも、そばに琴美ちゃんがいて、私達をすごく前向きに鼓舞するように励まし続けてくれていました。今大会でも私は新たに見る自分の弱さにぶち当たることがあったんですが、ミックスゾーンの最後に(琴美さんがいて)「自分の気持ちをしっかりと見極めればまた強くなれるから、落ち着いて1回、氷の上に立ってごらん」という言葉を掛けてくれて。そういったオリンピックという舞台で新たに見る自分の弱さや、チームの強さだったり、その舞台を知っているからこそかけてくれた言葉なんだろうなと思いました。そういった意味では、一緒に戦ってくれていると思っています。すごく感謝しています。

――日本では、皆さんのハーフタイム(作戦タイム)が「もぐもぐタイム」と呼ばれたり、試合中の5人のやりとりが非常に人気でした。本橋選手と藤澤選手に伺いたいのですが、そういった反響をどのように受け止めていますか?

本橋選手 ハーフタイムに「もぐもぐタイム」と愛称が付いたようなのですが、まずはカーリングというスポーツに興味を持ってもらえて、選手達のプレーを見てもらえて、何かのきっかけで見てもらえることは、選手をやっている全員がすごくうれしい気持ちでもあります。それをきっかけに、さらにカーリングにのめりこんで、戦術などにも……私達は(戦術を)練りに練っているので、注目していただけるとありがたいです(笑)。

藤澤選手 大会後半になってそういう呼ばれ方をしているんだなというのを知りました。私たちにとってはいつもどおりのことで。ハーフタイムに果物やゼリーをとるのは、長丁場の試合なので必要ですし、(言葉が)なまっているのも、みんなが北海道出身なので自然にそういうふうにしゃべっていて、それが目立ってしまっていました(笑)。それだけ今までは、北海道や長野といった限られた地域でしかカーリングが知られていなかったり、プレーしている選手がいなかったりということで、私達もなまっていることに気が付かなかったんです(笑)。こうやってオリンピックや大きな大会でカーリングというスポーツを知ってもらって、北海道でやっている人が多いということを知ってもらいました。北海道や青森や長野以外の地域でも、もっともっと「カーリングをやってみたいな」という人が増えてくれたり、もっともっとカーリングが普及するきっかけになればと思います。


■韓国チームの活躍に「刺激をもらった」

――本橋選手に伺います。地元へメダルを持ち帰りたいという思いが強かったと思いますが、(チームを)設立してからの地元への思いを振り返ってお話を聞かせてください。

本橋選手 18歳で北見市を離れて青森に行って、24歳で戻ることができたんですが……「もう戻ってくるな」と言われるかと思っていました。でもまた北見市に戻ることができて、そしてこの後にこんなにかわいらしい後輩たちと出会えて。
 さらに本当に私が感謝すべきところは、やはりチームが活動するには資金が必要で、強化するにあたっても(資金は)大事なものでした。それにおいて、「勝つためにお金を出すんじゃなくて、地域で応援されるチームであってほしいから応援する」といって賛同してくださった、北見の8社さんがスタートになっていることも決して忘れません。そのスポンサーさん達も会場にも足を運んでくれて、私達よりも先に泣いていたと思います。
 私が18歳で北見を出た理由として、「北見ではカーリングは続けられない」というふうに言われて、私も藤澤も泣く泣く出るような形にはなってしまったのですが、(北見を)出た後の青森のカーリングスタイルというのはチームに根付いたもので、それは青森で教わったチームづくりでもあります。いったん北海道を出て勉強させていただいて、本当に良かったと思っています。まだまだ青い私をいろいろとサポートしてくださった皆さん、北海道に限らず全国にたくさんいますので感謝したいです。そして戻ってきたみんなが北見市で就職することができました。本当に北見市のみなさんの力がなければここまで来られなかったと思っています。

――「もぐもぐタイム」で1番人気の高い食べ物、勝負時の食べるものがあれば教えてください。

鈴木選手 「もぐもぐタイム」で私が1番好きなのはいちごでした。韓国のいちごはびっくりするくらいにおいしくて。海外のいちごはすっぱいものが多いのですが、韓国のいちごはおいしくてお気に入りでした。

吉田夕選手 毎回フルーツは必ず持っていきます。私達はスイーパーなので、3時間しっかりと“掃き切れる”ように(エネルギー補給します)。「もぐもぐタイム」というかわいい名前はついているのですが、栄養補給と作戦タイムのための時間なので、エネルギー切れをしないように私は常にゼリーを飲んでいました。

――藤澤選手にお聞きします。前回の5位から、今回は3位で銅メダルを獲得しましたが、一方で決勝には進めませんでした。これから日本が上を目指すにはどういうことが必要なのか、日本はどうやったら世界一をとれるのか。今回プレーを通して感じたことがあれば教えてください。

藤澤選手 特に予選1位で上がっていた韓国の女子チームは大会を通してすごく安定した状態で試合に臨んでいました。地元開催がプレッシャーになることもあると思うのですが、それをプラスに変えていっているチームでした。今シーズンを通してオリンピックにピーキングが本当に合っていた、本当に勢いのあったチームだと思うので、そこは見習いたいという部分もあります。同じアジアのチームとしても誇りに思いますし、自分たちにも刺激をもらえました。もっともっとお互いをさらに高め合っていかなければいけないですし、私達もそこまで出遅れているわけではないと思うので、もっともっと自分達を高めれば、世界一にもちょっとずつ近づいていくんじゃないかと思います。









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