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サーフィン

概要

 サーフボードという板を使って波に乗り、テクニックを競います。東京2020大会で新たに採用される競技で、古代ポリネシア人によって始められ、ハワイで育った海のスポーツです。これを広めたのは1912年ストックホルム大会と1920年アントワープ大会の水泳で金メダルを獲得した、ハワイ出身のデューク・カハナモク選手(アメリカ)。カハナモク選手は近代サーフィンの父と呼ばれています。

 サーフィンはサーフボードのサイズによって大きく2つに分けられます。古くから親しまれたのは、長さ9フィート(約274cm)以上のロングボードで、ボード上を歩くテクニックが中心となります。一方、1970年前後に登場したショートボードは、長さ6フィート(約183cm)前後でボードの先端がとがっています。こちらは細かいターンがしやすいタイプです。ショートボードは、それまで平面的な動きだったサーフィンに縦の動きを与え、三次元のダイナミックな技を可能にしました。東京2020大会のサーフィンは、このショートボードで行います。

 競技としてのサーフィンは、波を乗りこなすライディングテクニックをジャッジが採点し、勝敗が決まっていきます。いかに難易度が高く創造的な技を繰り出すか、スピードがあってダイナミックかなどが評価されます。選手は定められた時間内に10本前後のライディングを行い、高い2本の合計点によって得点が決まります。競技は男女20人ずつの選手で行われます。

ルール・見どころ

 競技が行われるのは自然の海。波の状態は、風の強さや方向、潮の満干などによって変わります。同じ波は2つとありません。いかにいい波をつかむか、刻々と変化する波にどのタイミングで乗るかが重要になります。自然の中で運を味方につけながら戦うスポーツがサーフィンなのです。

 1つの波に乗れるのは1人だけです。崩れる直前の波の頂上をピークといい、ピークに最も近い人にその波に乗る権利があり、これを「優先権」といいます。つまり、いい波をつかむためには、まずは優先権をとれる位置を確保するということが必要です。一方、優先権を持った選手の邪魔をするとペナルティーが課されることになり、減点の対象になります。ただ、優先権があるにもかかわらず波に乗らないでいたり、選んだ波に乗ろうとしてパドリングを開始したものの途中でやめたりすると優先権を失ってしまいます。

 選手同士のかけひきも行われます。波に乗らないふりをして乗ったり、パドリングを開始するふりをして実際はいかなかったりすることで、他の選手を翻弄することもあります。

 サーフィンでは、試合の組み合わせのことをヒートと言います。1ヒートは2〜5人の対戦人数で、制限時間は通常20〜30分です。1人10〜12本程度の波に乗り、その内の点数が高かった2本の合計点が順位に反映されます。試合条件は波の状況等により変更されます。

 採点は、選手が行う技の種類や難易度、オリジナリティに、スピード、パワーなどの要素を加え、5〜7人のジャッジが行います。選手は波に多く乗ればよいということではなく、1本の波における技の数が多い方がよいということでもありません。大事なのは技の質です。波をトップ(上部)に向かって上がっていき、そこから回転して降りる360(スリーシックスティ)や、波を駆け上がって空中に舞い上がり体勢を崩すことなく着水するエアリアルなどの高度な技を、リスクの高い大きな波でダイナミックに行い成功させると、必然的に高得点になります。一つ一つの技に決められた点があるのではなく、ジャッジが総合的に見て判断するため、いくつかの技が流れるように連続していると印象も良くなり、さらに得点が高くなります。いかに難易度が高く創造的で質の高い技を繰り出すか、ライディング全体がダイナミックでスピードがあるか、などに注目して観戦しましょう。

※東京2020大会組織委員会 公式サイトより


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