写真:青木紘二/アフロスポーツ

スケート/スピードスケート

SPEED SKATING
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スピードスケートは1周400mのリンクで各距離をどれだけ速いタイムで滑ることができるかを競う種別です。第1回のシャモニー・モンブラン1924冬季大会から実施されている伝統的な競技で、今では団体種目も実施されています。

北京2022冬季大会スピードスケート男子500m

北京2022冬季大会 スピードスケート 男子500m(写真:青木紘二/アフロスポーツ)



スピードスケートの概要

スピードスケートは、400mのダブルトラック(内側半径26m/外側半径30m、レーン幅4m)を1周するコースで行われます。競技開始後、選手は交差区域(クロッシングストレート)に到達するたびに、内側と外側のレーンを交換しなければなりません。通常、内側(イン)からスタートする選手は白い腕章を、外側(アウト)からスタートする選手は赤い腕章を身に着けて滑走します。交差区域では、アウトから出てくる選手が優先権を持ち、インから出る選手はアウトの選手の進路を妨げてはいけません。選手同士の接触や、アウトから出てくる選手の進路を妨害した場合、失格となります。スタート時のフライングはリスタートとなりますが、同じ組で2度目のフライングをすると、2回目にフライングした選手が失格となります。

北京2022冬季大会スピードスケート女子500m

北京2022冬季大会 スピードスケート 女子500m(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

スピードスケートの種目

スピードスケートの個人種目は、距離ごとに異なります。男子は「500m」「1000m」「1500m」「5000m」「10000m」の5つの種目があり、女子は「500m」「1000m」「1500m」「3000m」「5000m」の5つの種目が行われます。

さらに、平昌2018冬季大会からは「マススタート」が追加されました。マススタートの決勝では16人が一斉にスタートして16周(6400m)で競います。4周ごとに1位には3ポイント、2位には2ポイント、3位には1ポイントの中間ポイントが与えられ、ゴール時には1位が60ポイント、2位が40ポイント、3位が20ポイント、4位が10ポイント、5位が6ポイント、6位が3ポイントが与えられます。上位3人はゴール時の実際の順位と一致しますが、4位以降は中間・最終ポイントでの得点順に基づき、得点が同じ場合はタイムで順位が決まります。

団体種目には「チームパシュート」があり、男女別に実施されます。この競技はトリノ2006冬季大会から導入され、3人1組で滑りながら先頭を交代します。男子は8周(3200m)、女子は6周(2400m)を滑ります。先頭交代のタイミングや回数、技術が重要で、選手同士の距離を縮めて滑る能力やスムーズな先頭交代がポイントとなります。計時は最後尾の選手を基準に行われ、3人がまとまってゴールすることが理想です。途中で隊列から離れると、空気抵抗が増加してスピードの維持が難しくなります。

北京2022冬季大会スピードスケート女子チームパシュート決勝

北京2022冬季大会 スピードスケート 女子チームパシュート 決勝(写真:青木紘二/アフロスポーツ)

オリンピックにおける日本の歴史

日本はこれまでに5個の金メダルを含む26個のメダルを獲得しています。初の金メダルは長野1998冬季大会において清水宏保選手が男子500mで獲得。直近の北京2022冬季大会では髙木美帆選手が女子1000mで金メダル、女子500m、女子1500m、女子チームパシュート(髙木選手・佐藤綾乃選手・髙木菜那選手)で3つの銀メダルを獲得するなど大奮闘。同大会では森重航選手も男子500mで銅メダルを獲得しました。

北京2022冬季大会スピードスケート女子チームパシュートメダリスト記者会見

北京2022冬季大会 スピードスケートでメダルを獲得した髙木美帆選手、佐藤綾乃選手、髙木菜那選手(写真:アフロスポーツ)


参考情報INFORMATION

競技初回実施大会 シャモニー・モンブラン1924冬季大会
TEAM JAPAN初出場大会 レークプラシッド1932冬季大会
競技別累計メダル数
  • 金5
  • 銀10
  • 銅11

2024年1月1日時点

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