写真:ロイター/アフロ

セーリング

SAILING
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セーリングはパリ1900大会から実施されている歴史ある競技です。アトランタ1996大会までは「ヨット」と呼ばれていましたが、シドニー2000大会から現在の「セーリング」が競技名となっています。

東京2020大会セーリング女子470級メダルレース

東京2020大会 セーリング 女子470級 メダルレース(写真:Kaoru Soehata/アフロ)



セーリングの概要

セーリングは海面で実施され、自然環境によって大きく試合展開を左右される競技の一つです。レースは、海面に設置されたマークと呼ばれるブイを決められた回数、決められた順序で回りながら、フィニッシュラインまでの着順を競うものです。種目は使用する艇(ヨット)の種類によって分けられ、どの種目もフィニッシュの順位の高いチームほど低い点数がつきます。このレースを10〜12回行い、その合計点数の低い10艇が「メダルレース」または「メダルシリーズ」と呼ばれる最終レースを戦うことができます。このメダルレースで最終順位とメダリストが決まります。

東京2020大会セーリング男子レーザー級

東京2020大会 セーリング 男子レーザー級(写真:ロイター/アフロ)

セーリングの種目

パリ2024大会では、男女それぞれ4種目と、混合2種目が実施されます。種目の主な違いは競技で使用される艇の種類の違いで、各種目の全ての選手はデザインに違いがない同じモデルの艇を使用しなければなりません。

男子
一人乗りディンギー種目 ILCA7級(旧名称:レーザー級)
二人乗りスキフ種目 49er級
ウインドサーフィン種目 iQフォイル級(新種目)
カイトボード種目 フォーミュラカイト級(新種目)

女子
一人乗りディンギー種目 ILCA6級(旧名称:レーザーラジアル級)
二人乗りスキフ種目 49erFX級
ウインドサーフィン種目 iQフォイル級(新種目)
カイトボード種目 フォーミュラカイト級(新種目)

混合
二人乗りディンギー種目 470級(新種目)
二人乗りマルチハル種目 ナクラ17級

東京2020大会セーリング男子49er級

東京2020大会 セーリング 男子49er級(写真:ロイター/アフロ)

セーリングの見どころ

セーリングの見どころの一つは、全員が一斉にスタートするダイナミックな競技形式です。海面を一斉に滑り出し、最初のマークへの先頭争いが激しく繰り広げられる瞬間は見逃せません。最初のマークを回航すると、各船が一定の順位を確立し、縦に広がった船団がフィニッシュラインに向かってしのぎを削る戦いが展開されます。環境の変化、他の船との位置関係、自艇のコンディションなど、変動する様々な条件を計算し、臨機応変に戦術を構築する頭脳と、それを実行に移す技術が必要です。セーリングは他の艇との戦いだけでなく、波の高さや潮の流れ、風の強さなど大自然との戦いでもあります。選手たちは自然を味方につけるセッティングやテクニックで勝利を掴みます。強靭な肉体と精神力を備えた選手たちのダイナミックな戦いに注目しましょう。

杭州アジア大会 セーリング ウインドサーフィン種目 男子iQフォイル級

杭州アジア大会 セーリング 男子iQフォイル級(写真:新華社/アフロ)

オリンピックにおける日本の歴史

ベルリン1936大会で初出場して以降、日本が獲得したメダルはアトランタ1996大会で重由美子選手と木下アリーシア選手のペア(女子470級)が獲得した銀メダルと、アテネ2004大会で関一人選手と轟賢二郎選手のペア(男子470級)が獲得した銅メダルの2つです。2023年に開催された杭州アジア大会では、岡田奎樹選手と吉岡美帆選手のペアが混合470級で金メダルを獲得。混合470級はパリ2024大会で新たに追加される種目でもあり、躍進が期待されます。

杭州アジア大会セーリング男女混合470級岡田・吉岡が金メダル

杭州アジア大会 セーリング 男女混合470級で金メダルを獲得した岡田奎樹選手・吉岡美帆選手ペア(写真:AP/アフロ)


参考情報INFORMATION

競技初回実施大会 パリ1900大会
TEAM JAPAN初出場大会 ベルリン1936大会
競技別累計メダル数
  • 金0
  • 銀1
  • 銅1

2024年1月1日時点

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