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ホッケー

概要

 縦91.4メートル、横55メートルのフィールド上で、ゴールキーパー1名を含む1チーム11名の選手からなる2チームが対戦し直径7.5cmのボールを相手チームが守るゴールへ入れて得点を競う球技。各15分の4クオーター制 (計60分)で実施され、より多く得点したチームが勝者となります。同点の場合は相手ゴールキーパーと攻撃選手の1対1の8秒間の攻防を行うシュートアウト戦により勝者を決定します。

 ゴールキーパー以外は、手足でボールに触ることができず、スティックの片面のみでボールをコントロールします。スティックはカーボン製で長さは約90センチメートル。ボールは野球の硬球とほぼ同じ大きさ・重さのプラスチック製。

 オリンピックでは1908年ロンドン大会から正式種目となり、1980年モスクワ大会より女子ホッケーも採用されています。

ルール・見どころ

 ホッケーの最大の特徴は、サークル(シューティングサークル)と呼ばれるゴール前の半円のシュートゾーンの中から打ったシュートのみが得点とみなされることにあります。したがって、サークル内のせめぎ合いや駆け引きが大きな見どころとなります。攻撃側は、ドリブルやパスを使って相手ディフェンスの網をいかにくぐり抜けてサークル内にボールを持ち込み、シュートを打って得点につなげるか。守備側は、それをどう防ぎ、失点を最小限に食い止めるかが勝敗のカギを握ります。各プレーヤーのスティックワークの妙技、また守備から一瞬にして攻撃に入れ替わる展開とチームプレーが、ホッケー最大の魅力といえます。

 そして、サッカーのようなオフサイドがないことも特徴の一つです。1996年のルール改正によってオフサイドが廃止されたことで、得点の入る確率が高まり、よりスピーディーでスリリングなゲーム展開が楽しめるようになりました。

 ホッケーでは選手の交代は何度でも自由に行えるため、交代のタイミングが試合の行方を左右します。試合の流れや、どの選手の運動量が落ちているかなどを読みながら観戦すると、試合への理解が一層深まり、楽しさも増すでしょう。

 なお1976年モントリオール大会から、オリンピックの試合は人工芝のフィールドで行われるようになりました。転倒した際、摩擦によるやけどを防ぐため、人工芝に散水してプレーをします。人工芝フィールドでの試合実施によって、球速が速くなり、プレーヤーのスピードや体力、技術などが、より高いレベルで要求されるようになりました。エキサイティングなスポーツへと劇的な進化を遂げたホッケーは、観戦する側も熱くします。

 なおシュート時のボールのスピードは、世界のトッププレーヤーともなると時速200km以上に達することもあります。新幹線並みの速さなので、見逃さないよう気をつけたいところです。

※東京2020大会組織委員会 公式サイトより


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