ニュース

2020年東京オリンピック・パラリンピックのビジョン骨子を発表=1964東京オリンピック・パラリンピック50周年記念ウィーク

2014.10.17  カテゴリ:オリンピック

 日本オリンピック委員会(JOC)は、東京都、一般財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と共同で、「1964東京オリンピック・パラリンピック50周年記念ウィーク」を2014年10月6日(月)から12日(日)まで開催しました。

 1964年東京オリンピックの開会式からちょうど50年目となる10月10日(金)は、歴代オリンピアン・パラリンピアン、オリンピック・パラリンピック出場を目指す若手アスリートが参加した二部制のスペシャルトークショーが都内で行われ、第二部で2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会ビジョン骨子「TOKYO2020がめざすもの」が発表されました。

 大会ビジョン骨子は、2015年2月に国際オリンピック委員会(IOC)に提出する大会開催基本計画に盛り込まれる予定の「大会ビジョン」の核となるものです。

1964年大会の開会式からちょうど50年の節目に、2020年大会のビジョン骨子を発表(写真:フォート・キシモト)
司会を務めた小谷実可子さん(写真:フォート・キシモト)

 招致活動時のスローガン「Discover Tomorrow〜未来(あした)をつかもう〜」を具現化するべく、2020年東京オリンピック・パラリンピックをどんな大会にしたいか、どんな未来を作りたいかを募集した「みんなのTomorrow」プロジェクトをはじめ、小・中学生からの作文、メディア、アスリート、全国の連携大学などから寄せられた様々な意見を集約。(1)アスリートの視点からのTomorrow、(2)東京・日本・世界の視点からのTomorrow、(3)みんなの視点からのTomorrowという3点から、それぞれの視点に共通する基本コンセプトを導き出し、骨子に反映しました。

<TOKYO2020 ビジョン骨子>
スポーツには、世界と未来を変える力がある。1964年、日本は変わった。2020年、世界を変えよう。

(1)すべての人が自己ベストを目指そう。
アスリートだけでなく、おもてなしでも、テクノロジーでも、私たち全員が自己ベストを目指す。人類の可能性を最大限に活かした、歴史上、最もイノベーティブなオリンピック・パラリンピック競技大会にしよう。

(2)一人ひとりが互いを認め合おう。
すべての人々が互いを認め合う。あらゆる多様性を積極的に肯定して、すべての人に前向きな変化を起こし、共生社会の創造に貢献しよう。

(3)そして、未来につなげよう。
未来を信じ、次の世代にタスキをつなぐ。TOKYO2020で生まれた変革を、新たなレガシーとして次世代に受け継いでいこう。

(左から)入江陵介選手、佐藤真海選手、阿部一二三選手、安西飛呂選手、江村美咲選手、一ノ瀬メイ選手、村松雄斗選手(写真:フォート・キシモト)

■2020年を目指すアスリートが考える「Tomorrow」とは?

 トークショー第二部には入江陵介選手(競泳)、佐藤真海選手(パラリンピック・陸上競技)、阿部一二三選手(柔道)、安西飛呂選手(パラリンピック・陸上競技)、江村美咲選手(フェンシング)、一ノ瀬メイ選手(パラリンピック・競泳)、村松雄斗選手(卓球)の7選手が出演。小谷実可子さん(シンクロナイズドスイミング)が進行役となり、特設サイトで公開している各選手の「Tomorrow」のほか、全国から寄せられた「Tomorrow」が紹介されました。

<出演者8名の「Tomorrow」>
入江陵介選手 「みんながオリンピックを目指す未来へ!!」
東京オリンピック・パラリンピックを機に、今の子どもたちはもちろん、これから生まれてくる子どもたちみんなが、オリンピックを身近に感じ、スポーツをやること、オリンピックを目指すことが当たり前な未来になってほしいです。

佐藤真海選手 「パラリンピック会場もみんなで満員に!!」
2年前のロンドン大会では毎日会場が満員で、そのおかげで自己ベストも出せましたし、良い思い出を持ち帰ることができました。日本でも満員にして、世界中のアスリートと観客の皆さんを迎えられたらいいなと思います。

阿部一二三選手 「東京オリンピックで金メダル!!」
日頃の練習を欠かさずにして、東京オリンピックに出て金メダルを取りたいです。

安西飛呂選手 「生きる意欲をスポーツで TOKYO2020」
スポーツというのは人間の本能でもあると思っているので、世界中誰もが楽しんで、生きる意欲を持ってスポーツをしていってほしいです。

江村美咲選手 「楽しかったと思える試合を!!」
戦術の駆け引きで自分が考えていた技が決まったときはうれしくて楽しいですし、試合が終わった後も、自分の実力を出せて、悔いの残らない試合ができたときは楽しいと思えます。

一ノ瀬メイ選手 「Make "DIFFERENCE" Shine!」
それぞれ人との違いを輝かせる、という意味です。パラリンピックに出場する選手はいろいろな障害を持っていますが、それは人との違いや個性だと思います。そういった違い、個性を一人一人が輝かせることができる大会になればいいなと思います。

村松雄斗選手 「スポーツでひとつになれる未来へ」
出場する選手と応援の方々が一緒になって、東京オリンピックでひとつになって盛り上げていける大会にしたいです。そういった場で自分が活躍をしている姿を思い描きながら、毎日練習しています。

小谷実可子さん 「心を動かそう 未来に向かって!!」
スポーツをすると、本人だけでなく、見る人、応援している人、関わっている人すべてが感動して心が動きます。2020年東京オリンピックもそうですが、そこに向かってみんなでどんどんスポーツをしながら、心を動かして、良い人間になって、未来に向かってともに歩んでいきたいです。

会場内には多くのアスリートらによる「Tomorrow」が展示された(写真:アフロスポーツ)

■アスリートとともにビジョン骨子を発表

 そして、森喜朗一般財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長が、トークショーに出演した全アスリートとともに登壇。「今日は1964年東京大会から50周年に当たります。この節目の日に、皆様と一緒に1964年大会を振り返るとともに、2020年大会に向け開催気運を盛り上げたいと考え、このようなイベントを開催しました」というあいさつを行い、大会ビジョン骨子を発表。骨子をまとめた背景について詳細説明を行いました。

ビジョン骨子を発表する森会長(写真:フォート・キシモト)

 骨子の発表を受け、第一部に出演した1964年東京オリンピック銅メダリストの小野清子さん(体操競技)は、「2020年に向かってより一層大きな輪を持って、生涯健康で、元気に、活力のある日本をどうやって作っていくか。今日お集まりの皆様方、壇上のスポーツ界の皆様方が大きな柱となって、それぞれの地域で笑顔を出し、花を咲かせて、大いなる実りがこの会を通して生まれたらいいなと思います」と呼びかけました。

 最後に若手アスリートを代表し、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて村松選手と一ノ瀬選手がスピーチ。村松選手は「東京オリンピックに出場して、メダルを取りたい。そのために、どんなときでも自己ベストを出せるように日頃から練習をしたいと思っています」、一ノ瀬選手は「メダルを獲得するために、2020年までこれから6年間しっかり練習に励むのはもちろん、身近な人からパラリンピックもオリンピックもどんどんサポートしてもらえるよう、みんなを巻き込んでいきたい」と意気込みを語ると、場内は大きな拍手に包まれました。

2020年に向け意気込みを語る村松選手と一ノ瀬選手(写真:フォート・キシモト)
ニュース一覧へ

前後のニュース

モバイル|パソコン