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2012.08.05 オリンピック

【ロンドンリポート】被災地からの中学生視察団が交流会 サプライズ参加者も

【ロンドンリポート】被災地からの中学生視察団が交流会 サプライズ参加者も
交流会のスタートは自己紹介と他己紹介から
【ロンドンリポート】被災地からの中学生視察団が交流会 サプライズ参加者も
フラフープを使ったゲームでチームワークを深める

 シドニーオリンピック競泳女子100m背泳ぎ銀メダリストの中村真衣さんを団長に、岩手、宮城、福島、茨城4県の中学生20名で組まれたロンドンオリンピックの視察団が4日、ロンドン中心部のジャパンハウスを訪れ、ロンドンで暮らす立教英国学院の中高生ら15名との交流会を行いました。

 ロンドンオリンピック視察団の派遣は、日本オリンピック委員会(JOC)が行う東日本大震災復興支援JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクトの一環として、被災県に在籍する将来を担う若手選手に、国際総合競技大会を身近に体験する機会を提供し、今後のスポーツ活動などに役立ててもらうことを目的に実施されています。

 開会に先立ち行われたセレモニーでは、ジャパンハウス本部長の市原則之JOC専務理事がジャパンハウスの概要を説明した後、中村団長が「短い時間ですが交流を深めてください」と話すと、立教英国学院代表が「ロンドンオリンピックで世界はひとつになっていると感じています。視察団のみなさんの英国滞在がよい思いでとなるようお祈りしています」と挨拶しました。

 交流会は、事前に配られたTシャツによりオリンピックの五輪カラーにならった青・黒・赤・黄・緑の5チームに分かれ、チームで自己紹介を行った後に、全体への他己紹介を行いました。まだ出会ったばかりのメンバーで、お互いはにかみながらの交流でしたが、まずは名前を覚えて一歩前進。
 その後、フラフープを使ったゲーム形式のコミュニケーションプログラムを開始しようとした時、サプライズゲストの1人目が登場。国際オリンピック委員会(IOC)の副会長であるシンガポールのサー・ミャン・ウンさんが会場を訪れ、「今回、ロンドンオリンピックを楽しんでもらえることを本当にうれしく思います」というメッセージを視察団に送りました。

【ロンドンリポート】被災地からの中学生視察団が交流会 サプライズ参加者も
沿道で女子トライアスロンを観戦し、声援を送る子供たち
【ロンドンリポート】被災地からの中学生視察団が交流会 サプライズ参加者も
サプライズで訪れた柔道女子78キロ超級の杉本美香選手を囲み記念撮影

 続いては、ジャパンハウス周辺の沿道に移動し、女子のトライアスロンを全員で観戦。日本の足立真梨子選手、井出樹里選手、上田藍選手に対して日の丸を振りながら大きな声援を送りました。視察団にとっては初めてのオリンピック観戦となり、「(トライアスロンの)バイクは想像以上に速くて興奮しました」とオリンピックの雰囲気を堪能した様子でした。
 
 その後、各国のVIPも舌鼓を打つ料理が提供されるジャパンハウス自慢のお弁当を食べ、交流の記念となる寄せ書きを全員で作成していた時に2つめのサプライズが! この日、メダリスト会見でジャパンハウスを訪れていた柔道女子78キロ超級銀メダリストの杉本美香選手が子供たちの前に登場しました。杉本選手の「挨拶が苦手なので、みなさんにメダルを触ってもらえれば」という提案に、視察団と立教英国学院の生徒たちは大興奮。本物のオリンピックのメダルに触れるという貴重な体験に「重い!」「大きい!」と大騒ぎとなりました。

 今回の視察団の団長を務める中村さんは「(団長として)私自身が何かを子供たちに伝えるということではなく、こういった交流や競技観戦を通してオリンピックでしか味わえない緊張感だとか、結果を出して喜んでる選手の姿や敗れて泣いてる姿を見て何かを感じて、これからがんばるきっかけになってくれれば」と話しました。
 視察団はこの後、5日に陸上競技の男子ハンマー投決勝や100m決勝などを観戦し、7日にロンドンを発ち、それぞれの生活に戻ります。

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