MENU ─ ニュース
2022.01.18 キャリア支援

「第22回アスナビ採用企業情報交換会〜令和3年度新規採用企業編〜」を開催

「第22回アスナビ採用企業情報交換会〜令和3年度新規採用企業編〜」を開催
「第22回アスナビ採用企業情報交換会〜令和3年度新規採用企業編」を開催
「第22回アスナビ採用企業情報交換会〜令和3年度新規採用企業編〜」を開催
中村裕樹JOCキャリアアカデミー事業ディレクター

 日本オリンピック委員会(JOC)は12月17日、味の素ナショナルトレーニングセンター(味の素トレセン)で、「第22回アスナビ採用企業情報交換会〜令和3年度新規採用企業編〜」を行いました。

 アスナビは、オリンピック・パラリンピックや世界選手権などを目指すトップアスリートの生活環境を安定させ、競技活動に専念できる環境を整えるために、アスリートと企業をマッチングする無料職業紹介事業です。2010年から各地域の経済団体、教育関係機関などに向けて本活動の説明会を行い、これまでに209社/団体336名(2021年12月17日時点)の採用が決まりました。 

 今回の情報交換会では、令和3年度にアスリートを採用した企業から3社6名が参加。すでにアスリート採用をしている2社の取り組みと、採用企業への留意点が紹介されました。

 はじめに、中村裕樹JOCキャリアアカデミー事業ディレクターがアスナビ選手を新規採用した企業への感謝を述べた後、「アスリートの人間力育成、社会人としての基礎教育を是非ともお願いしたい」とアスナビ社員への教育を求めました。また、採用後の課題としてアスリートと採用企業向けに行ったアンケートから、「1.仕事の与え方が難しい、2.社内の応援体制作り、3.アスリート社員と一般社員の接点が少ない」の上位3つの課題を共有した上で、「企業とアスリートのwin-winの関係に向けて、お客様扱いせずにビジネスパーソンとして育てていただきたいと思います」と語りました。

「第22回アスナビ採用企業情報交換会〜令和3年度新規採用企業編〜」を開催
株式会社オリエントコーポレーションより白倉里見人事部ダイバーシティ推進室長兼キャリア開発室長

■採用企業の選手活用事例紹介

 続いて、アスナビスタッフを含めた参加企業関係者による自己紹介の後、採用企業の選手活用事例として、2つの企業が発表を行いました。

 はじめに、陸上競技(円盤投)の米沢茂友樹選手、陸上競技(ハンマー投)の勝山眸美選手を採用した株式会社オリエントコーポレーションより白倉里見人事部ダイバーシティ推進室長兼キャリア開発室長が、トップアスリートを社員として採用する理由とアスリート社員の業務について紹介。「何かを叶えようとする全てのお客様にもっと寄り添う存在でありたいというオリコの目指す姿と、高みを目指すアスリートを社員が一丸となって応援することで、一体感の醸成に繋げていくことを大きな目的としてアスリートを採用しています」と語りました。

 また、アスリート社員が行っている主な仕事として、「男性の育児休業促進や陸上部SNSの運営、メールマガジンの記事作成・配信などを行なっています」と説明。そして、アスリート社員の活躍を紹介した後、社内での応援体制や広報活動について「日々の仕事は週2回の出社ということでルーチンワークが難しい部分もありますが、(会社として)サポートしていない間もアスリートならではの企画を練って実行しています」と述べました。

「第22回アスナビ採用企業情報交換会〜令和3年度新規採用企業編〜」を開催
株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループの野田康志事業戦略部サステナビリティ推進室長兼ゼネラルマネージャー

 続いて、陸上競技(棒高跳)の澤慎吾選手、スケート/ショートトラックの岩佐暖選手を採用した株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループの野田康志事業戦略部サステナビリティ推進室長兼ゼネラルマネージャーが、採用アスリートに対する取り組みと現在の担当業務や育成・支援内容について説明。「採用が決まった後、非常に印象的だっだのは競技団体への登録。実は陸上部というのは、その会社に5名以上いないと実業団登録できないということや、スケート部は連盟登録企業2社の推薦がないと入れないということがギリギリの状況でわかるなど、全く情報がない中を手探りで登録しました」と当時のエピソードを紹介しました。また、今後の課題として「競技活動の支援、応援体制の整備、アスリートの広報・PR、人材育成、次世代アスリートの確保」の5つを挙げました。最後に、「(アスリートの雇用は)予定通りに進むことは全くなく、そんな中でもアスリートとして結果を残せるような環境を作っていくことが私たちの使命と思っております」と述べました。

「第22回アスナビ採用企業情報交換会〜令和3年度新規採用企業編〜」を開催
久野孝男JOCキャリアアカデミー事業プランニングディレクター

■JOCキャリアアカデミー事業からの情報提供とQ&A

 続いて、JOCキャリアアカデミー事業の久野孝男チーフプランニングディレクターより、アスナビ採用企業からよくある質問についての共有と、アスナビ選手採用後の業務・労務関係と応援体制について説明。さらに採用選手の指導や身体の管理、インセンティブなどについて他社の事例が語られました。

 最後に中村ディレクターが、「今年採用された企業様も近いうちに事例発表企業様としてご参加いただけるようにと思っております」と締めの挨拶を述べた後、Q&Aの時間が設けられ、今年度初めてアスナビ選手を採用した企業担当者と選手活用事例を発表した2者の間で活発な意見交換、情報共有が行われました。

ページをシェア

関連リンク


CATEGORIES & TAGS


キャリア支援 の最新ニュース

    最新ニュース一覧