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「第32回オリンピック競技大会オリンピック特別賞表彰式」ならびに「応援ありがとうTOKYO2020」を開催

2021.10.22  カテゴリ:オリンピック

 日本オリンピック委員会(JOC)は12日、東京2020オリンピックにおけるメダリストに対し、その栄誉を讃えるため「第32回オリンピック競技大会オリンピック特別賞表彰式」を開催し、柔道の阿部一二三選手、阿部詩選手、フェンシングの見延和靖選手らメダリスト40名が出席しました。

 はじめに、主催者を代表して山下泰裕JOC会長が挨拶に立ち、「手に汗握る大会からもう2カ月がたちました。今回の大会は新型コロナ禍の影響で1年延期となり、開催そのものも危ぶまれました。そのような中で日本代表選手団の皆さんは己を信じて、仲間を信じて、素晴らしい活躍を見せてくれました。多くの国民の方々は勇気や感動、誇り、希望を感じてもらえたと思っています。本当にありがとうございました」と感謝のメッセージを伝えました。そして、東京2020大会での経験はこれからの人生の土台、財産になるとしたうえで「今後どのような道に進もうとも、これまでと同じようにそれぞれの夢に向かって果敢に挑戦し、自分らしく生き生きと輝いてほしい」と日本代表選手団に向けてエールを送るとともに、JOCとしてアスリートをこれからも応援し、支えて続けていきたいと誓いました。

 続いて、挨拶に立った日本代表選手団の福井烈団長も「今大会のオリンピック、パラリンピック、そして日本代表選手団は本当に多くの方々に支えていただきました。そのことを我々は忘れずに、これからも突き進んでいければと思います。応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました」と、大会開催に尽力した方々、応援していただいた方々へ感謝の言葉を述べました。

「第32回オリンピック競技大会オリンピック特別賞表彰式」が開催された(写真:フォート・キシモト)
山下泰裕JOC会長(上)、福井烈日本代表選手団団長(写真:フォート・キシモト)

 表彰式では、出席した銅メダリスト10名が最初に登壇。山下JOC会長から銅メダリストを代表し賞状と副賞を授与されたボクシングの並木月海選手は「このたびはオリンピック特別賞をいただけたことをうれしく思うとともに、光栄に思っています。今後はこの賞と銅メダルに恥じぬよう、日々精進してまいりたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました」と喜びの言葉を述べました。
 また、表彰式の司会進行を務めた松岡修造さんからのインタビューでは、アーチェリー男子団体で銅メダル獲得を決めた最後の一射について、河田悠希選手が「武藤選手は中学時代からのライバルであり、切磋琢磨してきた仲。彼ならやってくれると思っていました」、武藤弘樹選手が「難しい場面でしたけど、もうやるしかない。思い切り打とうということだけを考えていました」と振り返るとともに、今大会をきっかけとしてアーチェリーの面白さをより知ってもらい、実際にプレーする人が増えてほしい思いを語りました。

並木月海選手(写真:フォート・キシモト)
河田悠希選手(左)、武藤弘樹選手(写真:フォート・キシモト)

 次に、出席した銀メダリスト13名が登壇。山下JOC会長から銀メダリストを代表して賞状と副賞を授与されたレスリングの文田健一郎選手は「今、特別賞をいただけて、オリンピックのメダルの重さを改めて実感しております。今後もこのメダル、自分自身の競技生活に恥じないような人生を送っていきたいと思います。本当にありがとうございました」と喜びのコメントを述べました。
 松岡さんからのインタビューでは、陸上競技の池田向希選手が「周りの方々の支えがあったからこそ獲得できたメダルだと思いました。今回の大会を通して初めて競歩を見たという感想を多くいただくことができたので、陸上界、競歩界にとっても光栄だと思います。今後ももっともっと競歩の魅力を日本中、世界中に伝えられるように頑張っていきたいと思います」、競泳の本田灯選手が「バタフライでは日本がずっとメダルをとり続けてきたので、僕もそれに続きたいと思っていました。ただ、今回銀メダルをとれたことはうれしかったんですが、運が良かった面もあって、実力で考えれば金メダルにはまだまだ遠いと思います。次の世界選手権、3年後のパリオリンピックで、自分の夢でもある金メダルをとることができるように頑張りたいです」と、それぞれ今後の目標を述べました。

文田健一郎選手(写真:フォート・キシモト)
池田向希選手(左)、本田灯選手(写真:フォート・キシモト)

 最後に、出席した金メダリスト24名が登壇。山下JOC会長から金メダリストを代表して賞状と副賞を授与されたスケートボードの西矢椛選手は「このような賞をいただけて本当にうれしいです。ありがとうございます」と喜びの言葉を述べました。
 松岡さんからのインタビューでは、ソフトボールの上野由岐子選手が13年越しの連覇を達成した大会を振り返り「あのマウンドに帰ってこられたことが一番感慨深かったです」と語ると、再びソフトボールがオリンピック競技に復活することを願って「こうして注目されたからこそ、この勢いでまた次のオリンピックで再度復活できるよう働きかけて行ければ」と力強くコメント。同じく、空手の喜友名諒選手も「オリンピックは空手界にとっても歴史に残る大会になりました。自分が見た景色を次世代の後輩たちにも見せることができるように、空手がまたオリンピックの舞台に戻ってこられるよう、後輩たちのためにも今後も精進していきたい」と気持ちを新たにするとともに、沖縄県への思いや、空手を通して「和の心」を伝えたいことなどを述べました。
 また、卓球の伊藤美誠選手は金メダルを獲得した混合ダブルスについて「男子の選手と試合をすることがなかなかないので、本当に楽しくて、男子選手のボールを返すことができるとすごくスッキリします」と笑顔。そして、女子団体で銀、女子シングルスで銅と合わせて好結果を残すことができた秘訣について「今回は大会が1年延期となって、なかなか気持ちが乗らない時期もありました。でも、支えてくださった方がたくさんいて、その中でオリンピックの舞台で全てを出し切りたいという思いでこの1年半、卓球人の中では一番練習してきたと自信を持って言えます。自信を持つことは楽しむことにつながると思いますので、あとは笑って試合に臨んだら実力を出し切ることができました」と、自信を持って大会に臨んだこと、それによって試合を楽しめたことがメダルに結びついたと明かしました。

西矢椛選手(写真:フォート・キシモト)
左から上野由岐子選手、喜友名諒選手、伊藤美誠選手(写真:フォート・キシモト)

 表彰式後には、JOCと日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会(JPC)による合同公開イベント「応援ありがとうTOKYO2020」をオンラインで開催しました。オリンピックメダリスト32名、パラリンピックメダリスト8名が一堂に会し、引き続き松岡さん、蒲田健さんの進行のもと、大会を支えてくれた多くの方々、応援いただいた方々に感謝を伝えるとともに、トークコーナーなどでオリンピック、パラリンピックの垣根を越えた選手同士の交流が行われました。

 また、本イベントには約2700名の応募の中から抽選で選ばれたファンもオンラインで参加。ファンからの多くの質問にアスリート一人ひとりが答えていく中で、パラ水泳の木村敬一選手は良きライバルでもある富田宇宙選手とお化け屋敷に行ったエピソードを披露し、柔道の阿部一二三選手は大きな目標を達成した後のモチベーションの保ち方について「試合の中で良かったこと、悪かったことを整理して次の大会に向けて頑張っていく。目標をクリアにしていくことを心がけています。東京2020大会を経験して、逆にモチベーションが上がっていますし、僕はまだまだ強くなれると思っています」と話しました。
 さらに、東京2020パラリンピックの柔道を見て感動したことをきっかけに、11月28日に開催される「全日本視覚障害者柔道大会」を会場で観戦したいという13歳の女の子から、観戦マナーについて質問された瀬戸勇次郎選手は「どんどん声を出して応援してもらえればと思います。視覚障がいの柔道選手にとっては応援の声がすごく力になりますので、ぜひ大きい声で応援よろしくお願いします」と答えるなど、ファンと選手の間でもますます交流が深まる時間となりました。

木村敬一選手(写真:フォート・キシモト)
「応援ありがとうTOKYO2020」はオリンピアン、パラリンピアン、ファンとの間で交流が深まる合同イベントとなった(写真:フォート・キシモト)
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