日本オリンピック委員会(JOC)は24日、都内で第23回オリンピック冬季競技大会(2018/平昌)の日本代表選手団の結団式を、秋篠宮同妃両殿下ご臨席の元、行いました。
式典には選手123名、役員144名の日本代表選手団総勢267名(1月24日時点)のうち、海外遠征、国内合宿等に参加している選手らを除く95名が出席しました。
最初に国歌斉唱が行われた後、主催者を代表して竹田恆和JOC会長が登壇し、「お互いに切磋琢磨し競い合って、アジアの冬季競技を牽引してきた日本と韓国の両国にとって、今大会は思い出深い、それぞれの歴史に刻まれる大会となります。選手の皆さんはチームニッポンの一員として、自覚と責任、そして誇りを持ち、これまで培ってきた自己最高のパフォーマンスを発揮できるよう万全の態勢を整え、正々堂々と競技に挑んでいただきたいと思います。そして、選手の皆さんが全力を尽くす、その姿と活躍はまた東京2020大会を目指している夏季競技の選手たちへの激励として、さらに大きなモチベーションともなります。皆さんの平昌での躍動を期待しております。頑張ってください」とあいさつしました。
続いて、日本代表選手団の齋藤泰雄団長をはじめ、小平奈緒主将(スケート・スピードスケート)、葛西紀明旗手(スキー・ジャンプ)ら各競技の選手団を紹介。団旗授与では、秩父宮殿下よりご下賜の団旗が竹田会長より齋藤団長へ、齋藤団長より小平主将介添えの下、海外遠征のため欠席した葛西旗手に代わり髙梨沙羅旗手代行(スキー・ジャンプ)へと授与されました。
その後、ご臨席の秋篠宮殿下がおことばを述べられ、日本代表選手団を激励されました。
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本日、2月9日から大韓民国の平昌郡において開催される第23回オリンピック冬季競技大会に参加される選手および役員の皆さまとお会いできましたことを誠に嬉しく思います。そして、選手の皆さまには、厳しい選考によって、この大会の日本代表になられたことをお慶び申し上げます。
このたびのオリンピック競技大会においては、スノーボードの「ビッグエアー」やスピードスケートの「マススタート」等が新たに加わり、種目数で前回のソチ大会を上回る7競技102種目が実施されると伺っております。
競技に参加される皆さまには、くれぐれも健康に留意されるとともに、競技の場に臨んでは、日頃の練習の成果を存分に発揮し素晴らしいパフォーマンスを見せていただくことを願っております。
そして、豊かな自然を有する平昌において、現地の風土に親しみ世界各地から集う人々との交流を深め、スポーツを通じての国際親善に努めて頂くことを期待しております。
終わりに、皆さまのご活躍をお祈りし、結団式に寄せる言葉といたします。
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ご来賓の水落敏栄文部科学副大臣兼東京オリンピック・パラリンピック担当内閣府副大臣からは「日本選手が世界で活躍する姿は、多くの国民に夢と感動を与えてくれるものです。本大会におかれましても、多くの国民が皆さまの活躍を自分のことのように感じ、楽しみにし、また期待をしております。日本代表としての誇りと自覚を持って、これまでの成果を思う存分に発揮し、ベストを尽くしていただきたいと思います」と祝辞をいただきました。
続いて、李洙勲駐日大韓民国特命全権大使は「平昌冬季オリンピックのスローガンは“1つになった情熱”であります。情熱が1つになったとき、スポーツのパワーは発揮され、そのパワーは大きなものとなります。選手の皆さまが平昌冬季オリンピックで、これまで磨き上げてこられた腕前を悔いなく発揮される良い競技に臨まれることを祈念いたします」と日本代表選手団を歓迎しました。
日本代表選手団を率いる齋藤団長は「前回のソチ冬季大会以降、JOC強化本部では『人間力なくして競技力向上なし』のスローガンのもと、アスリートの環境整備やナショナルチームの編成に取り組み、夏季・冬季一体となった国際競技力の向上に努めてまいりました。その結果、今回は最強の布陣を編成し、これまで国外で開催された冬季大会を上回る競技成績が期待されます。日本代表選手団は最高のパフォーマンスを発揮し、大きな成果を持って帰国できるよう、最大限の努力を行うことを約束いたします」と意気込みを述べました。
最後に髙梨旗手代行介添えの下、小平主将が決意表明を行い、「私たちは第23回オリンピック冬季競技大会の名誉ある日本代表選手団に選ばれたことを誇りとし、自覚と責任を持って大会に臨みます。本大会では皆さまへの感謝の気持ちを込め、最高のコンディションで臨み、それぞれがベストのパフォーマンスを発揮できるよう全力を尽くしてまいります。また、日の丸の誇りを胸に『人間力なくして競技力向上なし』のスローガンのもと、行動規範を遵守し、参加各国・地域の選手団の友好と国際親善に努めてまいります。われわれ冬季競技の活躍が、自国開催となる2020年の東京オリンピックでの飛躍につながるよう、平昌から東京へ、そして、日本中、さらには世界へ勇気と感動を届け、未来への希望となれるようチームジャパン一丸となり、精進することを誓います」と述べると、会場は大きな拍手に包まれました。
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