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2021.07.30 オリンピック

第32回オリンピック競技大会(2020/東京)日本代表選手団の結団式を実施

第32回オリンピック競技大会(2020/東京)日本代表選手団の結団式を実施
第32回オリンピック競技大会(2020/東京)の日本代表選手団の結団式が行われた(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)は7月6日、東京都内で第32回オリンピック競技大会(2020/東京)の日本代表選手団の結団式を、秋篠宮皇嗣同妃両殿下がオンラインでご視聴の下、行いました。

 式典には選手582名、監督・コーチ等476名の日本代表選手団総勢1058名(7月6日時点)のうち、福井烈団長、尾縣貢総監督、山縣亮太主将(陸上競技)、石川佳純副主将(卓球)、須﨑結衣旗手(レスリング)が出席。また、海外での遠征・合宿等に参加している選手らを除く767名がオンラインで出席しました。

第32回オリンピック競技大会(2020/東京)日本代表選手団の結団式を実施
山下泰裕JOC会長(写真:アフロスポーツ)
第32回オリンピック競技大会(2020/東京)日本代表選手団の結団式を実施
山下JOC会長から須﨑結衣旗手へと団旗が授与された(写真:アフロスポーツ)

 最初に国歌演奏が行われた後、主催者を代表して山下泰裕JOC会長が登壇し、「約半世紀ぶりに東京を中心に開催するオリンピックがいよいよ始まります。世界の人々が日本を肌で感じ、日本の若い世代が世界に目を向ける。このような機会は他にありません。コロナ禍で分断された世界でスポーツは人と人とをつなぎます。不要不急と言われたスポーツの価値が今、問われています。次の世代につながるオリンピック、未来に向けた新しい形のオリンピックと、東京2020大会は様々な意味を持つ大会となります。これから大会に臨む選手たちはこの1年間、逆風に揺れ、練習や試合のできない困難を乗り越え、それでも最善を尽くそうとしてきました。感謝と誇りを感じつつ、フィールドで思う存分輝いてほしい。そして、開催を1年待った思いを胸に、自己を十二分に表現していただきたいと切に願っております」と挨拶しました。

 続いて、日本代表選手団の福井団長をはじめ、山縣主将、石川副主将ら各競技の選手団を紹介。団旗授与では、秩父宮殿下よりご下賜の団旗が山下会長より山縣主将、石川副主将介添えの下、須﨑旗手へと授与されました。

 その後、秋篠宮皇嗣殿下がおことばを述べられ、日本代表選手団を激励されました。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 本日、第32回オリンピック競技大会に参加される日本代表選手団の結団式が開催され、選手および役員の皆さまと、WEB 上ではありますが、お会いできましたことを誠に嬉しく思います。
 本大会は、COVID-19 の世界的な流行の影響により1年延期となりました。スポーツ選手にとって、1 年の違いは、最良の時を維持する上で大変困難を伴うことと思います。
 出場される皆さまには、そのような状況を乗り越えて、この度、日本代表になられたことをお慶び申し上げます。

 今回の夏季オリンピックは、57年ぶりに自国、東京を中心に開催される2度目の大会となります。また、今大会では、2008年の北京オリンピック以来となる野球・ソフトボールと新たにスポーツクライミング、空手、サーフィン、スケートボードを加えた、33競技339種目が実施されると聞いております。

 いっぽう、このパンデミックが収束する状況は見えてきておりません。このことは、オリンピズムが目指す「平和でより良い世界の構築に貢献」するための参加者間の交流が難しいことを意味すると推察いたします。そのような状況下ではありますが、皆さまには、それぞれが可能な場において、交流を深めていただきたく思います。

 今回は、通常のオリンピックとは大きく異なる環境で開催される大会です。参加される皆様には、感染症への対応に十分心を配られ、そして競技の場に臨んでは、日頃の成果を存分に発揮されることを願っております。

 皆さまのご活躍をお祈りし、結団式に寄せることばといたします。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

第32回オリンピック競技大会(2020/東京)日本代表選手団の結団式を実施
萩生田光一文部科学大臣
第32回オリンピック競技大会(2020/東京)日本代表選手団の結団式を実施
福井烈日本代表選手団団長(写真:アフロスポーツ)

 萩生田光一文部科学大臣からはビデオメッセージで「晴れて日本代表となられました選手の皆さん、おめでとうございます。日本代表として皆さんが活躍する姿は、我が国に夢と感動を与えてくれるものです。多くの国民が皆さんの活躍を期待し、応援してくれることと思います。日本代表としての誇りと自覚を持って、これまで積み上げてこられたご努力の成果を存分に発揮し、ベストを尽くしていただきたいと思います。我々も、皆さんが大会で思う存分活躍できるよう、引き続き全力でサポートしてまいりますし、安心安全に大会が開催できるよう、国を挙げてしっかり準備を進めてまいります」と祝辞をいただきました。

 日本代表選手団からは福井団長が代表して挨拶に立ち、この日を迎えたことに感謝を述べた後、「選手の皆さんがオリンピックという素晴らしい舞台で、生き生きと夢に挑戦する姿を見ることを楽しみにしています。日本代表選手の活躍が、メダルの数では表せない感動や勇気、希望の数で人々の心に残ることと思います。JOC選手強化では『人間力なくして競技力向上なし』という言葉を掲げ、これまで取り組んでまいりました。日本代表選手の皆さんは大会ホスト国を代表する選手団としての誇りと責任を持ち、行動規範を遵守し、人間力、日本力を大いに発揮してください」と日本代表選手団に呼びかけました。

第32回オリンピック競技大会(2020/東京)日本代表選手団の結団式を実施
山縣亮太主将による決意表明(写真:アフロスポーツ)

 最後に石川副主将、須﨑旗手介添えの下、山縣主将が決意表明を行い、「私たちは、自国開催である東京オリンピックの日本代表選手に選ばれたことに誇りを持ち、自覚と責任を持って大会に挑みます。コロナ禍で開催自体の意義が問われる中、常に自分たちに何ができるのか、スポーツの意義について考えてきました。今、自分たちにできることは真摯に競技に向き合い、ベストを尽くすことだと思います。スポーツの力を信じ、チームジャパンの一員として全力で戦い抜くことを誓います」と述べました。

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