MENU ─ ニュース
2020.11.19 お知らせ

安倍晋三前内閣総理大臣がオリンピック・オーダーを受章

安倍晋三前内閣総理大臣がオリンピック・オーダーを受章
オリンピック・オーダーの授与式が行われた(写真:フォート・キシモト)

 国際オリンピック委員会(IOC)によるオリンピック・オーダーの授与式が11月16日、東京都新宿区の日本オリンピックミュージアムで行われました。

 オリンピック・オーダーは1906年にクーベルタン男爵がオリンピズムの普及、発展に顕著な功績を残した個人、団体に対して授与したことから始まり、日本では1964年の東京オリンピックの招致並びに大会成功に尽力した東龍太郎元IOC委員が1975年に受章して以来、これまで62名の方々に授与されています。

 今回の授与式は、安倍晋三前内閣総理大臣に金章の授与が決まったことを受けて行われ、IOC、日本オリンピック委員会(JOC)、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会、日本スポーツ協会の関係者らが参加しました。

安倍晋三前内閣総理大臣がオリンピック・オーダーを受章
トーマス・バッハIOC会長(写真:フォート・キシモト)
安倍晋三前内閣総理大臣がオリンピック・オーダーを受章
バッハIOC会長から安倍晋三前内閣総理大臣に金章が授与された(写真:フォート・キシモト)

 初めに、来日中のトーマス・バッハIOC会長がスピーチを行い、安倍前首相が東京2020大会の招致から重要な役割を果たし、開催都市決定後も「オリンピック競技大会、そしてオリンピックの価値観に対する揺らぎのないコミットメントを示してくださいました」と紹介。オリンピックの大義に対する献身の例として、2016年リオデジャネイロ大会閉会式にスーパーマリオに扮して登場したことを挙げ、クリエイティブな形で日本文化のプロモーションを図ると同時に、明るいユーモアのセンスで世界を驚かせたと称しました。

 また、昨年大阪市で開催されたG20大阪サミットでは、安倍前首相の計らいで、バッハIOC会長がオリンピック大会の持つ団結の力についてスピーチする機会が設けられ、「あのような特別な機会をIOCの会長に与えていただいたのは歴史上初めてのことです。あの大事な機会を与えていただいたことに、ここでもう一度心から感謝を申し上げたいと思います」と述べました。

 その後、バッハIOC会長から安倍前首相に、金のオリンピック・オーダーが贈られました。

安倍晋三前内閣総理大臣がオリンピック・オーダーを受章
安倍晋三前内閣総理大臣(写真:フォート・キシモト)

 引き続き、安倍前首相が登壇し、「わたくしは、ただいまいただきました賞の、その重みをどう受けとめたものか、胸の奥に自ら尋ねまして、言葉をさがしあぐねております」と今の思いを語りました。

 また、2013年9月7日にアルゼンチン・ブエノスアイレスにて行われたIOC総会にて、東京2020大会招致のためにスピーチした際、日本人こそがオリンピック・ムーブメントを真に信奉する者であり、東京こそがオリンピック・ムーブメントの新しい、力強い推進力になるのだという決意を述べたことに触れ、「それならば、もはや明らかであります。本賞、金色に輝く『オリンピック・オーダー』の受章者は、安倍晋三という、一個人ではあり得ません。バッハ会長、IOCの皆さま、そして世界中の、オリンピズムを大切に思うすべての皆さま。わたくしは本日本賞を、オリンピック・ムーブメントに献身して倦(う)むことを知らず、東京2020大会を待ち望み、成功させようと勇んでやまないすべての日本人になりかわる思いで、頂戴します。ありがとうございました」と述べました。

 そして、東京1964大会の開会式で上空にオリンピックシンボルを描いた航空自衛隊の飛行編隊「ブルー・インパルス」が、今年5月29日に東京上空を飛び、医療に従事するすべての人々に、感謝の気持ちを伝えたことを紹介。来年7月23日に東京2020大会が開幕する時には、再びブルー・インパルスが空を翔け、ファンファーレが鳴り響き、疫病と戦う人たちの「心に凍りついた恐怖を解かし、希望に置き換えてくれることでしょう」と語った安倍前首相は、「東京2020大会は、全人類に希望のビーコンを送ります。どんなにうちひしがれても、何度でも、また立ち上がる、人間の気高さを称える大会になります」と、大会の成功を誓いました。

安倍晋三前内閣総理大臣がオリンピック・オーダーを受章
森喜朗東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長(写真:フォート・キシモト)

 続いて、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗会長が登壇しました。森会長は、安倍前首相の祖父である岸信介元内閣総理大臣、父である安倍晋太郎元外務大臣から、政治の道を教わったという深いつながりを紹介。安倍前首相とも「スポーツで世界を繋ぐ機会となりますように、一心同体で歩んでまいりました」と述べると、東京2020大会について「1年延期を耐えた世界のアスリートが東京に集い、全力を尽くして競い合い、お互いの健闘を讃え合う姿は、きっと世界が人的交流を再開した、人々の絆を再生させるきっかけになるはずです」と力を込めました。そして、安倍前首相がリオ2016大会の閉会式で“アベマリオ”として登場したことに触れ、「ゲームの世界では、マリオにはヨッシーという頼れる仲間がいました。私の名前は喜朗でありまして、ヨッシーであります。これからもアベマリオと森ヨッシーのように助け合いながら、東京大会の成功に向けて、力を尽くしてまいりたいと思います」と決意を述べました。

ページをシェア

関連リンク


CATEGORIES & TAGS


お知らせ の最新ニュース

    最新ニュース一覧