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2018.12.26 選手強化

「覚悟〜メダリストの闘い〜第9回」佐々木則夫氏、宮間あや選手が講話

「覚悟〜メダリストの闘い〜第9回」佐々木則夫氏、宮間あや選手が講話
佐々木則夫氏、宮間あや選手が講師を務めた「覚悟〜メダリストの闘い〜第9回」が行われた(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)は12月13日、オリンピック・パラリンピック強化指定選手およびその指導者を対象とした講話「覚悟〜メダリストの闘い〜第9回」を味の素ナショナルトレーニングセンターで開催しました。

 第9回の講師は、2007年から16年までサッカー女子日本代表監督を務め、2008年北京オリンピック4位、2011年FIFA女子ワールドカップ(W杯)で男女を通じて初の優勝、続く2012年ロンドンオリンピックでは銀メダルに導いた佐々木則夫氏と、中心選手としてW杯優勝などチームをけん引した宮間あや選手。佐々木氏が監督に就任して以降、北京オリンピック、W杯、ロンドンオリンピックなどを経て「なでしこジャパン」はいかにして世界指折りの強豪チームに成長したのかをテーマの中心に据え、その過程で起きた様々な出来事や得た経験を、東京2020大会を目指すアスリート、指導者合わせて約200名に伝えました。

「覚悟〜メダリストの闘い〜第9回」佐々木則夫氏、宮間あや選手が講話
負の状況を逆にプラスに変える重要性を伝えた佐々木氏(写真:アフロスポーツ)
「覚悟〜メダリストの闘い〜第9回」佐々木則夫氏、宮間あや選手が講話
宮間選手は東日本大震災直後のW杯に臨んだ当時の「覚悟」を語った(写真:アフロスポーツ)

 講話終了後の取材で、「結果だけを話しても仕方ない」と、就任後の北京オリンピックから大きな大会ごとにチームが経験してきた過程を話す中で、佐々木氏が特に大事なこととして伝えたのが“負の状況を逆にプラスに変える”こと。「チームとして戦っていく中で、順風満帆ではない時期もありましたが、負けた試合が良いきっかけになってチームが大きくまとまりました。負の状況を逆にプラスにしたことは、選手たちの熟成、成長があったからこそ。そういう部分が戦う上ですごく重要だということを感じていただければ」と、佐々木氏は講話の狙いを明かしました。

 また、講話の大きなテーマである「覚悟」について宮間選手が語ったのが、東日本大震災直後に出場した2011年のW杯。当時の状況を振り返りながら、「あのときは色々な意味での覚悟、大震災直後に日本を出て外で戦うことの覚悟、そうしたところもお話させていただきました」と述べました。

 2019年6月にはサッカー女子のW杯がフランスで開催され、日本女子は2大会ぶりの優勝を目指します。現在の代表について、佐々木氏は自らの経験に重ね合わせて「今の代表は若い選手が多いので成長著しいですね。ここまで順風満帆で来ていると思いますが、壁に当たったときに誰がリードオフしていくのか。本大会でも色々なことが起きると思いますので、大会に臨む準備の中でそれらをクリアし、我々が経験したことと同じようにチームがさらに一丸となって本大会に行ってほしいですね」とエール。宮間選手は「チームとしてみんなが納得いくようにプレーできればいいなと思います」と期待の言葉を送りました。

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