公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)は11月27日、第23回ANOC(国内オリンピック委員会連合)総会に合わせて「JOCウェルカムレセプション」を開催しました。
11月28日の総会開会に先がけて行われたもので、国際オリンピック委員会(IOC)委員や、各国の国内オリンピック委員会(NOC)関係者など、約1000名が参加しました。
冒頭に、パフォーミングアーツ・カンパニー「enra」によるオープニングパフォーマンスが披露され、オリンピック競技や現在建設中の新国立競技場をモチーフとした映像とダンスによるライブパフォーマンスが行われました。
小谷実可子さん(水泳・シンクロナイズドスイミング※)と松岡修造さん(テニス)の2人のオリンピアンがMCを務める中、主催者を代表して竹田恆和JOC会長がウェルカムスピーチを行いました。竹田会長は「皆様ようこそお越しくださいました」と歓迎の言葉を述べた後、開催まで2年を切った東京2020大会について、「全てのアスリートに最高の環境を提供できるよう、JOCはあらゆる努力をしております。また、ホストNOCとして、引き続き東京2020大会に向けた準備をサポートしてまいります」と意気込みを語りました。
続いて、ANOCを代表してシェイク・アハマド会長が登壇し、総会開催に際して万全の準備がなされたことに感謝を示すとともに、「東京2020大会で私たちが再び一堂に会する時も、今回と同様に万全の準備が行われるものと確信しております。東京2020大会は私たちにとっての誇りとなり、世界をワクワクさせるものになることでしょう」と力強くコメントしました。そして、「IOC、IF(国際競技連盟)、アスリート、NOCが連携し、世界にオリンピック・ムーブメントは揺ぎないものであることを示していきましょう」とメッセージを送りました。
次に、トーマス・バッハIOC会長が登壇し、関係各所に感謝の言葉を述べると、「今回のANOC総会は、オリンピックファミリーの団結と協力を示す素晴らしい機会です」と語りました。また、東京2020大会の準備状況について、「私の記憶の中では、大会の2年も前から、これほどまでにオリンピック精神が息づいている都市はありません。我々の日本の仲間との会話の端々から感じることができます。これは皆さんのチームワークの賜物です」と話し、東京2020大会に向けて期待を寄せました。
引き続いて来賓挨拶が行われ、まず、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗会長が登壇。森会長は東京2020大会に向けた準備の一環として、大会マスコットが小学生の投票によって決定されたことや、使わなくなった携帯電話や小型家電などから回収した金属でメダルを製作するプロジェクトを進めていることを例に挙げ、こうした活動は「多くの日本人がみんなで協力してこのオリンピックを成功させようとしている、その心意気」であると説明しました。そして最後に「この会が楽しく有意義なものでありますように、そして皆さんが素晴らしい選手や指導者たちをこの東京2020大会に派遣いただくようお願い申し上げます」と参加者に呼びかけました。
次に小池百合子東京都知事が挨拶し「アスリートたちがベストを尽くせる大会にすることが、東京2020大会成功のために何よりも大切なことです。東京都では、アスリートファーストの環境を作るべく、新しい競技場の建設にまい進しております」と説明しました。そして最後に、「皆さん、ぜひ東京の食事や文化、名所などを楽しんでください。私たちは関係各所と連携し、全ての準備が整うように準備を進めております」と語りました。
その後、参加者は来年9月にオープンする日本オリンピックミュージアムの紹介や、琴のパフォーマンスを聞きながら、交流を深めました。また、会場には東北三県の復興PRコーナーが設けられ、バッハIOC会長やアハマドANOC会長らが竹田JOC会長とともに訪問。東日本大震災から復興が進む岩手、宮城、福島の3県で作られた地酒を楽しみました。
※現:水泳/アーティスティックスイミング
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