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特集

Athletes’ Voices【Road to Paris 2024】
競技人生の転機に。
アメリカに拠点を移した
陸上競技・小池祐貴が見据える
パリ2024オリンピック

小池 祐貴
写真:アフロスポーツ
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パリ2024オリンピックの位置づけ

 まず次の目標である個人種目の決勝進出というものが未だに達成できていないので、パリ2024オリンピックでそこを突破できれば次はメダルを狙うトレーニングに切り替わっていくと思います。正直な話、年齢的な意味も含めてターニングポイントになるような大事な国際大会になると思うので、本当にこの冬、一分一秒も無駄にできないなと考えています。

今、一番強化したいポイント

 まずは理解することですね。今まではどうすれば速くなるか、どういう風になりたいかということは全て自分で考えてやっていたのですが、今のコーチのところに行ったらそれは全てコーチが考えることで、それを理解して実行するのが選手のやるべきことだという風に、ガラッとその部分が変わりました。何とか今、全体像が見えてきたなという段階なので『どういう走り、どういうレースが、コーチの頭の中にある“僕の走りの完成形”なのか?』というところがしっかり見えてくれば最短距離でいけると思うので、まずは理解することですね。

写真:アフロスポーツ

小池祐貴にとってオリンピックとは

 陸上競技では、世界陸上競技選手権大会もオリンピックも出場する選手は変わりません。ですので、レベルという面ではほぼほぼ変わらないものと思ってもよく、何ならオリンピックの方が皆プレッシャーがあるので、緊張してパフォーマンスが上がりにくいという部分もあります。自分の中でというよりは社会的な意義や価値としてというか、自分は東京2020オリンピックを経験しているのですが、周りの反応が圧倒的に違うなというのと、求められる熱量が別次元だなという風に感じるので、それこそ本当に求められているとき、より強く求められているときにそれに応えるというのが僕らの職業として大事なところだと思います。もちろん求められるものが大きければ大きいほどプレッシャーも非常に大きいですし、当たり前にできることができなくなることもあります。東京で初めてオリンピックに出場したときは少し圧倒されてしまったというか、驚きの中で終わってしまったところもあるので、そういった心の準備もしつつ挑めると、オリンピックが楽しくなるのかなという気持ちでやっています。

写真:長瀬友哉/フォート・キシモト

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