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2006.10.20 オリンピック

ロゲIOC会長来日記者会見

ロゲIOC会長来日記者会見
記者会見に臨むジャック・ロゲIOC会長 写真提供:フォート・キシモト

10月18日に来日したIOCのジャック・ロゲ会長が19日、日本記者クラブで記者会見を行った。

IOC歴代会長としては4人目、ご自身として4回目となった今回の来日は、筑波大学名誉博士号を受けることと、日本のスポーツ界に関わる人々やスポンサー関係者と面会することを目的としている。

ロゲIOC会長は、日本が夏・冬両方のオリンピック開催を実現させた世界で6カ国のうちの1国であり、オリンピックムーブメントの重要な役割を担っている。また日本のIOCメンバーである猪谷千春IOC副会長、岡野俊一郎IOC委員、そしてIOCに多大なる貢献をしていただいている竹田恆和JOC会長のいずれもがオリンピックに出場経験があることも素晴らしいこと、と述べ、IOCの概要、ドーピング対策、予算、ガバナンスの徹底(透明性の維持)についても説明を行った。

北朝鮮の核実験問題では、2000年のシドニーオリンピックで、初めて南北合同の入場行進が実現したのはシンボリックなできごとだったが、さらに内容を深めるための努力をしてきた。2週間前にも韓国と北朝鮮のオリンピック委員会と話し合いをしていたが、新しい局面が発生してしまった。IOCとしては概念を諦めるわけではないが、国際情勢を見守る必要があるとした。

2016年オリンピック招致では、日本はこれまで3回のオリンピックの他、FIFAワールドカップなどの国際大会を成功させ、運営力の実績がある。また日本は経済的に豊かで、洗練されていて、しかも安全性でも優れているという、オリンピック開催都市として望まれる資質をすべて備えている。他の立候補都市もそれぞれ優秀な資質を持っているので、簡単にはいかないだろうが、IOCとしては東京の立候補を歓迎する。さらにオリンピック開催には強いホームチーム(国民から支持される日本代表選手団)を持つことも必要、と述べた。

オリンピック招致に関連して、水野正人JOC理事が招致委員会の事務総長就任を辞退したことに関しては、水野理事が会長を務めるミズノ(株)がIOCサプライヤーであることから、IOCサプライヤーは中立の立場を保つべきというIOCルールがあり、利害に抵触する面があった。水野理事は自らこの件をIOCに問い合わせ、辞退されたことは、透明性を証明することであり賢明な判断であった、と評価した。

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