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2006.10.20 その他活動

来日歓迎レセプションで「シンボル・オブ・リコグニッション」を授与

来日歓迎レセプションで「シンボル・オブ・リコグニッション」を授与
ロゲIOC会長を中心に体操競技の往年のメダリスト達が勢ぞろい 写真提供:フォート・キシモト

10月19日夕刻より、IOCのジャック・ロゲ会長ご夫妻の来日を記念して日本オリンピック委員会(JOC)主催のレセプションが東京都内のホテルで行われた。

レセプションはJOCをはじめとする日本のスポーツ界を中心に参加者を集め、和やかな雰囲気で行われた。

竹田JOC会長は、主催者を代表してロゲIOC会長がオリンピックに3度出場した優秀なスポーツマンであり、現在は国際スポーツ界のリーダーであると讃えた。伊吹文明文部科学大臣は、日本政府を代表して歓迎の意を伝えた。
ロゲIOC会長は、スポーツは素晴らしい教育ツールであり、社会的スキルを身に付け、心と身体を鍛えられるもので、これらを具現しているのが日本であると謝辞を述べた。

レセプション終盤には、オリンピック・ローマ大会(1960年)と東京大会(1964年)の体操男子団体総合で二連覇を達成した日本代表男子チームと、東京大会の女子同種目で3位となった日本代表女子チームの各選手に対し、ロゲIOC会長より「シンボル・オブ・リコグニッション」が贈呈された。

これは当時のルールでは体操競技団体総合の表彰は各チームにメダル1個と規定されていたためで、個人へのメダル授与はなかった。そのため、JOCと日本体操協会はかねてからメダルのレプリカ作成の許可を要望していたが、この度ロゲIOC会長の来日に合わせ、IOCよりメダル獲得の証として、五輪のマークをかたどり、個人の名前が刻まれた「シンボル・オブ・リコグニッション」が各個人に贈呈された。

授与の対象となったのは、第17回ローマ大会男子団体総合金メダルの相原信行選手、遠藤幸雄選手、小野喬選手、竹本正男選手、鶴見修治選手、三栗崇選手。第18回東京大会男子団体総合金メダルの遠藤幸雄選手、小野喬選手、鶴見修治選手、早田卓次選手、三栗崇選手、山下治広選手。女子団体総合銅メダルの相原俊子選手、池田敬子選手、小野清子選手、千葉吟子選手、辻宏子選手、中村多仁子選手。
司会から「○○選手」と紹介され、ステージに登場した往年のメダリスト達。当日欠席した相原信行選手、竹本選手、山下選手、小野清子選手を除き、全員がロゲIOC会長から直接「シンボル・オブ・リコグニッション」を受け取った。

「シンボル・オブ・リコグニッション」を受け取った感想を、
小野喬さんは「ローマ大会と東京大会の顕彰をいただき、感慨無量です。ローマの前のメルボルン大会でも、東京の後のメキシコシティー大会でもメダルは1人ずつ頂けたのに、不思議なことだと思っていましたが、スポーツマンとしてルールを尊重し、諦めていました。スポーツにはタイムなどを競い合い、記録を残すという目的や意味がありますが、ぜひ今日のことも記録に留めていただきたいと思います」と感謝の気持ちを表現した。

池田敬子さんは「私と小野清子さんは、当時ママさん選手でした。合宿で子どもに寂しい思いをさせていたのに、今日まで何も見せてあげられるものがありませんでした。いつも私を支えてくれた家族にようやくありがとうと言えます。
涙を笑いに変えられるのは人間の強さです。東京オリンピックでは、私達は死ぬ気で戦いました。これまでは汗が染み付いたユニフォームだけが私たちの宝でしたが、今、すべてが喜びに変わりました」と42年の時を経て得た感動を言葉にした。

来日歓迎レセプションで「シンボル・オブ・リコグニッション」を授与
小野喬選手に贈呈された「シンボル・オブ・リコグニッション」 写真提供:フォート・キシモト

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