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2012.12.27 イベント

20組の親子とオリンピアンがふれあった「オリンピック親子キャンプ(1泊2日コース)」レポート

20組の親子とオリンピアンがふれあった「オリンピック親子キャンプ(1泊2日コース)」レポート
オリンピック親子キャンプ(1泊2日コース)

 日本オリンピック委員会(JOC)は11月24・25日に「オリンピック親子キャンプ(1泊2日コース)」を長野県伊那市の国立信州高遠青少年自然の家で開催しました。
 
 このキャンプは家族(親子)を対象に、オリンピアンとのさまざまな共同体験を通じてふれあうことで、オリンピックの魅力を知ってもらい、より身近により深くオリンピズムを理解していただくことを目的に2012年度から正式にスタートし、11月11日には東京都渋谷区のオリンピック記念青少年総合センターで日帰りの1DAYコースも開催しました。

 今回は20組75人の親子と、オリンピアンとしてロンドン大会に出場した陸上競技の中野弘幸さんとボートの武田大作さん、そしてシドニー大会出場の新体操の稲田亜矢子さん、トリノ大会出場のスノーボードの鶴岡剣太郎さんの4人が参加しました。

20組の親子とオリンピアンがふれあった「オリンピック親子キャンプ(1泊2日コース)」レポート
自然の森で参加者と体を動かした新体操の稲田さん
20組の親子とオリンピアンがふれあった「オリンピック親子キャンプ(1泊2日コース)」レポート
牛乳パックから再生紙をつくる「紙すき」にチャレンジした参加者たち

■自然の森でフレンドシップとチームワークの大切さを学ぶ
 1日目、参加者は朝の開会式で4人のオリンピアンと対面。その後屋外に移ってゲームをしながら、体と心の緊張を解きほぐし、オリンピアンや他の家族とも一緒になってゲームを楽しみました。

 昼食をはさんで午後からは、オリンピアンと子どもたちを中心にした屋外活動の時間となりました。チームに分かれて森の中でいくつかのチャレンジゲームに挑戦し、子どもだけでなく大人も真剣な表情でプログラムに取り組んでいました。

■「紙すき」を通じて環境保全の大切さを学ぶ
 思う存分体を動かした参加者たちは屋内に戻り、牛乳パックから紙を作る「紙すき」に挑戦しました。まず、雪がなくてはできない競技、スノーボードの鶴岡さんが、オリンピックでの環境に関する自らの経験談を紹介。子どもたちも真剣に聞きいった様子でした。続いて、スタッフの説明に沿って、使用済みの牛乳パックからていねいに新しい紙をすき、親子で環境保全の大切さを学ぶ時間となりました。

20組の親子とオリンピアンがふれあった「オリンピック親子キャンプ(1泊2日コース)」レポート
全員で輪になって炎を囲んだキャンプファイヤー
20組の親子とオリンピアンがふれあった「オリンピック親子キャンプ(1泊2日コース)」レポート
燃え盛る炎を見つめる子どもたち

■夕食後は親子それぞれの楽しい時間に
 すっかり日も暮れ、参加者たちはオリンピアンとの夕食を楽しんだ後、暗闇に光る満点の星空の下、キャンプファイヤーを行い、声を出しながら一つの輪になって踊りやゲームを楽しみました。

 続いて、子どもだけによる夜の散歩(ナイトハイク)が行われ、ろうそくの火を頼りに敷地内を歩きました。このころにはすっかり他の子どもたちとも仲良くなり、保護者がいなくてもおしゃべりをしながら、オリンピアンとの散歩を楽しんでいる様子でした。

 一方、保護者は屋内で鶴岡さん、稲田さんを囲んだ親だけの懇親会に参加。オリンピアンによる子どもの頃に関する体験談や、親からの子どもたちへのスポーツ指導に関する相談など、真剣な話題から笑いが出るような話題まで、和やかな時間を過ごし、1日目のプログラムは終了しました。

20組の親子とオリンピアンがふれあった「オリンピック親子キャンプ(1泊2日コース)」レポート
みんなで作ったカレーを食べるボートの武田さんと参加者たち
20組の親子とオリンピアンがふれあった「オリンピック親子キャンプ(1泊2日コース)」レポート
参加者は家族で考えた「家族バリュー」を紙すきで作った紙に書き込んだ

■アスリートの「食」について学び、調理を体験
 2日目のプログラムは朝の運動からスタート。陸上・短距離でロンドンオリンピックに出場した中野さんが「早く走るためのコツ」を参加者全員に指導しました。
 
 朝食を食べた参加者は、屋外の自炊棟へ移動し、ここからはオリンピアンによる「食」の時間。まず稲田さんと武田さんから、オリンピアンの体をつくるのに欠かせない「食」に関する話がありました。

 続いて、昼食のカレーライス作りに挑戦。「オリンピアンと同じ釜の飯を食う!」をコンセプトに、4人のオリンピアンのこだわりが詰まった4種類のカレー作りに参加者が取り組みました。
 なかでも各親子のお父さんは男らしさを見せるべく、まき割りや火起こしにイキイキと取り組んでいる様子でした。
 
 いよいよお楽しみの昼食。参加者は4人のオリンピアンによる4種類のオリジナルカレーを取り分け、あっという間にカレー鍋は空に。食べ終えた参加者はみんなで片づけをした後、自然を背景に家族ごとにオリンピアンとの記念撮影を行いました。

■最後はそろって「家族バリュー」づくり
 昼食を終えた参加者は屋内に戻り、2日間のキャンプを振り返るまとめのプログラムに入りました。まず、鶴岡さんから「Respect(尊重)」「Excellence(卓越)」「Friendship(友情)」というオリンピックバリューの紹介が行われ、スクリーンには2日間の活動をふりかえるスライドを上映。自然の中でのオリンピアンとのふれあいを通じ、普段見せないほどの明るく楽しそうな子どもたちの笑顔がたくさん見られました。
 そして前日の「紙すき」で作った和紙に、2日間のプログラムを通して各々が感じた、家族にとって大切にしていきたい「家族バリュー」を作成、20組の家族がそれぞれ発表を行った後に、4人のオリンピアンがサインを入れ、家庭に持ち帰るギフトとなりました。

 最後は、オリンピックの公用語である英語とフランス語、そして日本語で「ありがとう」とあいさつし、2日間にわたって行われた「オリンピック親子キャンプ(1泊2日コース)」は終了。オリンピアンが見送る中、20組の家族は家路につきました。

<オリンピック親子キャンプ(1泊2日コース)実施概要>
■実施日:2012年11月24日(土)、25日(日)

■実施場所:国立信州高遠青少年自然の家(長野県伊那市)

■参加者数:20組75名

■参加オリンピアン(4名)
・中野弘幸(陸上競技 男子4×400mリレー)
・武田大作(ボート)
・稲田亜矢子(新体操)
・鶴岡剣太郎(スノーボード)

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