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2012.12.14 イベント

「アスリートフォーラム2012 〜アスリート発、オリンピック・パラリンピックの魅力〜」開催レポート

「アスリートフォーラム2012 〜アスリート発、オリンピック・パラリンピックの魅力〜」開催レポート 
アスリートフォーラム2012 〜アスリート発、オリンピック・パラリンピックの魅力〜(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)は12月9日に、日本オリンピアンズ協会と東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会とともに「アスリートフォーラム2012 〜アスリート発、オリンピック・パラリンピックの魅力〜」を早稲田大学大隈記念講堂で開催しました。
 今回は、開催都市決定まで9カ月を切った2020年東京オリンピック・パラリンピック招致に向け、オリンピックの魅力を振り返り、東京へ招致する意義についてあらためて考えるために行われました。

 冒頭、JOCの市原則之専務理事が、「このフォーラムはアスリートが企画・運営までを担っているフォーラムであり、第1部では大きな感動を生んだアスリートのみなさん、第2部ではさまざまな立場でオリンピック・パラリンピックに参加した方々が登場します。みなさまのお話を楽しみにしています」とあいさつしました。

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1964年東京オリンピックのエピソードを涙ながらに語ったバレーボール・河西昌枝さん(写真:フォート・キシモト)
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少年時代から収集していたオリンピックにまつわるコレクションを披露した陸上競技・室伏広治さん(写真:フォート・キシモト)

■「東洋の魔女」キャプテンの河西さんが思わず涙したリレートーク

 第1部ではオリンピックの魅力を振り返るべく、1964年東京大会バレーボール女子で金メダルを獲得した河西昌枝さんから2012年ロンドン大会ボクシング男子ミドル級金メダリストの村田諒太さんまで、各大会の日本代表選手12名が登場し、リレートークを行いました。
 最初に登壇した河西さんは当時のバレーボール女子日本代表の思い出、東京大会決勝のソ連戦のエピソードなどを涙ながらに語りました。
 続いて、サッカーの釜本邦茂さん、フォーラム当日も海外での招致活動のため、VTRでの出演となったJOCの竹田恆和会長、その後体操の監物永三さんが登場しました。

 1984年ロサンゼルス大会に出場し、1980年モスクワ大会に不参加だった日本代表選手でもあった柔道の山下泰裕さんがマイクの前に立ち、不参加決定の瞬間や、ふくらはぎを負傷しながら金メダルを獲得したロサンゼルス大会のエピソードを語りました。

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第1部では歴代のオリンピック出場選手による豪華なリレートークが行われた(写真:アフロスポーツ)

 その後、競泳の鈴木大地さん、同じく岩崎恭子さん、野球の杉浦正則さん、シンクロナイズドスイミングの武田美保さんが登壇し、競技を始めたきっかけや、オリンピックへの思いなどを語りました。

 陸上競技の室伏広治さんは、小学生のころから収集していたオリンピックにまつわる新聞の切り抜きやピンバッジなどのコレクションを持参して登場。少年時代から変わらないオリンピックへの熱い思いを披露しました。
 ソフトボールの上野由岐子さん、ボクシングの村田諒太さんはオリンピックのエピソードや、2020年東京大会への思いを語り、第1部の豪華リレートークは終了しました。

「アスリートフォーラム2012 〜アスリート発、オリンピック・パラリンピックの魅力〜」開催レポート 
第2部ではロンドン大会に出場したオリンピアン・パラリンピアンらが参加し、東京2020招致について考えた(写真:アフロスポーツ)
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ウエイトリフティングの三宅義行さん・宏実さんは親子で登壇した(写真:アフロスポーツ)

■東京2020オリンピック・パラリンピック招致を皆で考えた第2部

 第2部では「今、ニッポンにはこの夢の力が必要だ!」と題して、東京2020招致について、観客のみなさんと考えました。コーディネーターはフジテレビ『すぽると!』の西岡孝洋アナウンサーが担当、招致委員会スポーツディレクターでもある荒木田裕子JOC理事・アスリート専門部会長やロンドンオリンピック・パラリンピック参加選手・コーチ、ボランティア代表として塚本博さんが登壇しました。

 西岡アナの「オリンピックの持つ夢の力を感じた場面は?」という質問に対して、1968年メキシコ大会ウエイトリフティング男子フェザー級銅メダリストの三宅義行さんは「(50万人の大観衆が集まった)銀座パレードのパワーに感銘を受けた。オリンピックだからこそ大勢の人が集まったと思う」と述べ、東京でオリンピックを開催すればパレードで感じた一体感を味わえるのではないかという思いを語りました。

 パラリンピックにロンドン大会を含めて、過去3大会出場した陸上競技の佐藤真海さんは、「パラリンピックも競技場が満員で非常に盛り上がった。障害者に対する意識も変わったのではないかと感じた」とロンドンパラリンピックの観客についての印象も語りました。

 大会運営には欠かせないボランティアとして、1998年長野冬季大会をはじめ、さまざまな国際競技大会に参加してきた塚本博さんは、「ロンドン大会はボランティアの参加倍率が4〜5倍もあり、彼らの意欲がとても高かったと聞きました。観客としてだけでなく縁の下の力持ちとして成功させ、ホスピタリティーを世界にアピールできるのが、ボランティアの仕事だと思います」と大会を支える視点から意見を述べました。

「アスリートフォーラム2012 〜アスリート発、オリンピック・パラリンピックの魅力〜」開催レポート 
ボクシング・村田諒太選手は第1部に続いて、第2部にも登壇(写真:アフロスポーツ)
「アスリートフォーラム2012 〜アスリート発、オリンピック・パラリンピックの魅力〜」開催レポート 
左からパラリンピック陸上競技の佐藤真海さん、ボランティア代表の塚本博さん、パラリンピック競泳の鈴木孝幸さん(写真:アフロスポーツ)

 第2部の後半、観客からの「9カ月後に迫った開催地決定に向け一般人として何ができるか?」という質問に対して、ボクシングの村田さんは、「身近で行われている試合を見に行って、応援することも支持率アップにつながると思います」と答えました。
 ロンドン大会ウエイトリフティング女子48kg級銀メダリストの三宅宏実さんは、「もし2020年にオリンピックが東京で開催されたら?」という質問に対して、「その時は34歳なので選手としては厳しいと思いますが、自国開催ということもあって、大きなパワーが与えられるのではないかと思います」と日本開催のオリンピックに期待を寄せました。

 また、佐藤さんは、東京招致実現に必要なものとして「夢」という言葉を挙げ、「夢の力は大きいです。私はパラリンピックという夢があって、がんばることができました。オリンピック・パラリンピックを夢にすれば、きっとプラスになると思います」と語りました。
 ロンドンパラリンピック競泳で銅メダルを2個獲得した鈴木孝幸さんは2020年に向けて、「ハード面の整備とともに、東京での開催に向けて、一般の方と障害者の間にある、心のバリアがもっと少なくなればいい」との思いを伝えました。

 閉会あいさつでは当日来場したオリンピアン・パラリンピアン全員が登壇し、中央に立った荒木田JOCアスリート専門部会長は、「オリンピックやパラリンピックはアスリートが参加するためだけのものではなく、多くの人がさまざまな役割で関わっていける素晴らしいものです。まもなく、IOCが2020年東京招致に関する支持率調査を行います。67%まで来ましたが、なんとか80%にしたいです。来年9月7日に2020年東京オリンピック・パラリンピック開催が決定するためには、みなさんのがんばりが必要になります」と支持をよびかけ、約4時間にわたったアスリートフォーラムを締めくくりました。

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