日本オリンピック委員会(JOC)および、日本スポーツ協会(JSPO)、日本パラスポーツ協会(JPSA)、日本中学校体育連盟、全国高等学校体育連盟、大学スポーツ協会(UNIVAS)の6団体は共同で、スポーツ界における暴力・暴言、ハラスメント等の不適切行為をなくすことを目指し、本日、2023年4月25日(火)から、「NO!スポハラ」活動を開始することを発表しました。
スポハラ(スポーツ・ハラスメント)とは?
スポーツの現場において、「暴力」、「暴言」、「ハラスメント」、「差別」など「安全・安心にスポーツを楽しむことを害する行為」のことです。※指導者と指導を受ける者との関係のみならず、スポーツの現場における関係者の誰によっても、また誰に対してであっても、「スポハラ」は起こりえます。※子ども向けの説明「スポーツをする人、みる人、ささえる人に対して、嫌なことをすることで、安全・安心にスポーツを楽しむことができないようにすること」です。
「NO!スポハラ」活動とは?
「スポハラ」が起きないことを目指すだけでなく、「誰もが安全・安心にスポーツを楽しめる社会を作る」ための活動です。そのために、スポーツに関わるみんなが、「スポハラ」はあってはならないもの、ダメなもの「NO!スポハラ」という価値観をもてるようになることを目指します。
根絶宣言から10年が経過した2023年度を「NO!スポハラ活動」を開始する年と位置付け、「スポハラ」について関心をもってもらう、知ってもらう、学んでもらう、そして、防止に向けた行動ができるようになってもらうために必要な情報発信やイベントを行います。
<2023年度の主な活動概要>
■期間
2023年4月25日~2024年3月31日(予定)
■内容
・特設Webサイト公開
https://www.japan-sports.or.jp/spohara/
(下部 関連リンク『「NO!スポハラ」活動特設Webサイト』よりご覧いただけます)
※イベント等の詳細は特設Webサイトに順次公開いたします。
また、JSPOのSNS公式twitter(@JSPO_official)からお知らせいたします。
・専門家による情報発信
「スポハラ」にカツ(勝!/喝!/克!)!!
~スポーツ指導の新常識~
「スポハラ」から子どもたち・プレーヤーを守るために、保護者や指導者の方に知ってほしい情報を各専門領域からの視点で発信いたします。
・ワークショップの開催(開催予定:6月・8月・10月)
「スポハラ」を「知る」「考える」「行動する」の3つのステップで各専門領域の専門家や元トップアスリートらと一緒に、より広く深く「スポハラ」について学ぶワークショップを開催いたします。
・各スポーツ団体の取り組みの紹介
JSPOはじめスポーツ団体における「NO!スポハラ」活動に関連した取り組みを特設Webサイトで紹介します。指導者の方向けの研修会をはじめ、一般の方にも参加いただける研修会等も随時公開していきます。その他、アスリートによるリレーメッセージやSNSの投稿キャンペーン(ハッシュタグ「#noスポハラ」)などの開催も予定しております。
「NO!スポハラ」活動が目指す社会
~保護者の方をはじめとするスポーツに関わる全員に向けたメッセージ~
スポーツ界ではこれまで、主に指導者側にアプローチを行い、“スポーツに暴力、暴言、ハラスメントなどあってはならないもの”という考え方を浸透させてきました。
多くの指導者はこの考えを理解し、『だれもが、安全・安心にスポーツを楽しめる環境』づくりに取り組んでいます。しかしながら、まだスポーツ界における暴力、暴言、ハラスメントなどの不適切行為がなくなるまでには至っておりません。
では、このような不適切行為をなくすことに取り組むのは指導者だけでしょうか?この問題に対し、スポーツに関わる全員が向き合い、考える必要があるのではないでしょうか。
例えば、保護者から指導者への不適切な行為、子ども同士、保護者間での不適切な行為も防ぐ必要があります。
スポーツ界から暴力、暴言、ハラスメントなどの不適切行為を排除し、だれもが安全・安心にスポーツを楽しめる社会の実現にみんなで取り組みませんか。
スポーツにおける暴力、暴言、ハラスメントなどの不適切行為を総称し「スポハラ」と呼び、“スポーツ界に「スポハラ」なんていらない!”、“まだ「スポハラ」なんてやっている の?”という価値観を広げ、スポーツ界からスポハラを追い出しましょう。
その合言葉は、『NO!スポハラ』です。
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