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2023.01.12 お知らせ

山下会長が年頭挨拶 「オリンピックの価値とは何なのか、真摯に向き合う」

 日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は仕事始めの1月5日、オンラインを併用して職員に向けて年頭挨拶を行いました。

 山下会長は冒頭で「2023年は人々が安心して笑顔で、未来への希望を抱いて暮らせる一年になることを心から願っています」と挨拶。続けて、「今年も我々が予想もしなかったような出来事が起こったり、厳しい状況に陥ったり、混乱することがあるかもしれません。しかし、そういう時こそ我々はみんなで心を一つにし、気を引き締め、掲げた目標に向かって力強く邁進してまいりたいと思っています」と述べました。

 また、「昨年はコロナ禍のみならず、ロシアのウクライナ侵攻、それによるエネルギー高騰、物価高など暗いニュースや我々の暮らしに直結する厳しいニュースが多い一年だったと思います。そんな中で開催された北京2022冬季オリンピック大会は東京2020大会が終わって4カ月余りで開催された異例のオリンピックとなりましたが、TEAM JAPANは過去最多18個のメダルを獲得しました。各競技団体をはじめ、支えていただいた多くの皆さんにこの場をお借りして感謝御礼を申し上げたいと思います」と謝意を述べた後、「昨年は、スポーツは人々に明るい話題を提供し、感動や勇気や希望を感じていただける力があるということを改めて感じた一年でした。一方で残念ながら東京2020大会におきまして、スポーツの価値、オリンピックの価値を棄損させかねない事案が明らかになりました。JOCも再発防止を含め、今できることにしっかりと取り組んでいく必要があると思っています」と話し、「本年は1月12日からFISU冬季ワールドユニバーシティゲームズが開始され、9月には杭州アジア大会が開催されます。また、来年のパリオリンピックの出場権獲得に向けて数多くの国際大会が開催されます。我々はどのような状況においても、選手強化、そしてスポーツの価値を伝える担い手である憧れられるアスリートの育成をはじめとする歩みを止めてはならないと思っています。また、さまざまな社会課題に対してスポーツは多くの人を後押しできる可能性を秘めていることも忘れてはいけないと思います。改めてスポーツの価値、オリンピックの価値とは何なのか、真摯に向き合いながらさまざまな課題にしっかり対処していき、各競技団体・各関係機関と共にTEAM JAPANとしてアスリートを支えていきたいと思います」と締めくくりました。

 次に、三屋裕子副会長が挨拶に立ち、「言葉が要らないスポーツの良さ、これをいかに皆さまに知っていただくかが改めて大事だと思っています。スポーツの持つ力は本当に大きいです。我々の今年の仕事は、いかにスポーツを信用していただき、信頼たる存在なのかということを再度発信することが必要だと感じています。スポーツの持つ力が信頼たるものだと再び感じていただけるよう、一丸となって頑張りましょう」と決意を新たにしました。

 そして、星野一朗専務理事より、「今年一年、私たちが一緒に仕事をしていく中で横の連携をしていくことがTEAM JAPANにとって大切だと思います。チーム内外、そしてチームと共に歩む方々とコラボレーションをしていきたいと思います。元々スポーツには、できないものをできることにする力があると思います。どうしたら出来るようになるか、共に知恵を出し合い、一緒になって前を向いて明るくやっていきたいと思います」と話し、年頭の挨拶を締めくくりました。

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