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2022.10.14 選手強化

【JOCインテグリティ教育】令和4年度第4回基礎研修プログラムを開催(ゲスト:見延和靖選手)

 日本オリンピック委員会は10月6日、TEAM JAPANシンボルアスリートの見延和靖選手(フェンシング)をゲストにお招きし、オリンピック強化指定選手に認定された選手を対象にオンラインで、「令和4年度JOCインテグリティ教育事業 第4回基礎研修プログラム」を開催しました。

 本プログラムは、オリンピック強化指定選手としての資質、インテグリティ(誠実さ、真摯さ、高潔さ)を高め、自らの価値、オリンピックの価値を守る知識と手段、正しい倫理観や道徳心を有するアスリートを育成し、アスリート自らがあるべき姿に気付き、なりたい姿を描き、必要なスキルを求め習得し、自ら行動変容を起こすことを目的に実施します。第4回目のプログラムには、オリンピック強化指定選手に選ばれた48名が参加しました。

【JOCインテグリティ教育】令和4年度第4回基礎研修プログラムを開催(ゲスト:見延和靖選手)
尾縣貢JOC選手強化本部長からビデオメッセージ
【JOCインテグリティ教育】令和4年度第4回基礎研修プログラムを開催(ゲスト:見延和靖選手)
ゲスト出演の見延和靖選手

■尾縣貢JOC選手強化本部長からメッセージ

 プログラム実施に先立ち、尾縣貢JOC選手強化本部長から「スポーツは決してアスリートだけでできるものではなく、様々な人の支えの上に存在します。この事実をしっかりと胸に刻み、感謝の気持ちのもと、日本を代表する選手としての行動が求められています。本研修を通じて、改めて自分の人間力と向き合っていただき、日本を代表する選手に求められているものを手に入れていただきたいと思います」と、激励のビデオメッセージが寄せられました。

 続いて、オープニングセッションとして本研修の司会を担当する上田大介JOC選手強化本部インテグリティ教育ディレクターが、研修の目的やインテグリティの意味、日本代表選手団の編成方針など解説。「既に社会から信頼を得ているアスリートの言動から学び、そこからヒントを得て行動に移していくことで、皆さんの人間力が向上し社会から信頼を得ることができると思います」と呼びかけました。

【JOCインテグリティ教育】令和4年度第4回基礎研修プログラムを開催(ゲスト:見延和靖選手)
競技にまつわるポーズで集合写真を撮影①
【JOCインテグリティ教育】令和4年度第4回基礎研修プログラムを開催(ゲスト:見延和靖選手)
競技にまつわるポーズで集合写真を撮影②

■見延和靖選手「どんな時も諦めずにチャレンジし続ける」

 次に、「Chat with Champions」と題し、2020年東京オリンピック金メダリストの見延和靖選手(フェンシング)がゲスト出演。見延選手がオリンピックを意識したタイミングやオリンピックの舞台ならではの経験、リオデジャネイロオリンピックから東京オリンピックまでの過程を振り返り「リオオリンピックが終わってからの4年間は、東京オリンピックの団体戦で金メダルをとることを一番の目標に行動してきました。また、困難な環境の中での開催でしたが、東京オリンピックを経験し、自分たちの競技生活は本当にいろいろな人たちの努力や支えで成り立っていることを実感しました。一人では金メダルをとることも、競技を続けることもできないですし、感謝する気持ちは絶対に忘れてはいけない大事なことです」と語り、オリンピックを目指す選手たちに向けて「オリンピックは参加するだけで人生観を大きく変えてくれる素晴らしい大会だと思います。当然、簡単なことでもないですし、いろいろな挫折や困難が待っていると思いますが、どんな時も諦めずにチャレンジし続けてほしいです。これは高校生からフェンシングを始め、35歳で金メダルを取った僕だからこそ言えることかなと思います。僕もこれからもまだ新しいことにチャレンジしますし、次のパリオリンピックも目指していますので、一人でも一緒にオリンピックに行ける選手が出てきてくれたら嬉しいです」とメッセージを送りました。

 続いて、アスリートディスカッションと題し、各グループに分かれて、「(1)どんなアスリートになりたいか」「(2)それをどうやって実現するか」「(3)それはなぜか」をテーマに、選手同士のディスカッションを実施しました。

 最後に、クロージングセッションと題し、上田JOCディレクターが社会からの信頼を確保するための行動として、アンチドーピングへの意識向上や、成人年齢の引き下げに伴う注意点を説明。さらに、リスクマネジメントの徹底として「自分の判断基準を持つ」ことの重要さを述べた上で「いつか皆さんがその競技に憧れたように、また皆さんを通じてその競技に憧れを持つ人を生み出していかなければなりません。それがトップアスリートに求められる一つの大きな使命です。その行動は夢を与えられる行動かをしっかりと考えながら判断していただきたいと思います」とアドバイスを送りました。

【JOCインテグリティ教育】令和4年度第4回基礎研修プログラムを開催(ゲスト:見延和靖選手)
見延和靖選手
【JOCインテグリティ教育】令和4年度第4回基礎研修プログラムを開催(ゲスト:見延和靖選手)
佐々木翔夢選手

■研修を終えた感想

 基礎研修プログラムの終了後、見延和靖選手に研修に参加した選手に向けてのメッセージ、また研修に参加した3名の選手に本日の学びや今後の目標を語っていただきました。

■見延和靖選手(フェンシング)
「高校からフェンシングを始めて、35歳で金メダルを獲得するという特殊な例かなと思うのですが、経験や考えを少しでも若い選手たちに共有できればと思ってお話させてもらいました。 僕が一番伝えたかったことは『チャレンジし続けて諦めないこと』。それが少しでも伝わっていればと思います。 世界一や年間王者、オリンピックで金メダルを獲得した経験もありますが自分が満足できる試合が一回でもあったかというと、実はそんなこともなくて、勝てると思っていても負けることもたくさんありました。今後は勝ち負けではないさらにもう一つ高い次元のゴールがあるような気がしていて、まずは自分にできることを極めることが次のステージとしてやるべきことなのかなと考えています。 選手としてこれまでいろいろな人に支えてもらって、勝つことで恩返しをしてきましたが、年齢的にもどこまで続けていけるかわからない中で、勝つ以外にもお世話になった方や、社会に対して何か恩返しをしていけたらと思います」

■佐々木翔夢選手(スピードスケート)
「自分も今まで感謝の気持ちを大事にしていましたが、そういった内容も話してくださり参考になりました。また研修を受けて、自分はまだ高校生でSNSが正しく使えていない部分があると思うので、有名になったとしても気をつけないといけないと感じました。今後は感謝の気持ちを大切にして応援される選手になっていきたいと思います」

【JOCインテグリティ教育】令和4年度第4回基礎研修プログラムを開催(ゲスト:見延和靖選手)
池野みのり選手
【JOCインテグリティ教育】令和4年度第4回基礎研修プログラムを開催(ゲスト:見延和靖選手)
鏡優翔選手

■池野みのり選手(トライアスロン)
「見延選手のお話の中で『競技以外の誘惑はなかったか?』という問いに対し、競技にパワーを注ぎたい気持ちが強かったという言葉が印象に残っています。私もトライアスロンを大学から始め、誘惑はほとんどなかったと感じていたので、考え方が似ていて嬉しく思いました。また、突き詰めていくことで競技力や人間力が上がっていくのかなと感じました。判断に迷った時にどうするかという話では、家族の顔を思い浮かべるとおっしゃっていて、一番近くで応援してくれているのが家族だと思うので、今後に活かしていこうと思います。私も応援される選手になるということを一つ目標に掲げています。これまで新型コロナウイルス感染症拡大の影響からなかなか日本でレースをすることがなく、先日久しぶりに栃木国体でレースをしたのですが、会場設営をしてくださる方や、近くでの応援がすごく力になったので、応援を力に変えられる選手になるために、まずは応援してもらえるような選手になりたいと思います」

■鏡優翔選手(レスリング)
「私もオリンピックで金メダルを目指しているので、見延選手のオリンピックに対する考えや感想、反省点をたくさん聞くことができたので、参考になると思いながら聞いていました。私は競技を頑張ることで輝くことができるのですが、一つの行動次第ではどん底に落ちることもあるため、行動に移す前に周りがどう思うのかということを頭の中で考えてから言動しなければいけないと感じました。今回の研修を通じて、競技が強いだけではなく、人としてなりたいと思われるような選手にならなければいけないと感じました」

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