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【JOCインテグリティ教育】令和4年度第2回基礎研修プログラムを開催(ゲスト:金城梨紗子選手)

カテゴリ:選手強化
2022.07.14

 日本オリンピック委員会は7月6日、JOCシンボルアスリートの金城梨紗子選手(レスリング)をゲストにお招きし、オリンピック強化指定選手に認定された選手を対象に「令和4年度JOCインテグリティ教育事業 第2回基礎研修プログラム」をオンラインで開催しました。

 本プログラムは、オリンピック強化指定選手としての資質、インテグリティ(誠実さ、真摯さ、高潔さ)を高め、自らの価値、オリンピックの価値を守る知識と手段、正しい倫理観や道徳心を有するアスリートを育成し、アスリート自らがあるべき姿に気付き、なりたい姿を描き、必要なスキルを求め習得し、自ら行動変容を起こすことを目的に実施します。第2回目のプログラムには、オリンピック強化指定選手に選ばれた77名が参加しました。


【JOCインテグリティ教育】令和4年度第2回基礎研修プログラムを開催(ゲスト:金城梨紗子選手)
尾縣貢JOC選手強化本部長からビデオメッセージ

■尾縣貢JOC選手強化本部長からメッセージ

 プログラム実施に先立ち、尾縣貢JOC選手強化本部長から「スポーツは決してアスリートだけでできるものではなく、様々な人の支えの上に存在します。この事実をしっかりと胸に刻み、感謝の気持ちのもと、日本を代表する選手としての行動が求められています。本研修を通じて、改めて自分の人間力と向き合っていただき、日本を代表する選手に求められているものを手に入れていただきたいと思います」と、激励のビデオメッセージが寄せられました。

 続いて、オープニングセッションとして本研修の司会を担当する上田大介JOC選手強化本部インテグリティ教育ディレクターが、研修の目的やインテグリティの意味、日本代表選手団の編成方針など解説。「既に社会から信頼を得ているアスリートの言動から学び、そこからヒントを得て行動に移していくことで、皆さんの人間力が向上し社会から信頼を得ることができると思います」と呼びかけました。


【JOCインテグリティ教育】令和4年度第2回基礎研修プログラムを開催(ゲスト:金城梨紗子選手)
ゲスト出演の金城梨紗子選手
【JOCインテグリティ教育】令和4年度第2回基礎研修プログラムを開催(ゲスト:金城梨紗子選手)
熊ポーズで集合写真を撮影しました

■金城梨紗子選手が「Chat with Champions」にゲスト出演

 次に、「Chat with Champions」と題し、2016年リオデジャネイロオリンピック、2020年東京オリンピック金メダリストの金城梨紗子選手がゲスト出演。金城選手がオリンピックを意識したタイミングや初めてオリンピックに出場したあとの変化など、これまでの競技人生を振り返り「リオオリンピックで優勝したことによって、チャンピオンとして勝ち続けなければいけないと思ってしまっていましたが、東京オリンピック予選前の試合で負けてしまったときに『自分もオリンピックを目指しているいちアスリートで、チャレンジャーなんだ』と思うことができました」と語りました。さらに、オリンピックを目指す選手たちに向けて「オリンピックは夢の舞台で出場した選手にしかわからない素晴らしさやきれいな景色があると思います。ただ、そこを目指すにあたってはどの競技も自分だけではできないと思うので、一人で頑張っていると思うことなく、周りの力を借りて感謝しながら頑張ってほしいと思います」とメッセージを送りました。

 続いて、アスリートディスカッションと題し、各グループに分かれて、「(1)どんなアスリートになりたいか」「(2)それをどうやって実現するか」「(3)それはなぜか」をテーマに、選手同士のディスカッションを実施しました。

 最後に、クロージングセッションと題し、上田JOCディレクターが社会からの信頼を確保するための行動として、アンチドーピングへの意識向上や、成人年齢の引き下げに伴う注意点を説明。さらに、リスクマネジメントの徹底として「自分の判断基準を持つ」ことの重要さを述べた上で、「不正(機会、動機、正当化)の三要素を揃えない」、「予兆、前兆、兆候を見逃さない」という2つのポイントを解説しました。最後に、「いつか皆さんがその競技に憧れたように、また皆さんを通じてその競技に憧れを持つ人を生み出していかなければなりません。それがトップアスリートに求められる一つの大きな使命です。その行動は夢を与えられる行動かをしっかりと考えながら判断していただきたいと思います」とアドバイスを送りました。

■研修を終えた感想

 基礎研修プログラムの終了後、金城梨紗子選手に本日の感想や研修に参加した選手に向けてのメッセージ、また研修に参加した3名の選手に本日の学びや今後の目標を語っていただきました。


【JOCインテグリティ教育】令和4年度第2回基礎研修プログラムを開催(ゲスト:金城梨紗子選手)
金城梨紗子選手
【JOCインテグリティ教育】令和4年度第2回基礎研修プログラムを開催(ゲスト:金城梨紗子選手)
植村陽彦選手

■金城梨紗子選手(レスリング)
「参加した選手の質問の内容を見て、私もオリンピックに出る前に思っていたことだなと感じました。私は吉田沙保里さんなど強い選手がお手本にいる環境でしたが、なかなかそのような環境が無いと思うので、このような研修の機会があるとすごくいいなと思いました。スポーツは勝ち負けだけでなく、人と人とのつながりや、生活を豊かにするためのものだと思いますので、結果だけに捉われずに、自分の人生を彩るものの一つとして、オリンピックやスポーツがあったらいいなと思っています。そのため、今回研修に参加した選手の皆さんにも思いつめすぎないで頑張ってほしいと思います。オリンピックは今後も目指したいと思っていますが、私自身、環境がすごく変わったので、できる範囲で周りにサポートしてもらいながらレスリングをしています。子どもを産んでからも競技を続けたアスリートはレスリングではなかなかいないので、今後はその先駆けというか、将来の人たちに向けて私がやることに意味があると思うので、頑張っていきたいと思っています」

■植村陽彦選手(ラグビーフットボール)
「金城選手というオリンピックの金メダリストと率直な討論をできて有意義だったと思います。自分もオリンピックを目指す立場なのだなという心構えや、実際にその土俵に立っていると自覚するいい機会になりました。今後の行動に責任がついてまわるかもしれないということでより一層、責任感を感じながら競技したいと思いました」


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繁原ひなの選手
【JOCインテグリティ教育】令和4年度第2回基礎研修プログラムを開催(ゲスト:金城梨紗子選手)
岩田歩選手

■繁原ひなの選手(近代五種)
「金城選手のお話を聞いて、アスリートとして考えていることが一回り大きく、自分にはない考え方をしているところがすごく参考になりました。私も近代五種競技を高校1年生の時からしているのですが、自分一人で決してできることではないですし、周りの方がいてこそという感謝の気持ちを忘れないようにしなければならないということを今回学びました。一人のアスリートとして、金城選手の言葉にもあったように、『一緒に支えてくれている人とみんなで一緒にオリンピックを目指す』という気持ちを今後も持っていきたいなと思いました。競技に対して真面目に取り組むことで必ず周りの人が見てくれていると思うので、それに加えて責任のある行動、発言、他者への関わり方を意識していきたいと思います」

■岩田歩選手(アーチェリー)
「オリンピックで金メダルをとった方の話を聞けて素直に嬉しく思いました。また、体験していないことを教わる機会はこのような研修が無いとできないことだと思うのですごく感謝しています。やはり、オリンピックを目指すにあたって、より一層人間としても成長しないとオリンピックには出られないのではないかと実感しました。今後は研修で学んだリスクとの戦いや、自分の判断基準を持っておかないと自分の価値を下げてしまうことになるので、一つ一つの行動や発言にしっかり責任を持っていきたいなと思います」





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