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【JOCインテグリティ教育事業】令和4年度第1回リフレッシュ研修プログラム「Re FRESH Vol.1」を開催(ゲスト:室伏広治スポーツ庁長官)

カテゴリ:選手強化
2022.07.14

 日本オリンピック委員会は7月1日、スポーツ庁長官の室伏広治さんをゲストにお招きし、オリンピック強化指定選手に認定された選手を対象にオンラインで、「令和4年度JOCインテグリティ教育事業 第1回リフレッシュ研修プログラム『Re FRESH Vol.1』」を開催しました。

 本研修はJOCオリンピック強化指定選手に認定されている選手を対象に、高い競技力と人間力を活かし、充実した人生を歩むアスリートの育成を目的に実施します。第1回目のプログラムには、JOCオリンピック強化指定選手55名が参加しました。

 はじめに、オープニングセッションとして、本プログラムで司会進行を務める水鳥寿思JOC理事が研修の目的や室伏長官の経歴を紹介。「今回このプログラムを実施するにあたり、私が一番に憧れのアスリートとして思い浮かべたのが室伏長官です。まさに、高い競技力と人間力を生かす充実した人生を歩んでいるロールモデルと言えるお方です。競技と様々な活動の両立というところも含めてぜひ参考にしていただきたいと思います」と参加者に呼びかけました。


【JOCインテグリティ教育事業】令和4年度第1回リフレッシュ研修プログラム「Re FRESH Vol.1」を開催(ゲスト:室伏広治スポーツ庁長官)
ゲスト出演の室伏広治スポーツ庁長官
【JOCインテグリティ教育事業】令和4年度第1回リフレッシュ研修プログラム「Re FRESH Vol.1」を開催(ゲスト:室伏広治スポーツ庁長官)
研修の最後に集合写真を撮影しました!

■『高い競技力を手に入れるために必要なこと』
 
 次に、『高い競技力を手に入れるために必要なこと』をテーマとしたディスカッションを実施。室伏長官は「いつ競技が終わるかわからない、というところからアカデミックな活動と両立することが大事だと思っていました」と述べた上で、「自分が興味があることと研究がマッチし、競技力向上にも結びついたので、本当にラッキーな環境だったと思います」と現役時代を振り返りました。また、自身の年齢ごとのベスト記録の変移を紹介し、競技を続けていくなかで記録が不調な時や、けがをした時こそどう乗り越えていくかが重要だと伝えると「10、20代でやっていたことが30代ではうまくいかないことが多くなりますが、新しいトレーニング方法を見つけるなどマネジメントを変えて取り組んでいく必要があると思います」と語りました。
 さらに、様々な道具を使ったトレーニング方法も紹介し、「やはり様々な運動で感覚を養うことが、競技の幅を広げることになるので、様々な道具を使ってトレーニングすることも大事だと思います。多くの感覚を持っているほうが引き出しも大きくなりますし、いろいろなスポーツを体験している人の方がけがが少ないという研究もあります。ぜひ、いろいろことにチャレンジをしていただくといいのかなと思います」とアドバイスしました。

■『高い人間力を手に入れるために必要なこと』

 続いて、二つ目のテーマである『高い人間力を手に入れるために必要なこと』として室伏長官が、「結果や成績も大切ですが、人間として成長する楽しさや上達する楽しさ常に持ち合わせていくことが大切だと思います。すでに皆さんは究極を目指していると思いますので、人類代表として人間を超えて頑張ってもらいたいなと思います」とエールを送りました。また、社会貢献の重要性についても触れると、「我々は決して自分だけの力で競技をしているわけではありません。競技をしているときはなかなかわからないこともあるかもしれませんが、社会貢献活動もしっかり取り組み、アスリートも文化人として認められ、シティズンシップをとっていくという意味では、社会貢献にも目を向けることも大切だと思います」と語りました。
 さらに、危機管理に関しても自身の経験を交え、「特に成績が上がってくると環境が変わり、周りに厳しく言ってくれる人がいなくなります。そうなると自分が客観的に見れなくなり、気が付くといろいろな問題になってしまうケースがあります。私自身は運よく厳しく言っていただける方が周りにいましたが、もしいなかったら自分から言ってもらうことも大事なことだと思います」とアドバイスを送りました。

■『充実した人生を歩むために必要なこと』

 次に、三つ目のテーマである『充実した人生を歩むために必要なこと』について、室伏長官が「まず、アスリートでいられる時間には限りがある中で、やはり全力でやってもらいたいなと思います。悩むこと、辛いこと、楽しいこともあると思いますが、こういったものが次に役に立ち生きてくるので、今与えられたことを精一杯させていただくことが大切だと思います」と述べました。さらに、「『スポーツの価値を守り、創り、伝える』ことももちろんですが、オリンピックの精神や皆さんそれぞれ生きる哲学といったものが社会に還元したり、今後の選手のためにもなっていきますので、心と体を鍛えて頑張っていただきたいと思います」と語りました。
 
 最後に、室伏長官が今後のスポーツの未来について「競技力向上については、今後もしっかりと支援していけるよう、そのための予算の確保も含めてしっかりやっていきたいと思っています。一方、広く社会の中でスポーツは健康増進として心と体を元気にしていくという素晴らしい側面もあります。そのため、こういった側面をより多くの方に伝え、スポーツを健康増進にも社会にも役立てていただきたいと思いますし、皆さんにはそのシンボルトップになっていただきたいと思います」とスポーツの未来への展望と、参加した選手への期待を述べました。

 全てのセッションが終了後、活発な質疑応答が行われ、プログラムを締めくくりました。

■研修を終えた感想
 リフレッシュ研修終了後、室伏広治スポーツ庁長官、水鳥寿思JOC理事に本日の感想や研修に参加した選手に向けてのメッセージ、また研修に参加した3名の選手に本日の学びやスポーツを通しての社会貢献について語っていただきました。


【JOCインテグリティ教育事業】令和4年度第1回リフレッシュ研修プログラム「Re FRESH Vol.1」を開催(ゲスト:室伏広治スポーツ庁長官)
室伏広治スポーツ庁長官
【JOCインテグリティ教育事業】令和4年度第1回リフレッシュ研修プログラム「Re FRESH Vol.1」を開催(ゲスト:室伏広治スポーツ庁長官)
水鳥寿思JOC理事

■室伏広治スポーツ庁長官
「アスリートとして活動できる時間は悠久にある訳ではなく、限られています。"これをやっておけば良かった"と、後から思うことのないよう、限られた時間を有効に使い、自分自身の持っている力に目覚め、その力を最大限に発揮して欲しいと思います。皆さんが競技に対して純粋に努力する姿(心・身体)に、人々は感動をおぼえます。頑張って下さい!また皆さんとお会いできる日を、楽しみにしております」

■水鳥寿思JOC理事
「50名を超えるアスリートの方々が自主的に参加してくれたことは、率直に嬉しかったですし、室伏長官が中身の濃いお話をしてくださり、アスリートの方々からも意欲的に質問がいただける状況が作れたのはよかったと思います。
私自身、これからはアスリートが活躍するための環境整備に努め、競技力、人間力、キャリアという側面から選手のためになるものを発信し、機会を提供していきたいと思います。
アスリートの皆さんには、『学ぶ』ということに視野を広げ、取り組んでいただきたいと思いますので、こうした機会を活用しながら競技力、人間力を高めて、まさに充実した人生を歩めるよう自己実現してもらいたいと思っています」


【JOCインテグリティ教育事業】令和4年度第1回リフレッシュ研修プログラム「Re FRESH Vol.1」を開催(ゲスト:室伏広治スポーツ庁長官)
橋本大輝選手
【JOCインテグリティ教育事業】令和4年度第1回リフレッシュ研修プログラム「Re FRESH Vol.1」を開催(ゲスト:室伏広治スポーツ庁長官)
辻川美乃利選手

■橋本大輝選手(体操・体操競技)
「競技生活の中で成長していくには、自身の技術だけでなく、疑問に感じたことを科学的に研究していくということも必要だと感じ、研究を重ねていくことが自信に繋がっていくのかなと感じました。また、力を発揮する上で、自身に合ったトレーニングや体の動き方というのを見つけていかなければ、室伏長官のように長く現役生活をできないと思うので、これからまた自分を見つめ直しながら練習していきたいと思います。
これからは競技者でありながら一人の人間として、シンボルアスリートの活動を通して社会に貢献していきたいと考えています。初の試みで、何かしたいと考えているので、いろいろ手探りながら活動していきたいと思います」

■辻川美乃利選手(陸上競技)
「陸上競技を始めたきっかけが室伏長官だったので、直接お話できる機会をいただけて嬉しかったです。これまで本で読んだり、いろいろな場所でお話を聞くことはありましたが、多角的な練習方法を自分で考え、生み出していくことの重要性を感じました。
私自身、量に固執した練習だけではそろそろ立ち行かなくなってきたと感じていたところでしたので、型にはまった練習だけではなく、いろいろな方法を試したり、ほかの競技の人に相談し参考にすることも大切だと感じました。
これからは、自分の周りの人に対し様々な活動を通して陸上競技の楽しさを伝えていきながら、何かスポーツで変えていければと思います」


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小林誠也選手

■小林誠也選手(リュージュ)
「研修を通し、室伏長官の競技・トレーニングへの探求心と熱量を感じました。研修の中で紹介された紙風船を使ったトレーニング法などが印象的で、自分自身、競技に対しもっと向き合っていきたいという刺激になりました。
今まで夏場は同じ競技練習しかしてこなかったので、これからはいろいろなことを試し、考えながら自分の競技に合うトレーニングをしていきたいと思います。
リュージュはマイナーな競技ですが、これからは競技を広めると同時にスポーツの楽しさをいろいろな方に伝えていきたいと思います」


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