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JOCの就職支援「アスナビ」:愛知県、中部経済同友会と説明会を共同開催

カテゴリ:就職支援
2021.06.24
JOCの就職支援「アスナビ」:愛知県、中部経済同友会と説明会を共同開催
星野一朗JOC理事
JOCの就職支援「アスナビ」:愛知県、中部経済同友会と説明会を共同開催
芦沢典幸愛知県スポーツ局長(上)、中部経済同友会の加留部淳代表幹事

 日本オリンピック委員会(JOC)は6月11日、トップアスリートの就職支援ナビゲーション「アスナビ」の説明会をオンライン形式により実施しました。

 アスナビは、アスリートの生活環境を安定させ、競技活動に専念できる環境を整えるために、アスリートと企業をマッチングする無料職業紹介事業です。年間を通じて「説明会」を複数回実施し、企業に対してトップアスリートの就職支援を呼びかけています。2010年から各地域の経済団体、教育関係機関に向けて本活動の説明会を行い、これまでに207社/団体、330名(2021年6月11日時点)の採用が決まりました。

 説明会は愛知県、中部経済同友会との共催で行われ、16社19名が参加しました。

 最初に主催者を代表して、星野一朗JOC理事が「トップアスリートが世界の舞台で活躍するためには、練習場や宿泊・食事施設のハード面のみならず、経済的な観点からも、いち社会人として安心して競技に打ち込める環境が必要不可欠です」と述べた上で、「アスリートがひたむきに頑張る姿、困難に打ち勝ち壁を乗り越えていく姿、また課題を見つけ、克服し、昨日の自分に勝つために努力を惜しまない彼らの経験や知見は、採用された後には必ず御社のお役に立つものであると確信しております。ぜひ彼らの背中を押していただき、我々とともにその可能性を高めていただくようお願い申し上げます」と、参加企業にアスリート採用を呼びかけました。

 続いて、共催者を代表して芦沢典幸愛知県スポーツ局長は、2026年に愛知県で開催されるアジア競技大会に向けて準備を進めていること、また、「愛知トップアスリートアカデミー」などを通してアスリートを支援していることから、「今後もオリンピック・パラリンピックやアジア競技大会などの国際大会で活躍できる地元ゆかりのアスリートを多数輩出できるよう、しっかりと取り組んでまいります」と挨拶。同じく共催者を代表して中部経済同友会の加留部淳代表幹事は「競技に打ち込むトップアスリートを採用することは、企業側にも大きな効果が出てまいります。組織の活性化や一体感の醸成、またダイバーシティの推進など大きな価値を生み出すものと考えております」と述べ、今回の説明会を通して、一人でも多くのマッチングが実現することに期待の言葉を送りました。

 次に、中村裕樹JOCキャリアアカデミー事業ディレクターが、アスナビの概要ならびに、過去にアスナビを通じて採用されたアスリートと採用企業の担当者のコメントを動画で紹介。さらに資料をもとに雇用条件、夏季・冬季競技それぞれの採用人数、採用された競技、アスリート活用のポイント、採用後のカスタマーサポートなどを説明しました。


JOCの就職支援「アスナビ」:愛知県、中部経済同友会と説明会を共同開催
小谷実可子さん
JOCの就職支援「アスナビ」:愛知県、中部経済同友会と説明会を共同開催
新東工業株式会社の澤井実人事部長

 次に、1988年ソウルオリンピックにおいて水泳・シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング)のソロ、デュエットで銅メダルを獲得した小谷実可子さんから、応援メッセージがビデオで寄せられました。東京2020大会組織委員会スポーツディレクターでもある小谷さんは、東京2020大会開催へ準備を進めていることを述べるとともに、「新型コロナウイルス禍のこのような状況だからこそ、無事にオリンピック・パラリンピックを開催することができたら、そこから伝えるスポーツの力とともに日本の力というものを世界に伝えることができるのではないかと思っています」とコメント。そして、今もアスリートは様々な困難、逆境を乗り越えて前に進んでいることを伝えると、「工夫をして、諦めずに前を向き続けるアスリートの姿勢は、どんな会社に行っても周りの方に勇気を与え、そして、チームを明るく、ポジティブに導く素晴らしい存在になるのではないかと思っています。今回参加のアスリートの皆さんも、ぜひこれから社会に出て、そういうことのできるアンバサダーとして活躍してほしいと思っています」とエールを送りました。

 続いて行われた採用企業の選手活用事例では、アスナビを通じて水泳・競泳の安江貴哉選手を2018年4月に、同じく難波暉選手を2019年4月に採用した新東工業株式会社の澤井実人事部長が、採用のきっかけから入社に至るまでの経緯、競技面と業務面での両選手の活動内容、同社の応援体制、選手と社員の交流や相乗効果などを紹介しました。同社では「『競技』と『仕事』どちらも一流を目指す『二刀流』のアスリートになってほしい」という思いのもと、競技面において手厚くサポートする一方で、業務面では他の社員と同様に特別扱いはしていないこと、さらに仕事を通じて社会人としても成長することを二人に強く求めていると説明。そして、同社の期待に応えて安江選手、難波選手ともに仕事においてもコツコツと真面目に取り組んでいる姿勢を評価した澤井人事部長は、最後に「企業の皆さまにとって、アスリートを採用することは本当に大きな効果があります。また、採用を望むアスリートの皆さまにとっても、会社に入ったら一緒になって様々なことを判断してくれる社員がおりますので、心配することなく自分の競技と仕事に集中できると思います。ぜひ頑張っていただければと思います」と企業、アスリートの双方に向けてアスナビのメリットを強調しました。

 最後に、就職希望アスリート6名がそれぞれの場所からリモートでプレゼンテーションを実施。スピーチをはじめ、映像での競技紹介などで自身をアピールしました。


JOCの就職支援「アスナビ」:愛知県、中部経済同友会と説明会を共同開催
大橋朋花選手
JOCの就職支援「アスナビ」:愛知県、中部経済同友会と説明会を共同開催
海野大透選手

■大橋朋花選手(アーチェリー)
「競技歴10年で、私は様々なことを経験させていただきました。スポーツの世界では『勝つことが全て』と言われていますが、私は勝つだけではなく、勝利に向かってどれだけ精進できたか、どのような過程を過ごしてきたかが重要であることを、アーチェリーを通じて学びました。私は2021年3月に行われた東京2020大会最終選考会の最終日まで残ることができましたが、あと一歩のところで落選し、非常に悔しい気持ちでいっぱいでした。しかし、落ち込む私を温かく支えてくれた家族や指導者、仲間たちのためにもまた頑張ろうという気持ちで今はいっぱいです。私は自分が持っている悔しさをバネに変える力で、企業ではどのような場面でも屈することなく、仕事の効率を良くするためにどうすればいいかを分析し、企業功績に貢献していくことができます。採用されましたら、アーチェリーはもちろん、仕事に対しても熱心に取り組み、競技と仕事を両立し、自身の成長を目指して頑張りたいと思います」

■海野大透選手(体操/トランポリン)【ビデオ登壇】
「私の強みは、何かに挑戦する時はプランを組み立て、やり遂げて、必ず成功させることです。小学3年生の時にトランポリンを競技として開始しました。父親がコーチということもあり、甘えられるような環境ではありませんでしたが、厳しい練習のおかげで今では基礎を大事にしながら練習に励めています。その結果、2019年の全日本の舞台で初めて優勝し、世界選手権では6位という好成績に終わりましたが、オリンピックには一歩及ばず、とても悔しい思いをしました。先日5月7日から9日まで行われた全日本年齢別選手権で2度目の優勝を果たし、世界選手権代表に内定しました。仕事面においては高校のビジネス科で取得した商業資格やパソコンスキル、アルバイトでの接客業の経験を活かし、どんな仕事にも貪欲にチャレンジし、競技と仕事を両立させていく覚悟です。どうか私を採用して下さい。よろしくお願いいたします」


JOCの就職支援「アスナビ」:愛知県、中部経済同友会と説明会を共同開催
古旗崇裕選手
JOCの就職支援「アスナビ」:愛知県、中部経済同友会と説明会を共同開催
大黒田裕芽選手

■古旗崇裕選手(陸上競技)
「私の強みは柔軟な発想で物事を考え、何事にも根気強く挑戦することです。高校1年生からハンマー投を始めて、今年で10年目になります。昨年10月に行われた日本選手権大会におきまして70m23という記録を投げ、2位に入賞することができました。この結果から、自分の成長を強く実感し、日本のトップを狙うことができるという自信を持つことができました。採用していただけましたら、目標達成意欲や成長意欲を高く持ち、成果を挙げるため諦めずに、根気強く挑戦する姿勢を崩しません。そして、今まで自身が培ってきた能力や経験を生かして、企業に貢献できるように努力していきたいと思っております。また、私は2026年に愛知県で行われるアジア競技大会や、その先のオリンピックといった大きな大会にも出場するチャンスをつかむため、現在も必死に練習に励んでおります。誰にも負けない粘り強さで、仕事と競技を両立し、社内外問わず誰からも応援される人間になれるよう日々努力してまいります」

■大黒田裕芽選手(ラグビーフットボール)
「私がラグビーを通して培った能力で企業に貢献できることは、計画力、やり抜く行動力の2点です。計画力とは、何事も逆算で物事を捉え、ターゲットに向けて計画を立てる力です。その際に大切にしていることが、逆算で計画を立て、いつまでに、どのような方法で、何を達成するかを考え行動していくことです。やり抜く行動力とは、どんな状況下でも諦めないでやり続ける力です。一度決めた目標を達成するまでやり抜く行動力でラグビーのパフォーマンスをアップし、実際にリオオリンピック出場を果たすことができました。やり抜く行動力は企業でも必ず貢献できる内容であると考えております。実際には何度も失敗したり、けがで思うようにプレーできなかった時間もありました。そのたびに自分には何が求められているのか、何が必要なのかを常に考え、時にはチームメイトやコーチの力を借りてトライ&エラーを繰り返すことで、この2点が身につきました。その結果、競技力においても人間力においても成長できたと思います。この経験を生かして、企業に貢献できればと考えております」


JOCの就職支援「アスナビ」:愛知県、中部経済同友会と説明会を共同開催
井上暉央選手
JOCの就職支援「アスナビ」:愛知県、中部経済同友会と説明会を共同開催
鍋倉那美選手

■井上暉央選手(カヌー/スプリント)
「小学生のころにカヌーに出会い、中学、高校と数々の全国大会で優勝してきました。大学時代には椎間板ヘルニアを患い、苦しい時期もありましたが、持ち前の忍耐力とコミュニケーション力を活かし、4年生の時の全日本学生選手権では個人MVPをいただくことができました。この経験を活かし、どのような仕事でも根気強く取り組みます。私の今後の目標は二つあります。一つは2024年パリオリンピックの出場、二つ目は人に夢や希望を与えられるアスリートになることです。私は競技生活の中で多くの不安や挫折を味わってきました。それでも頑張ってこられたのは、応援してくれる人たちや世界の舞台で活躍しているアスリートたちがいたからです。次は私が社員の皆さまの力となり、一緒に夢を追い、そして応援しあえる関係になる。これが私のアスリートとしての目標です。カヌーはまだまだマイナースポーツで、投資するのは難しいことかもしれません。しかし、私にはオリンピック出場や社員の皆さまと応援しあえる関係になるという目標を達成する自信があります。ともに夢に向かって歩める企業で働ければと思っています」

■鍋倉那美選手(柔道)【ビデオ登壇】
「現在、私は世界ランキング4位です。これまで18年間の柔道修行を通じ、多くのことを学んできました。一つは、目標は強く思えば必ず達成されるということ、またそれには努力が必要ということです。そして、柔道修行に答えはなく、限界はないということです。しかし、競技の世界は勝つか負けるか、非常に厳しい世界であり、対人競技でもある柔道は試行錯誤、創意工夫のたゆみない努力と準備を必要とします。これまで私は数々の失敗をしながらも、この厳しい世界の中で努力を重ね、確実に世界の頂点が見える位置まで、ひたむきに上り詰めてきました。私は自身の目標である2024年パリオリンピックで金メダルを獲得することに向け、妥協なく挑戦しつづけることを、支援企業の方々に対しお約束いたします。採用いただけましたら、心技体全ての能力を最大限に生かし、社会のために最善の行動をとります。また、自分の活躍と活動により社員の皆さまに元気を与え、社会がより良くなるように、精力善用、自他共栄の精神を常に持ち、社会に貢献できるよう何事にも志高く、目標達成に向け取り組んでいきます」

 説明会終了後には、選手と企業関係者との情報交換会がオンラインで行われ、企業と選手がそれぞれ交流を深めました。





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