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JOCの就職支援「アスナビ」:横浜市、横浜商工会議所、横浜市体育協会と説明会を共同開催

カテゴリ:就職支援
2018.10.01
JOCの就職支援「アスナビ」:横浜市、横浜商工会議所、横浜市体育協会と説明会を共同開催
プレゼンを行った4選手。左から中川選手、高橋選手、久保田選手、佐久間選手(写真:フォート・キシモト)

 公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)は9月20日、神奈川県横浜市の横浜シンポジアで、トップアスリートの就職支援ナビゲーション「アスナビ」の説明会を行いました。

 アスナビは、アスリートの生活環境を安定させ、競技活動に専念できる環境を整えるために、アスリートと企業をマッチングする無料職業紹介事業です。年間を通じて「説明会」を複数回実施し、企業に対してトップアスリートの就職支援を呼びかけています。2010年から各地域の経済団体、教育関係機関に向けて本活動の説明会を行い、これまでに152社/団体226名(2018年9月20日時点)の採用が決まりました。

 今回の説明会は横浜市、横浜商工会議所、横浜市体育協会の共催で行われ、28社39名が参加しました。


JOCの就職支援「アスナビ」:横浜市、横浜商工会議所、横浜市体育協会と説明会を共同開催
星野一朗JOC理事(写真:フォート・キシモト)
JOCの就職支援「アスナビ」:横浜市、横浜商工会議所、横浜市体育協会と説明会を共同開催
サコス株式会社の木本隆総務部次長(写真:フォート・キシモト)

 最初に主催者を代表して、星野一朗JOC理事が挨拶に立ち、今年8月18日〜9月2日に開催された第18回アジア競技大会(2018/ジャカルタ・パレンバン)で獲得した金メダル75個のうち、5個がアスナビで採用された選手たちによるものであることを紹介。そして、この活躍を現地で視察した実体験から、星野理事は「選手たちは色々な方に支援していただくことで、これまで出すことができなかった記録や、勝てなかった相手に勝つことできるような新しい力を発揮できると目の当たりに感じました」と述べると、「本日は2年後に迫っている2020年東京オリンピック、4年後の北京冬季オリンピックで主役となる可能性を秘めた4名の選手が登壇します。ぜひ彼らの背中を押していただけますよう、よろしくお願いいたします」と、さらなるアスリート支援を呼びかけました。

 続いて、中村裕樹JOCキャリアアカデミー事業ディレクターが、資料をもとにアスナビの概要を説明。夏季・冬季競技それぞれの採用人数、採用された競技、アスリート採用後の雇用形態や給与水準、勤務スケジュール、選手活用企業のポイントなどを紹介しました。

「アスナビ」採用企業の事例紹介では、2016年4月にレスリングの阿部宏隆選手、2018年4月にセーリングの北村勇一朗選手、カヌーの橋本将都選手を採用したサコス株式会社の木本隆総務部次長が登壇。阿部選手を例に、採用の背景やきっかけ、入社までの経緯、勤務日程や仕事の内容、応援体制などを紹介しました。この中で、アスリート採用の基本的な考え方と方針として、木本次長が強調したのが「アスリート自身が受身ではなく発信できる人になる」ことをテーマにしている点。また、阿部選手を採用してから2年が経過して思うこととして、「責任を最も自覚しているのはアスリート自身。一方で、近い世代の相談相手を作ってあげるのが一番大事だなと思います」と述べると、参加企業に向けて「アスリートに入社していただくと、社内が大きく活性化しますし、本当にいい空気をかもし出してくれます。そういう意味でもぜひ採用を考えていただけたらと思います」と、アスリート採用の有用性を挙げました。


JOCの就職支援「アスナビ」:横浜市、横浜商工会議所、横浜市体育協会と説明会を共同開催
元バレーボール全日本男子監督の植田辰哉さんが応援メッセージ(写真:フォート・キシモト)

 次に、1992年バルセロナオリンピックにバレーボール日本男子代表の主将として出場し、2005年から13年まで全日本男子の監督を務めた植田辰哉さんが応援メッセージを送りました。
 昭和62年に新日本製鐵株式会社にバレーボール選手としての採用で入社し、30年間勤務した植田さん。「企業スポーツの意味が様々に変化してきた30年でした」と自身の現役時代を振り返り、最も印象に残っている出来事として挙げたのが、新入社員が研修として新日鐵バレー部の試合を見に来たことでした。「目標に向かって戦う姿勢を見せることが新入社員への教育となり、また自分たちにとっても大勢の社員が見てくれることが大きなモチベーションになりました」と植田さん。そうした自身の経験を踏まえ、重要なこととしてアスリートに向けて送ったアドバイスが「言葉、言語力を身につける」こと。植田さんは「しっかりと自分の言葉で相手に伝えることができる人が、素晴らしいアスリートと言われています」と述べると、参加企業に向けても「ぜひアスリートを育てるために、皆さんに何かひと肌脱いでいただき、自分たちがオリンピックに連れて行くんだという気持ちでサポートしてください。そうすれば、皆さんの情熱が社員の方たちにも伝わり、社員の皆さんもアスリートを育てるんだという当事者意識を高めてくれるのではないかと、私は思っています」と呼びかけました。

 最後に、就職希望アスリート4名がプレゼンテーションを実施。スピーチをはじめ、映像での競技紹介などで自身をアピールしました。


JOCの就職支援「アスナビ」:横浜市、横浜商工会議所、横浜市体育協会と説明会を共同開催
佐久間滉大選手(写真:フォート・キシモト)
JOCの就職支援「アスナビ」:横浜市、横浜商工会議所、横浜市体育協会と説明会を共同開催
久保田愛夏選手(写真:フォート・キシモト)

■佐久間滉大選手(陸上競技)
「陸上競技の走幅跳をしています。私は失敗を恐れず、果敢に挑戦できる強さがあります。高校生のときには高校日本一にもなり、東京オリンピックで活躍が期待される選手10人ほどが選ばれるダイヤモンドアスリートに選ばれました。ダイヤモンドアスリートのプログラムではグローバルに活躍する上での基礎を学び、競技にも仕事にも生かしていきたいと考えております。また、挑戦することで学びを増やし、仕事においても積極的に取り組むことによって企業に貢献したいです。東京オリンピックの参加標準記録まで、あと33センチです。世界ジュニア選手権ではメダルが取れず、とても悔しい思いをしました。なんとしてでも東京オリンピックに出場して、結果を残したいです。2020年の東京オリンピックまで競技を続けられる環境とご支援のほど、よろしくお願いいたします」

■久保田愛夏選手(カヌー)
「私はカヌー・スプリント競技で2020年東京オリンピック出場を目指し、日々トレーニングに励んでおります。現在は日本代表として世界選手権やワールドカップなどに出場させていただいており、確実に世界との差を縮めることができています。しかし、カヌー・スプリントは日本においてマイナー競技の1つであり、知名度は低く、活動できる場所は限られていたりと、やりにくい現状が多くあります。東京オリンピックに出場することを目標に掲げるとともに、カヌー競技を良い意味で広めることができる存在になりたいと考えております。私は後先のことを考えながら物事を進めたり、やり遂げると決めたことを最後までやり抜くように心がけています。スポーツで学んだ経験を生かしながら、どのようなお仕事も全力で勤めさせていただきます。ぜひ私を採用してください」


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高橋佳汰選手(写真:フォート・キシモト)
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中川大成選手(写真:フォート・キシモト)

■高橋佳汰選手(スキー・ハーフパイプ)
「私は小学校5年生のときにフリースタイルスキーに出会い、今年で10年目になります。現在はハーフパイプ日本代表としてオリンピック出場を目指しています。しかし、平昌オリンピック出場を左右するワールドカップ公式練習中に左膝前十字靭帯断裂の大けがをしてしまい、目前に迫っていたオリンピック出場という目標は達成することはできませんでした。ドクターから許可が下りるまでスキーをすることはできませんが、今は遠征費を得るためにアルバイトをしながらジムでのトレーニングやリハビリに専念し、けがをしない体作りに努めています。この競技で培った判断力と集中力、最後まで諦めない継続力を業務に生かし、周囲から信頼される誠実な社会人を目指します。目標は2022年北京オリンピックです。支えてくださる皆様に恩返しができるよう、精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします」

■中川大成選手(ビーチバレーボール)
「7歳のときにバレーボールを始めました。高校1年生の夏にトレーニングの一環として行ったビーチバレーボールに興味を持ち、高校2年生のときにシニアの大会であるビーチバレージャパンに出場した際、日本トップ選手の気迫あふれる試合に憧れを持ち、大学では強豪である神戸学院大学に進学しました。私はいつか頂点に立ちたい、また国内だけでなく世界で戦える選手になることを証明したい、その気持ちを持って努力しています。スポーツを頑張っている人を応援したいという思いを持つ企業様に、日の丸を背負って戦う選手を目指す私をサポートしていただきたいと強く思っています。ただ夢をかなえるためだけではなく、持ち前の明るさとコミュニケーション能力で周囲の方々を笑顔にし、企業様のイメージアップにつながる存在になりたいと思っています。そして、一社員として自覚と責任を持ち、仕事も精一杯頑張らせていただきます」

 説明会終了後には、選手と企業関係者との名刺交換、情報交換会が行われ、企業と選手がそれぞれ交流を深めました。





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