MENU ─ ニュース
2017.09.20 震災復興支援

室伏由佳さん、穂積雅子さんが参加 「オリンピックデー・フェスタ in TAKIZAWA」レポート

室伏由佳さん、穂積雅子さんが参加 「オリンピックデー・フェスタ in TAKIZAWA」レポート
「オリンピックデー・フェスタ in TAKIZAWA」(写真:アフロスポーツ)
室伏由佳さん、穂積雅子さんが参加 「オリンピックデー・フェスタ in TAKIZAWA」レポート
フェスタ開催前に座談会形式で地元大学生ボランティアから震災当時の状況を聞いた(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)は2017年9月17日、岩手県滝沢市の滝沢市総合公園 陸上競技場で「オリンピックデー・フェスタ in TAKIZAWA」を開催しました。

 オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、オリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。

 滝沢市では初開催となる今回のオリンピックデー・フェスタには、陸上競技の室伏由佳さん、水泳・競泳の中村真衣さん、バレーボールの大山加奈さん、スケート・スピードスケートの穂積雅子さん、ボートの先﨑洋三さん、ソフトボールの馬渕智子さん、ボブスレーの鈴木寛さん、リュージュの小口貴久さんの8名のオリンピアンが参加。滝沢市在住の小学生とその保護者136名と、運動会形式のスポーツプログラムや文化プログラムで交流を深めました。

室伏由佳さん、穂積雅子さんが参加 「オリンピックデー・フェスタ in TAKIZAWA」レポート
先﨑さんがトーチ入場(写真:アフロスポーツ)
室伏由佳さん、穂積雅子さんが参加 「オリンピックデー・フェスタ in TAKIZAWA」レポート
小口さんが子どもたちといっしょに「手つなぎ鬼」(写真:アフロスポーツ)

 前回の東松島に続き、今回もフェスタ開催前にオリンピアンが被災地訪問を座談会形式で実施。フェスタ会場近くにある岩手県立大学のボランティアサークルの方々に震災時の様子や継続してボランティア活動を行う彼らの気持ちと意味を聞きながら、当時の生々しい状況の説明を受けました。オリンピアンからもボランティア活動に関する質問が寄せられ、継続して行うことの大切さなどが共有されました。

 座談会終了後、オリンピアンはフェスタに参加。開会式ではトーチ入場を行い、オリンピアンを代表して大山さんが「滝沢市では初開催のオリンピックデー・フェスタ。参加のオリンピアンは今日をとても楽しみにしてきました。皆さんとたくさん話して、力を合わせて一生懸命・全力で今日の素敵な時間を過ごしましょう」と挨拶。また、開催地を代表して柳村典秀滝沢市長が「今日は8名のオリンピアンにお越しいただき、参加の子どもたちにはかけがえのない1日になるでしょう。いっぱい話しかけて、吸収して、将来はオリンピック選手になるようにオリンピック選手と触れ合ってほしいです」と小学生たちに呼びかけました。

室伏由佳さん、穂積雅子さんが参加 「オリンピックデー・フェスタ in TAKIZAWA」レポート
中村さんが参加者と息を合わせて「大玉転がし」に挑戦(写真:アフロスポーツ)
室伏由佳さん、穂積雅子さんが参加 「オリンピックデー・フェスタ in TAKIZAWA」レポート
保護者とオリンピアンが「チーム対抗リレー」で全力疾走(写真:アフロスポーツ)

 最初に「おらほのラヂオ体操」遠野弁版で体をほぐした後、スポーツプログラムでは8名のオリンピアンが5色のチームに分かれ、「手つなぎ鬼」「大玉転がし」「チーム対抗リレー」の3種目を実施。オリンピアンを中心に子どもたちが一致団結し、優勝を目指しました。

 文化プログラム「オリンピアンとのQ&A」では、質問を募集すると「はい!」と大勢の子どもたちが一斉に挙手。オリンピアンそれぞれにまじめな質問やユニークな質問がたくさん寄せられました。その中で、室伏さんは「緊張することはいいことです。緊張するということは、とても意識が高いということ。その意識をもって目標へ向かってください」、先﨑さんは「メルボルンオリンピックで一番印象に残っているのは選手村でのいろいろな選手との交流でした」と答えるなど、オリンピアンそれぞれの経験に即して熱心に回答をしました。

室伏由佳さん、穂積雅子さんが参加 「オリンピックデー・フェスタ in TAKIZAWA」レポート
「オリンピアンとのQ&A」では子どもたちからたくさんの質問が寄せられた(写真:アフロスポーツ)
室伏由佳さん、穂積雅子さんが参加 「オリンピックデー・フェスタ in TAKIZAWA」レポート
室伏さんが「つながる火」を紹介(写真:アフロスポーツ)

 閉会セレモニーでは、室伏さんがオリンピックデー・フェスタの聖火として各会場を巡る「つながる火」を紹介。最後のオリンピアン全員からの挨拶では、中村さんが「私は2004年中越地震、2007年中越沖地震と2度の震災を経験しました。全国の方からの応援で元気に復興がされました。皆さんも全国の皆さんが応援していることを忘れないでください。今日はたくさんの笑顔と出会えました。これからも皆さんの夢や目標を忘れず頑張ってほしいなと思います」と挨拶。また、穂積さんは「私は今日のリレーで転んでしまいましたが、転んだり、けがをしても、また頑張ろうっていう気持ちになりましたので、皆さんもそんな気持ちをもって勉強にスポーツに頑張ってください」とエールを送りました。

 閉会セレモニー終了後は、オリンピアンが一人ひとりハイタッチで参加者を見送りました。その際、中村さんがシドニーオリンピックの銀・銅メダル、穂積さんがバンクーバーオリンピックの銀メダル、馬渕さんが北京オリンピックの金メダルを持参。参加者は思い思いにメダルを間近で見たり、触れたりして本物のメダルを堪能。また、ハイタッチ終了後には、オリンピアンがサイン入り色紙を各チームのキャプテンに手渡しするなど、最後まで交流を楽しみました。

■参加オリンピアン
・室伏由佳(陸上競技)
  2004年アテネオリンピック        出場
・中村真衣(水泳/競泳)
  1996年アトランタオリンピック      4位入賞
  2000年シドニーオリンピック       銀・銅メダル
・大山加奈 (バレーボール)
  2004年アテネオリンピック        5位入賞
・穂積雅子(スケート/スピードスケート)
  2010年バンクーバーオリンピック     銀メダル
  2014年ソチオリンピック         出場
・先﨑洋三(ボート)
  1956年メルボルンオリンピック      出場
・馬渕智子 (ソフトボール)
  2008年北京オリンピック         金メダル
・鈴木寛(ボブスレー)
  1994年リレハンメルオリンピック     出場
  1998年長野オリンピック         出場
  2002年ソルトレークシティオリンピック  出場
  2010年バンクーバーオリンピック     出場
  2014年ソチオリンピック         出場
・小口貴久(リュージュ)
  2002年ソルトレークシティオリンピック  出場
  2006年トリノオリンピック        出場
  2010年バンクーバーオリンピック     出場

ページをシェア

関連リンク


CATEGORIES & TAGS


震災復興支援 の最新ニュース

    最新ニュース一覧