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平成30年度 JOCナショナルコーチアカデミーが開講

カテゴリ:選手強化
2018.06.05
平成30年度 JOCナショナルコーチアカデミーが開講
今年度は38名の指導者が正規コースを受講する(写真:フォート・キシモト)
平成30年度 JOCナショナルコーチアカデミーが開講
星野一朗JOC選手強化担当理事(写真:フォート・キシモト)

 日本オリンピック委員会(JOC)は6月4日、味の素ナショナルトレーニングセンター(味の素トレセン)で「平成30年度JOCナショナルコーチアカデミー開講式」を開催しました。

 JOCナショナルコーチアカデミーは、オリンピックをはじめとする国際競技大会で活躍できる選手を育成・指導する真のエリートコーチや各種スタッフの養成を目的に、JOC専任コーチングディレクター及びその候補者や、各競技団体の強化スタッフ等を対象に実施。平成29年に策定された「第2期スポーツ基本計画」に明示され、JOCの長期的国際競技力向上計画の一環として位置づけられており、今年度は各競技団体から38名の指導者が正規コースを受講します。

 主催者を代表してあいさつに立った星野一朗JOC選手強化担当理事は、指導者のあり方として「勝つことはとても大事ですが、勝ちさえすればいいんだということは本質的なスポーツとは異なります」と述べました。そして、スポーツの持つ本質的な意義を考える上で大切なことの一つにフェアプレーの精神を挙げ、「エクセレンス(卓越)」「フレンドシップ(友情)」「リスペクト(敬意/尊重)」のオリンピックバリューを紹介。さらに古代中国の兵法書『孫子』で記された「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という言葉を引き合いにして、「皆さんにはこの8週間、己を知ることを深掘りしてほしい」と訴え、「自分の内面と向き合い、自分自身が何者かを探るためには、外部からどのような刺激が入るかというプロセスが加わります。アカデミーでのさまざまなインタラクティブな場面を受け止めるか、素通りするかは皆さん一人一人にかかっています。ぜひ、このプログラムを積極的に活用していただき、この8週間をきっかけに新たな指導者を目指してください。今までの自分にとらわれることなく、新たな自分を作っていっていただきたいと思います」と期待を込めました。


平成30年度 JOCナショナルコーチアカデミーが開講
籾井圭子スポーツ庁競技スポーツ課長(写真:フォート・キシモト)
平成30年度 JOCナショナルコーチアカデミーが開講
前原正浩JOCナショナルコーチアカデミー事業ディレクター(写真:フォート・キシモト)

 来賓代表として登壇したスポーツ庁の籾井圭子競技スポーツ課長は、冬季大会で過去最高の成績を収めた2月の平昌オリンピックで24名のアカデミー修了者が監督やコーチ、スタッフとして選手を支えていたことに触れ、「皆さんが長期にわたってご尽力をいただいたたまもの」とねぎらいました。また、スポーツ庁で推進している指導者向けの取り組みや、競技力強化、人材育成のための支援体制について説明し「ぜひこうした機会に情報収集をして、積極的に活用いただきたい」と述べました。そして、受講者に向けて「指導者のあるべき姿をしっかりと考え、自身のコーチング能力も磨きながら競技の枠を超えた交流をして、いろいろな指導のあり方があるという理解を深めるとともに、チームジャパンとしての絆を深めていただきたい」とメッセージを送りました。

 最後に、前原正浩JOCナショナルコーチアカデミー事業ディレクターが本アカデミーの概要説明を行いました。前原ディレクターは目的や位置づけ、創設の経緯といった基本的な情報に加え、目指すべき人材像、プログラムの考え方、どのようなカリキュラムが用意されているか、過去の受講者の声などを紹介。最後はサッカーの元フランス代表監督、ロジェ・ルメール氏の「学ぶことをやめたら教えることをやめなければならない」という言葉を引用しながら、「長い期間ですが、志を高く持って取り組んでいただきたい」と呼びかけました。


 本アカデミーは、(1)オリンピック日本代表選手団の一員としての品性・資質を兼ね備えた真のトップコーチを養成する『エリート(Elite)』、(2)職業観・倫理観・社会的責任において、専門家としての誇りを持つコーチを養成する『プロフェッショナル(Professional)』、(3)日本としての戦い方を追求するとともに、「国際基準」を踏まえた戦略、強化指導を行うことができ国際舞台で勝負ができるコーチを養成する『グローバル(Global)』、(4)知識や情報の一方通行ではなく、受講者と講師、受講者間の双方向による情報交換を主体とし、また指導現場において選手及び指導者間との双方向を意識できる指導者を養成する『インタラクティブ(Interactive)』、(5)競技及びスポーツの枠を超えた交流・連携を通し、日本スポーツ界及び日本社会の発展を目指す『チームニッポン(Team NIPPON)』の5つのコンセプトを掲げており、今年度は同日から6月28日及び9月10日から10月4日の期間で実施されます。





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