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2005.10.05 その他活動

第1回JOCスポーツと環境・地域セミナーを大阪で開催

第1回JOCスポーツと環境・地域セミナーを大阪で開催
200名以上が参加し、熱心に講演に耳を傾けた

2005年9月16日(金)、大阪市中央体育館会議室で、日本オリンピック委員会(JOC)とJOCパートナー都市である大阪市の共催で「第1回JOCスポーツと環境・地域セミナー」が開催され、近畿地区の競技団体関係者を中心に211名が参加した。

会議は林務JOC副会長兼専務理事の主催者挨拶でスタートし、そのなかでJOCと大阪市のパートナー都市としての関係や国連、IOC及びJOCの環境への取組みを紹介した。

第1部 スポーツと環境保全の関わり

JOCスポーツ環境委員会の水野委員長は、地球が抱える環境問題の具体例とIOCスポーツと環境委員会の活動として、「あらゆるスポーツ活動に関するすべての人がパートナーとなって環境に配慮する」ことを決定したトリノ決議を紹介。また環境に関わる活動は1つの大会で終わらせるのではなく、次の大会へ引き継ぐことが重要と語った。

第1回JOCスポーツと環境・地域セミナーを大阪で開催
松岡委員は個性的な理論を展開した

JOCスポーツ環境委員会専門委員で環境アンバサダーを務める松岡修造委員は、テニススクールなどの会場でJOCスポーツ環境委員会が作成したポスターが効果を発揮し、試合会場にゴミがなくなりつつある。さらに効果的に行動するために、我々オリンピアンが訴えることがもっともインパクトがあるはず。と、会議に参加していたJOCアスリート委員の山本博選手(アーチェリー)にもコメントを求めた。

山本選手は「自分が子どもの頃、運動会の朝の空気がおいしかったことを覚えています。これからは勝つことだけではなく、環境に対してもプライドを持ってリーダーシップを発揮していきたいと思います」と発言した。

松岡委員は自らの競技経験の中でただ1度だけ棄権をしたことがあり、その原因が光化学スモッグだったことから、スポーツ選手にはきれいな空気が必要、スポーツと環境が密接な関係にあることを会場に伝えた。また身の回りには実践可能な多くのエコ活動があるが、環境について身近に認識し、行動に移す時に必要なことは「自分の良心に従うこと」と語った。

大阪市都市環境局地球環境課担当の泉憲係長は、大阪市の環境に対する取組みを、また大阪市ゆとりみどり振興局使節整備 山城憲夫課長代理は、大阪市のスポーツ施設の環境配慮について紹介した。


第2部 スポーツ界の環境保全の啓発・実践活動について

JOCスポーツ環境専門委員会の平松純子委員は、2006年に開催される「のじぎく兵庫国体」では、氷蓄熱層を有効利用し、1つの施設で夏季はプール、冬季はスケートリンクとして使用すると発表。また服飾でのリサイクル製品を採用、運送ではパーク・アンド・ライド、施設の大会終了後の活用、ゴミ持ち帰り運動など、兵庫県らしい活動を実践すると紹介した。

日本サッカー協会理事兼関西サッカー協会理事長の藤縄信雄氏は、Jリーグ関西地域の取り組みとして今年はクールビズ対策を行い、観客への啓発を目的に運営役員がゆかたやはっぴを着用するクラブもあったと述べた。

JOCオフィシャルパートナーの佐川急便(株)からはJOCスポーツ環境専門委員会の別所恭一委員が、オリンピックデーラン会場で環境保全のPRを行っていることや、「スポーツ・ラブ・エコ アスリートはきれいな地球を求めている」を掲げ、佐川便は町のアスリート、という気持ちで環境保全に取組んでいると紹介した。

最後に水野委員長は「この会議に出席したみなさんが、今日からリーダーとして環境問題を考えてください。ポスターやバナーの活用、平成16年度のスポーツ環境委員会活動報告書には5分と15分のレクチャー原稿も掲載しているので、こちらも大いに利用してください。環境問題の啓発活動でもっとも重要なのは永続性です」と締めくくった。

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