第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)のブレイキン競技は3日、愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)で準々決勝から決勝までが行われた。自国開催の熱気あふれる会場で日本勢が目覚ましい活躍を見せ、男子は半井重幸(Shigekix)が圧巻のパフォーマンスで前回の杭州大会に続くアジア大会2連覇を達成。女子は福島あゆみ(Ayumi)が銀メダルに輝き、日本ブレイキン界の層の厚さと存在感を世界に示した。
男子のShigekixは、準々決勝でWing(韓国)を2-0で破ると、準決勝では同胞の菱川一心(ISSIN)との日本勢対決を3-0で制して決勝に進出。決勝ではHongten(韓国)に対し、約半年間の準備期間で磨き上げてきた初披露の技や新構成を次々と繰り出した。第1ラウンドでは代名詞である頭での刻みから絞り込むインパクト抜群の大技を見せつつ、直後にジャッジの予測を裏切る変幻自在のムーブを展開して3-0で完勝。アジアの頂点を守り抜き、見事に連覇を遂げた。一方、今年4月の右手首の骨折と、さらに大会2週間前の腰の負傷という大ケガを負いながら驚異的な回復で挑んだISSINは、爆発力のあるパワフルな踊りで会場を沸かせたものの準決勝と3位決定戦で及ばず4位となった。
女子のAyumiは、準々決勝でJia Li(チャイニーズ・タイペイ)を2-0で下すと、準決勝では世界トップクラスの671(中国)と激突。自身の良さを信じ抜いた独自のスタイルと音楽性を発揮して2-1で競り勝ち、価値ある勝利で決勝へ進んだ。決勝ではRoyal(中国)に敗れたものの見事な銀メダルを獲得した。また、半井彩弥(Ayane)も持ち前のストロングポイントを活かして準々決勝を突破したものの、準決勝と3位決定戦で中国勢の壁に阻まれ惜しくも4位となったが、弟のShigekixたちとともに日本代表として大会を大いに盛り上げた。
■試合後のコメント(ミックスゾーンより)
半井重幸(Shigekix)
「前回の杭州大会に続いてアジア大会2連覇を達成することができ、心から嬉しく思っている。今年1月の全日本選手権以来の個人戦だったが、この約半年間で培ってきた新しいアプローチや技を準決勝、決勝でしっかりと出し切ることができた。決勝では自分の代名詞である技を見せつつ、その直後にいつもと違う構成で裏切るという戦略も決まった。先日お会いしたIOCのカースティ・コベントリー会長から『素晴らしいロールモデルとなり、自ら業界の運命を切り拓け』と背中を押してもらった。自国開催の表彰台で君が代を聞いた瞬間は胸に込み上げるものがあり、応援してくださった皆さんに最高の形で感謝を伝えられて誇りに思う」
菱川一心(ISSIN)
「4月に右手首を骨折し、腰も痛めて半年近くまともに練習ができない状態からの復帰戦だった。今の自分にできる限りの全力は出し切ったし、またこの舞台で踊り切れたことは自分を褒めたい。ただ、バトルである以上負けは負けなので言い訳にはしたくない。ケガをしっかりと治し、また爆発力のある自分のスタイルを極めて次の大会でリベンジしたい」
福島あゆみ(Ayumi)
「ここまで勝ち上がって決勝の舞台に立てたこと自体、自分でも驚きとともに本当にありがたく思っている。周りは強い選手ばかりだが、『自分の魅力を一番知っているのは自分自身』と信じて、名古屋のステージで自分らしいダンスを表現することだけを心がけた。準決勝で勝利できたのも、そのコンディションや空間を楽しめたからこそ。悔しさも残るが、自分を信じて踊りきれたことを誇りに思い、また次の成長に繋げていきたい」
半井彩弥(Ayane)
「準決勝では勝ちたい気持ちが強すぎて頭が真っ白になり、準備していた動きが出せないまま焦って自滅してしまったのが本当に悔しい。ただ、同じ代表として近くに弟(Shigekix)がいてくれて、いつも通りリラックスできるよう声をかけてくれたことが大きな支えになった。3位決定戦では気持ちを切り替えて自分の新しい動きに挑戦できたので、この経験と悔しさを糧にスタミナとスキルをさらに磨いていきたい」
■試合結果
半井重幸(Shigekix)
準々決勝:○ 2-0(14-4)vs Wing(韓国)
準決勝:○ 3-0(26-1)vs ISSIN(日本)
決勝:○ 3-0(22-5)vs Hongten(韓国)
※金メダル獲得
菱川一心(ISSIN)
準々決勝:○ 2-0(16-2)vs Quake(チャイニーズ・タイペイ)
準決勝:● 0-3(1-26)vs Shigekix(日本)
3位決定戦:● 0-3(6-21)vs Monkey Z(中国)
※4位入賞
福島あゆみ(Ayumi)
準々決勝:○ 2-0(17-1)vs Jia Li(チャイニーズ・タイペイ)
準決勝:○ 2-1(17-10)vs 671(中国)
決勝:● 0-3(0-27)vs Royal(中国)
※銀メダル獲得
半井彩弥(Ayane)
半井彩弥(Ayane) 準々決勝:○ 2-0(17-1)vs Starry(韓国)
準決勝:● 0-3(1-26)vs Royal(中国)
3位決定戦:● 0-3(6-21)vs 671(中国)
※4位入賞
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