第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)の水泳/飛込は27日、10m高飛込シンクロナイズド決勝が行われ、日本代表の山田周汰・西田玲雄ペアが出場。全6ラウンド(飛込)を通して美しい同調性と果敢なエントリーを披露し、合計366.60点を記録したものの、強豪国の前に惜しくも4位となり、表彰台には一歩届かなかった。
弾力性のない10mの飛び込み台から時速約50km・わずか2秒弱の落下の中で、踏み切り、空中姿勢、そして入水の瞬間(ノースプラッシュ)を完全に一致させることが求められる高飛込シンクロナイズド。入場時から割れんばかりの大歓声に包まれた会場で、観客のカウントダウンとともに日本のファンの熱気が最高潮に達する中、試合がスタートした。
技の難易度が制限され、同調性の美しさが試される第1ラウンド(制限選択飛)に3番手で登場した山田・西田ペア。指先からつま先までほとんどズレのない完璧なシンクロを見せ、48.00点の高得点を叩き出して2位タイの好スタートを切る。
続く第2ラウンド(制限選択飛)では、前を向いて踏み切りながら空中で後ろ方向に回転する難度の高い「反転飛込」を選択。ここでも抜群のコンビネーションを発揮して48.00点をマークし、制限選択飛の2本を終えて合計96.00点で首位中国を追う2位をキープした。
難易度の制限がなくなり、一気に高得点を狙う勝負どころの自由選択飛へ。第3ラウンドでは「後宙返り2回半1回半ひねり」を鮮やかに決め、72.00点を叩き出して2位を維持。第4ラウンドの「内返り3回半宙返り」でも息の合った飛込を見せ、高得点を重ねた。
勝負の分かれ目となった第5ラウンドでは、勝敗を左右する高難度の大技「後ろ向き3回半宙返り」に挑戦。果敢に攻めたものの、高難度技をノーミスで決めてきた他国ペアの猛追を受けて順位を4位へ落とし、メダル獲得圏をかけた運命のファイナルラウンド(第6ラウンド)を迎えた。
後がない最終試技、山田・西田ペアは「前宙返り3回半」を完璧に打ち抜き、この日日本代表ペア最高となる73.80点のハイスコアを記録。乱れぬ美しさを見せた圧巻のジャンプに会場からは大歓声が巻き起こったが、他国も譲らない圧巻の演技を見せ、最終結果は合計366.60点の4位。僅かな差でメダル獲得はならなかった。
惜しくもメダルには届かなかったものの、世界の強豪相手に一歩も引かず、10mの高所から美しいシンクロを見せ続けた山田・西田ペア。国境を超えて会場全体から送られた拍手喝采は、日本の若き飛込ペアの健闘を讃えるものとなった。
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