アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)は19日、名古屋市東スポーツセンターでテックボール混合ダブルス準決勝が行われ、日本代表の早稲昭範/坂本唯那ペアがイラク代表のペアをセットカウント2-1(11-12、12-10、12-10)で下し、見事決勝進出を果たした。この勝利により、日本テックボール史上初となるアジア大会でのメダル獲得が確定した。
今大会、17日の男子シングルスから連日コートに立ち続け、18日の混合ダブルス予選リーグでも過酷な試合数をこなしてきた2人。体力を酷使する過密日程の中、満身創痍で臨んだ19日の準決勝は、大勢の日本サポーターが詰めかけ、超満員となった会場の熱気と大歓声の中で始まった。
第1セット、日本の早稲が鋭いスマッシュを決めて先制点を奪う。しかし、勢いに乗るイラクペアに連続得点を許し、中盤でリードを広げられる展開に。坂本・早稲ペアの堅実な攻撃で粘り強く追い上げを見せたが、最後は惜しくも11-12でこのセットを落とした。
後がない第2セット、早稲の連続スマッシュで序盤からリードを広げる日本。ドロップショットやフェイントを巧みに織り交ぜ、相手のミスを誘うインテリジェンスあふれるプレーで主導権を握る。終盤、痛恨のサーブミスから9-10と逆転を許す大ピンチを迎えたが、落ち着いたプレーで10-10の同点に追いつくと、最後は早稲が渾身のスマッシュを叩き込み、12-10で接戦を奪い返した。
運命の第3セットも1点を争う大接戦となったが、コート上で互いに寄り添い、強い信頼関係のもとで集中力を保った日本ペアが要所で得点を重ね、12-10で勝利。劇的な逆転劇で決勝進出を決め、悲願のメダルを確定させた。
20日に行われる決勝戦では、アジアトップの強豪・タイ代表と金メダルをかけて激突する。
■選手コメント(ミックスゾーンより)
早稲昭範
「率直に言って本当に最高の気分。前日(18日の予選リーグ)で悔しい敗戦を喫していた相手に勝ち切ることができたのは、超満員の会場で『日本』コールを送ってくださったサポーターの皆さんのおかげ。これほどホームの温かさを感じられた経験は今までなく、声援が運を味方につけてくれた。連日の試合で足も限界に近く、満身創痍での出場でしたが、ハイパフォーマンスセンターやスタッフのサポートのおかげで100%のパフォーマンスを発揮することができた。ペアを組む坂本とは、このアジア大会で後悔を残さないために、何ヶ月も練習漬けの毎日を送ってきた。すべてを投げ打って挑んだ覚悟と信頼関係が、今回の勝因だと確信している。決勝の相手であるタイは世界最強の強豪だが、ジャイアントキリングを起こして金メダルを掴み取りたい」
坂本唯那
「メダルが確定して決勝進出が決まった瞬間は、人生で味わったことのないような高揚感と嬉しさでいっぱいだった。支えてくださった全ての方々への感謝の気持ちしかない。 シングルスと違ってダブルスは一人だけの責任ではなく、ペアに全てを託すスポーツ。私がファーストタッチを丁寧に上げてさえいれば、早稲選手が確実に決めてくれるという強い信頼があった。集中して自分の役割に専念できたことが勝利につながったと思っている。自分たちのこれまでの取り組みを信じて、決勝戦も全力を尽くして戦いたい 」
お気に入りに追加
関連リンク
CATEGORIES & TAGS