日本オリンピック委員会(JOC)は1月18日、LaLa arena TOKYO-BAYメインアリーナで第25回オリンピック競技大会(2026/ミラノ・コルティナ)のTEAM JAPAN壮行会を実施しました。壮行会には選手63名、監督・コーチ等35名のTEAM JAPAN総勢106名(1月16日時点)のうち、海外での遠征・合宿等に参加している選手らを除く約71名が出席、そして小・中学生など約6,000名の観客が参加しました。
壮行会のオープニングでは、TEAM JAPAN応援リーダーの松岡修造さん、応援サブリーダーの石川佳純さん、ゲストアーティストの中島健人さんが登場。石川さんは「いよいよミラノ・コルティナ2026冬季大会が近づいてきましたね。今日は皆さんと一緒に選手に熱いエールを届けたいと思います」と、松岡さんは「この後選手が入場してきます。とにかく僕らの『勇気』というものを皆さんで届けていきましょう」と、オリンピアン、そしてキャスターやサポーターという応援する側の立場としての実績も豊富なお二人ならではの熱量で会場に呼びかけ、中島さんは「TEAM JAPANの皆さんにエール、そして声援をすべて詰め込んだ楽曲を歌わせていただきます。今日が初披露なので、気合いを入れて頑張りたいと思います。この歌には、大会の中で『決勝』という場所に行けるように、結ぶ輪の中に僕たちが声援を唱えるという意味の『結唱』、そして努力の『結晶』という3つの意味を込めました。今日はその素晴らしい『結唱』を皆さんにお届けできたらいいなと思っています」と曲に込めた思いを語りました。
そしていよいよTEAM JAPANの入場が始まり、TEAM JAPANの坂本花織旗手代行を先頭に、伊東秀仁団長、原田雅彦副団長が入場し、続けて競技/種別ごとにTEAM JAPANが入場しました。大きな拍手や声援に包まれながら入場する選手たちは、松岡さん、石川さん、中島さんとハイタッチしたり、参加者に向かって手を振ったりするなど、会場の雰囲気を楽しむ様子が見られました。入場後には選手の声が会場に届けられ、野呂莉里選手(アイスホッケー)は「皆さんの応援をすごく感じているので、この応援を胸に頑張りたいと思います」と、小林未奈選手(カーリング)は「想像以上にたくさんの方に来ていただいて嬉しいです」と語りました。
応援サポーターズの習志野高等学校吹奏楽部の皆さんの合奏による国歌斉唱が行われた後、主催者を代表して橋本聖子JOC会長が登壇。「いよいよミラノ・コルティナ2026冬季大会に向け、TEAM JAPANが世界の舞台へと進みます。この瞬間を迎えられたのは、選手一人ひとりの努力はもとより、ご家族、指導者、関係者、そして多くの方々の支えがあったからこそであります。TEAM JAPANは本大会に向けて、『ともに、一歩踏み出す勇気を。』というコンセプトを掲げており、競技に臨む選手と応援する人々が思いを一つにし、誰もがTEAM JAPANの一員であるという思いが込められております。アスリートが挑戦する姿は、見る人の心を動かし、勇気を届け、新たな一歩を踏み出す力となります。そして、皆さまからの声援や応援は選手にとって何よりの力となります。選手と応援する人々がともに挑戦することこそが、TEAM JAPANの目指すべき姿です。ここに至るまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。厳しいトレーニングや思うように結果が出ない時期、自分自身と向き合う日々、そのすべての積み重ねがTEAM JAPANの力となっています。オリンピックは勝敗だけで語られる場ではありません。フェアプレーの精神のもと、自らの限界に臨む姿は、多くの人々に勇気と希望を届けます。日々高みを目指して挑戦を続けるTEAM JAPANの姿が、皆さま一人ひとりの勇気や希望につながることを願い、温かく、そして力強い声援をお送りいただければと思います。この後披露される公式応援ソングとともに、『ともに、一歩踏み出す勇気を。』という思いが、選手の皆さんの背中を押し、日本中を一つにつなげていくことを期待しております」と挨拶しました。
次に、来賓挨拶として高市早苗内閣総理大臣から「いよいよミラノ・コルティナでのオリンピック開幕が目前に迫りました。日の丸を背負って世界の舞台に挑む皆さまに心よりお祝いを申し上げます。また、この代表の座をつかむまでに重ねてこられた並々ならぬご努力と、困難を乗り越える強い意志に深く敬意を表します。今大会はイタリア北部全体を舞台にして開催されます。スキーマウンテニアリングが新たな競技として加わり、過去最多の種目数で行われ、スポーツの可能性がさらに広がる大会だと言えます。政府としても、現地でのサポート拠点の設置などを通じた支援に取り組んでまいります。本日の壮行会には、多くのファンの方々もいらっしゃると伺っています。選手の皆さまが挑戦する姿は人々を励まし、前に踏み出す勇気を与えてくれるものであり、日本中が皆さまの背中を押しています。世界が注目するこの大舞台、どうか応援している日本の皆さまのためにも、これまで培ってきたご自身の力を信じ、最後まで諦めず、自分らしいパフォーマンスを存分に発揮してきてください。帰国後、素晴らしい報告を伺えることを心から楽しみにしています。TEAM JAPAN、頑張ってください!」と、ビデオメッセージにて激励の言葉が送られました。
続けて応援パフォーマンスが行われ、中島健人さんとジュニアの皆さんによるミラノ・コルティナ2026冬季大会公式応援ソング『結唱』を習志野高等学校吹奏楽部の皆さんの演奏とともに初披露しました。圧巻のパフォーマンスに会場は大きな拍手と歓声で包まれました。パフォーマンス後、中島さんは「ミラノ・コルティナ2026冬季大会の壮行会という輝く場所に立ち会わせていただけたことを大変嬉しく思っております。最高のメンバーと一緒に、最強のTEAM JAPANの皆さんに楽曲をしっかりと届けて、声援とエールを送れたことを本当に幸せに思っております」と語りました。パフォーマンスを鑑賞した石川さんは「一気に会場のボルテージが上がりましたね。選手は試合前に歌を聴いてパワーをもらうことは多いと思います。この歌を聴いて、TEAM JAPANの皆さんも頑張ってくれると思います」と述べ、さらに坂本花織選手(スケート/フィギュアスケート)は「歌詞が自分の今までやってきたことと重なる部分が多く、すごく胸が熱くなりました。この機会でしか見られないパフォーマンスを間近で見ることができ、本当に幸せでした」と感動を語り、最後に坂本選手が「セクシーサンキュー!」と叫ぶと中島さんは「坂本選手、マイプレジャースーパーセクシー」と返し、会場は大きな笑いと拍手に包まれました。
続いて習志野高等学校吹奏楽部の皆さんによる美爆音「レッツゴー習志野」の特別バージョン、「レッツゴーTEAM JAPAN」が演奏されました。演奏前、吹奏楽部員は「TEAM JAPANの選手の皆さん、これまでミラノ・コルティナ2026冬季大会に向けて多くの時間を競技のために費やし、私たちの想像を遥かに超える努力をされてきたと思います。私たちはスポーツ応援活動を通して、音に乗せて思いを届け続けてきました。そして、私たち自身も大勢の方を前に演奏する機会をいただく中で、仲間の存在やお客さまからの温かい拍手、そして応援してくださる方々からの熱い声援に何度も励まされてきました。応援する喜びと、応援されることで生まれる力と勇気を私たちは誰よりも知っています。選手の皆さんには、オリンピックという大舞台を目指す日々の中で、私たちには計り知れないほどの苦悩や葛藤があり、そのとき心の支えになった応援があったはずです。今日は、私たちとこの会場にいる皆さまの思いを一つにして、エールを届けたいと思います」と述べ、観客のハリセンによる応援とともに力強い演奏でTEAM JAPANへエールを送りました。最後に「レッツゴー!TEAM JAPAN!」と会場全体でエールを送り演奏を締めくくりました。
その後、TEAM JAPAN団長謝辞として、伊東団長が登壇し「本大会はイタリアで行われる3度目の冬季オリンピックとなります。この日の丸を胸に、競技の枠を超えてお互いに尊重し、支え合いながら、強い結束力を持って臨んでまいります。JOCでは、本大会に向けたTEAM JAPANのコンセプトを『ともに、一歩踏み出す勇気を。』と設定いたしました。このTEAM JAPANコンセプトの下、それぞれの高みを目指し、自分の可能性を信じ、国民の皆さんと共に勇気を持って一歩を踏み出したいと考えております。皆さんの声援が選手の力になります。選手の背中を押してくれることになります。ぜひ日本から雪や氷を溶かすくらいの熱い応援をお願いできたらと思っております」と語りました。
続いて行われたのは、エスコートキッズによる応援エールパフォーマンスです。全国各地から集まり、一生懸命練習を重ねた子どもたちが「オリンピックに出場する選手の皆さん、私たちは皆さんの努力と情熱にいつも勇気をもらっています。世界に挑む皆さん、私たちも同じチームの一員です。だから私たちも夢に向かって一緒に。私たちは一人じゃない。We are TEAM JAPAN!届け!勇気!がんばれ!日本!届け!勇気!がんばれ!日本!Let's go TEAM JAPAN!」と本気の勇気の言葉を送りました。練習から子どもたちを見守ってきた松岡さんと石川さんは「練習の時から見ていることもあり感極まりました。本番でのみんなの勇気あるこのエールは選手に届いたと思います。素晴らしかったです」と労いの言葉がかけられ、エールをもらったTEAM JAPANの選手たちも大きな拍手を送りました。
次に、坂本旗手代行がTEAM JAPANを代表して「結団式ではTEAM JAPANを代表し、橋本聖子会長から団旗とプレッシャーを頂きました。とても緊張しましたが、団旗はずっしりと重く、ミラノ・コルティナ2026冬季大会に向け、改めて頑張ろうという思いを強くしました。また、プレッシャーは選手全員でしっかりと受け止め、このプレッシャーを最大の力に進化させ、最高のパフォーマンスを発揮してまいります。今大会のTEAM JAPANのコンセプトは、『ともに、一歩踏み出す勇気を。』です。今、私が勝手に決めてしまいました。この会場にいる皆さんをTEAM JAPANの一員に認定したいと思います。私が『We are』と言うので、その後に『TEAM JAPAN!』と大きな声で叫んでください。『We are TEAM JAPAN!』 皆さんと共に一歩踏み出す勇気を持ち、それぞれの目標達成に向け、日々ポジティブにチャレンジしていきましょう。来月、イタリアから日本の皆さんに勇気と元気をお届けできるよう、全力で競技に挑んでいきます」と決意表明をしました。
続けて原田副団長も登壇し、小学生2名から記念品として、ミラノ・コルティナ2026冬季大会TEAM JAPANオフィシャルスポーツウェアの端材を再利用し、子どもたちや多くの皆さまにご参加いただいたワークショップで選手への応援の気持ちを込めて制作された「TEAM JAPAN TSUNAGU CHARM」が贈られました。
最後にパリ2024大会の金メダリストの選手たちやエスコートキッズから寄せられたビデオメッセージが流れ、ミラノ・コルティナ2026冬季大会に出場するTEAM JAPANへ応援エールのバトンが繋がれました。それを受け、石川さんは「TEAM JAPANの皆さん、いよいよ本番ですね。勝ちたい思いも、支えてくれた方への感謝の思いも、そして日本中の期待に応えたいという思いも、全てエネルギー、パワーに変えて戦ってください。自分を信じて、仲間を信じて、全力でオリンピックの舞台を楽しんできてください。私たちは全力で応援します」と、松岡さんは「応援とは信じることだと思います。長野1998大会から日本代表を応援してきました。現地で見ていて、選手から勇気が届く時があります。今回も皆さんにとって大事な瞬間がやってきます。その時に、たとえ自分にとってベストな環境やベストな状態ではなくても、全てを出し切ることができる。それが勇気だと思います。皆さんには勇気がすでにある。その勇気をオリンピックで出し切っていただきたいと思います」と述べ、松岡さんの「皆さん、心を一つに『Let's go TEAM JAPAN!』」の掛け声と共に高く腕を掲げ、壮行会が締めくくられました。
退場時にはアスリートたちが会場を一周しながら観客席に記念ボールを投げていき、最後まで参加者を盛り上げていきました。
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