日本オリンピック委員会(JOC)は12月21日、日本生命保険相互会社、公益財団法人日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会と共催で、『~地球は、おっきなフィールドだ。~「SPORTS DAY」by TEAM JAPAN×日本生命』を愛知県、名古屋市、愛知県車いすテニス協会後援のもと愛知県体育館で開催しました。本イベントは、スポーツを通じた創出価値の最大化、成長機会の創出、環境問題への理解醸成および意識・行動変化、社会課題解決への貢献を目的に、小学校高学年を中心にアスリートの凄さや魅力を体感することのできるスポーツ教室とアスリートと一緒に環境問題について考え、行動変容に繋げていく体験型サステナワークショップを行いました。
DJ下村泰司さんがMCを務め、ゲストアスリートとして小田凱人選手(車いすテニス)と近藤大生プロ(テニス)が登場し、小田選手は「皆で一緒に体を動かして、楽しくテニスをしながら交流できたらいいなと思います」と、近藤プロは「テニスをしたり、車いすに乗ったり、貴重な機会なので楽しんで思い切ってやってください」と挨拶をしました。続けて、サステナビリティについて2人は「詳しく知らない部分もあるので、子どもたちと一緒に学んでいきたいと思います」と述べました。
第1部のスポーツ教室では、はじめに小田選手と近藤プロによるデモンストレーションが行われました。デモンストレーションでは2人の華麗なストローク、ボレー、スマッシュに参加した子どもたちは魅了され、締めくくりに行われたサーブでの的当てでは、近藤プロが見事に命中させ大きな拍手が送られました。その後3グループに分かれ、車いす体験、テニス体験、リズムトレーニングが行われました。
車いす体験では小田選手が担当し、初めて車いすに乗る子どもたちにも分かりやすいように、実演を交えながら操作方法を説明しました。スラローム練習では、上体を少し倒しながら、大きく回るように動かすと上手くいくとアドバイスをしました。体験した子どもたちは「難しかったけど、楽しかったです」と感想を述べ、小田選手は「ラケットを持ちながら車いすを操作するとさらに難しくなりますが、今度はぜひ車いすテニスを体験してみてください」と語りました。
テニス体験では近藤プロが担当し、トスからの返球練習が行われました。参加者の年齢やレベルに応じて難易度を変え、ラケットの動かし方や打つ時のポイントなどを説明しました。近藤プロは「しっかりとボールを見て、ラケットを振ることからスタートしましょう」とアドバイスを送りました。上手く返球できた際には、近藤プロとハイタッチをして喜びました。
リズムトレーニングでは、全身を使ったトレーニングを行い、参加した子どもたちは元気よく取り組みました。
スポーツ教室を終えた小田選手は「最初は探っている様子でしたが、少ししたら自由に動いていたので驚きました。今日はできませんでしたが、ぜひこれでテニスをしてほしいです」と、近藤プロは「打つうちにどんどんスイングも良くなって、しっかりとボールを飛ばしており、こんなにすぐに上手くなるのかと驚きました」と語り、スポーツ教室は締めくくられました。
第2部のサステナワークショップでは、「地球温暖化」をテーマに身近な現象から地球温暖化の問題提起を行いました。気温の上昇について近藤プロは「子どもの頃は35度を超えたらすごく暑いという感覚だったので、40度を超えるのは異常だと感じます」と、小田選手は「明らかに10年前より暑いですし、海外の30度と日本の30度では、同じ気温でも日本の方が暑く感じます」と述べました。さらに、日差しに熱せられた遊具が70度以上になるなど、子どもたちの遊ぶ環境に大きな変化が起きていることを説明し、海外で活躍する小田選手は、審判や選手自らが危険を感じたときに休憩を申し出ることができるヒートルールについて、近藤プロは、選手だけでなく観客が熱中症になっている危険性について語り、サステナビリティへの関心を深めました。
その後、地球シートとアクションカード(日常生活における行動を提示し、環境への影響度に応じてポイントが付与されているカード)を用いたゲームが行われました。どのアクションが地球温暖化を抑えるために効果があるかをグループで考え、二酸化炭素の排出を抑えるというもので、今回は「屋内生活のなかでできること」「屋外生活のなかでできること」「スポーツをするときにできること」「スポーツを観るときにできること」という4つのテーマについて意見交換が行われました。ゲームの最中には、小田選手、近藤プロもグループに入り活発な意見交換が行われ、二酸化炭素が取れた際にはみんなで喜び合う姿も見受けられました。最後に「明日からやること宣言」を発表し、参加した子どもたちは「公園の木を大切にします」など、普段意識してこなかったことに目を向け、取り組んでいこうとする姿を見せました。近藤プロは「食べ残しをしない」、小田選手は「電気をつけっぱなしにしない。食べ残しをせずたくさん食べる」と宣言をしました。
最後に、近藤プロが「特に最後の時間というのは、とても貴重だと思いました。今日取り組んだなかでキーになってくるのは、どれだけ巻き込めるかというところだと思います。今日学んだことをこの場に来られなかった友達や家族まで広げられると完璧かなと思います。期待しています」と、小田選手は「新しい学びがたくさんあり、皆さんにとっても新しい発見があったと思いますので、明日から自分たちができることをやり続けて、この地球というものをみんなで大切にしていけたらいいなと思いました」と話し、イベントが締めくくられました。
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