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2025.08.09 その他活動

橋本聖子会長と太田雄貴専務理事が「被爆80周年長崎市原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」に参列

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「被爆80周年長崎市原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」に橋本聖子会長(奥側)と太田雄貴専務理事が参列(写真:フォート・キシモト)

 ながさき平和の日である8月9日、長崎県長崎市で開催された「被爆80周年長崎市原爆犠牲者慰霊平和祈念式典(平和祈念式典)」に、橋本聖子JOC会長と太田雄貴専務理事が参列しました。

 本年は被爆から80年という節目であり、開幕まで半年を迎えるミラノ・コルティナ2026冬季大会を前に、オリンピック・ムーブメントの目的がスポーツを通じた平和でより良い世界の構築であるという本質的価値を見つめ直し、犠牲となられた方々に思いを寄せ、その理念を次世代へどうつないでいくかを考えるため、JOCから橋本会長と太田専務理事が参列しました。

 午前10時40分に被爆者による合唱にて開式した平和祈念式典では、まず始めに、長崎で被爆しこの1年に死亡が確認された方々あわせて3,167名の名前が新たに記された、20万1,942名の原爆死没者名簿が奉安箱に納められました。続いて、岩永敏博長崎市議会議長が式辞を述べ、そして原爆が炸裂した午前11時2分に合わせて参列者全員で黙とうを捧げました。その後、鈴木史朗長崎市長による「長崎平和宣言」、被爆者代表による「平和への誓い」、児童合唱、石破茂内閣総理大臣、アントニオ・グテーレス国際連合事務総長(中満泉事務次長(軍縮担当上級代表)による代読)、大石賢吾長崎県知事の挨拶と続き、最後に被爆50周年記念歌「千羽鶴」が合唱され、11時50分ごろに閉式しました。

 平和祈念式典終了後、両名は平和祈念像の前で祈りをささげ、その後橋本会長が改めて平和への想いを述べました。

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橋本聖子会長(写真:フォート・キシモト)

■橋本聖子会長

「多くの犠牲になられた方々、そして今もなお苦しまれている方々に、心より哀悼の意を表します。あわせて、広島、そして長崎においても平和の誓いを捧げることができましたことに深く感謝を申し上げます。国連総会においてオリンピック休戦決議が採択されることも踏まえ、IOCは世界の恒久平和を大きな使命としています。IOCとともに歩むJOCにとっても、恒久平和に向けた活動は使命であることを改めて強く認識しました。本日の鈴木長崎市長の「長崎平和宣言」の中に、『世界共通の言語ともいえるスポーツや芸術を通じて』という言葉に深く共感しました。スポーツは“世界共通の言語”であり、そのスポーツ”を通じてJOCが世界平和に貢献する意義は、大きなものであることを改めて学びました。

また、長崎市では子どもたちへの平和教育が非常に熱心に行われていることを伺いました。JOCとしても、日本、そして世界中の子どもたちに平和への想いをこれまで以上に伝えていくために、長崎市に学びながら活動を進めていきたいと思います。

さらに、「長崎を最後の被爆地とする誓いの火」の存在を知りました。これは、1983年8月に、平和のシンボルとしてギリシャのオリンピアの丘で採火された火種を譲り受け、長崎へ運び、今日まで灯し続けているものです。オリンピックが平和の祭典であることをご理解いただいた上での取り組みだと思いますので、深く感激いたしました。今年の7月には、戦後80周年を期に、この火種が市民団体から長崎市に寄贈されたと伺いました。今後、自治体の皆さまとも連携し、平和への貢献活動も進めていくことができたらと感じております」

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