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2025.07.17 国際総合競技大会

FISUワールドユニバーシティゲームズ(2025/ライン・ルール)のTEAM JAPAN出発式を実施

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FISUワールドユニバーシティゲームズ(2025/ライン・ルール)のTEAM JAPAN出発式を実施(写真:フォート・キシモト)

 7月16日から27日までドイツのライン・ルールを中⼼に開催されるFISUワールドユニバーシティゲームズに出場するTEAM JAPANの出発式が7月12日、羽田空港内の施設で行われました。式にはTEAM JAPAN393名(選手252名、監督・コーチ等119名、アディショナルオフィシャル22名)のうち役員を含め、TEAM JAPAN選手・監督コーチ等合計122名が出席しました。

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岩渕健輔団長のビデオメッセージ(写真:フォート・キシモト)

 はじめに、TEAM JAPANの岩渕健輔団長がビデオメッセージで挨拶し、「私たちTEAM JAPANは、いよいよドイツ・ライン・ルールに向けて出発します。私も、皆さんと共にこの大舞台に臨めることを心から誇りに思います。今回は、特に車いすバスケットボール3x3競技に挑むパラアスリートの皆さんと共に臨みます。この新たな一歩は、TEAM JAPANにとって大変意義深いものだと感じています。今回の大会に向けては、現地の運営体制や宿泊調整など、想定外の変更が相次ぎました。そのような状況の中、競技団体の皆様、スタッフの皆様、そして何よりも選手の皆さんが、柔軟に、そして前向きにご対応くださったことに、深く感謝申し上げます。私たちはこれから、各競技での活躍はもちろんのこと、TEAM JAPANとしての一体感、そして国際社会における日本代表としての姿勢を示すことになります。現地に入ってからも予期せぬ出来事が起こるかもしれませんが、慌てることなく、冷静にしっかりと対応していきましょう。試合では全力を尽くし、また他国・地域との交流の場では、ぜひ来年日本で開催される愛知・名古屋アジア大会を、少しでもアピールしていただければ幸いです。私も団長として、チームが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、全力でサポートしてまいります。世界へ向けて、共に頑張っていきましょう」と呼びかけました。

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旗手を務める岡慎之助選手(写真:フォート・キシモト)
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旗手を務める三浦舞華選手(写真:フォート・キシモト)

 続いて、今大会の旗手を務める岡慎之助選手(体操競技)と三浦舞華選手(バスケットボール)が挨拶。岡選手は「このたび旗手を務めることにあたり、不安や責任感など様々な感情が湧いています。皆さんの思いを背負って試合ができるということはとても光栄に思いますし、体操チームがこの大会を引っ張っていき、TEAM JAPANを盛り上げていきたいと思っています。252名の選手がいる中で、皆さんの思いを自分が背負って、皆さんがいい結果を出せるように頑張っていきます」と、三浦選手は「国の代表としてこの旗を掲げることができ、誇りと責任を感じています。前回大会では準優勝という悔しい結果で終わってしまいましたが、その経験をバネに今大会では優勝を目指して頑張ります。私たちがここまで来られたのは、日々支えてくださっている方々の存在や、そして何よりともに努力してきた仲間がいるからです。チームワークこそが私たちの強さであり、どんな時でも声をかけ合い、支え合える存在が力となっています。感謝の気持ちを胸にチーム一丸となって全力で戦います」とそれぞれ意気込みを語りました。

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羽賀龍之介氏からのビデオメッセージ(写真:フォート・キシモト)

 その後、TEAM JAPANの紹介に続き、先輩メダリストからのメッセージとして、2011年に開催された深圳ユニバーシアードの柔道男子100kg級で金メダルを獲得し、リオデジャネイロ2016大会でも同階級で銅メダルを獲得した羽賀龍之介氏(柔道)からビデオメッセージが流れました。羽賀氏は「当時はユニバーシアードという名称でしたが、個人戦、団体戦ともに金メダルを獲得した良い思い出のある大会です。他競技の選手たちと同じ選手団として移動し、選手村で生活するなど、オリンピックに非常に近しい大会だと、実際にオリンピックを経験したからこそ強く実感します。競技単体としてだけでなく、TEAM JAPANとして戦う気持ちを胸に、ぜひ頑張ってほしいと思います」と、自身の経験を踏まえたアドバイスを送りました。さらに、今年1月に競技を引退後、現在はドイツに指導者として留学中であることにも言及し、「私もこのドイツという地におりますので、何日か様々な競技を観戦にいけたらと考えています。全力でサポートしたいと思いますので、TEAM JAPANの皆さん頑張ってください」とエールを送りました。

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閉会の挨拶を行う谷本歩実副団長(写真:フォート・キシモト)

 最後に谷本歩実副団長がTEAM JAPAN行動規範を改めて選手たちに伝え、続けて閉会の挨拶を行いました。谷本副団長は「今大会は選手村がなく、各競技で会場が分散された大会となります。そのためこの場が今大会のTEAM JAPANとして集まることができる最後の機会となります。ぜひこの後のチームビルディングで、他競技の選手たちとの絆を深めてください。また、支える立場の我々JOC本部やメディカルスタッフは皆さん1人1人と向き合っていきたいと思っておりますので、何かあった時には気軽に声をかけてください。前回大会も私は副団長としてサポートさせていただきましたが、そういった皆さんの一言一言がチームの一体感を作っていたと感じます。ぜひ今大会も、皆さんと一緒にTEAM JAPANを作り上げていきたいと思います」とメッセージを送り、出発式が締めくくられました。

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チームビルディングを進行する渡邊マーロックJOCサービスマネージャー(写真:フォート・キシモト)

 出発式の後、大会情報や医療情報、TEAM JAPANデジタルプラットフォームの活用についての共有が行われ、続けて渡邊マーロックJOCサービスマネージャー(アスリートアカデミー担当)主導のもと、TEAM JAPANの一体感醸成を目的としてチームビルディングが行われました。

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チームビルディングでディスカッションする選手たち(写真:フォート・キシモト)

 数名ずつのグループに選手たちが分かれた後、まずはアイスブレイクとしてそれぞれのニックネームを紹介。チームビルディング中はそのニックネームで呼び合うというルールのもと、共通点を探すゲームを行いました。選手たちは積極的に交流を深め、好きな食べ物や誕生月、試合前のルーティンなど、短い時間の中でも多くの共通点を見つけて盛り上がりました。

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チームビルディングで発表を行う岡慎之助旗手(左)(写真:フォート・キシモト)

 その後、各グループでディスカッションを行いました。大会期間中に選手たちがやり取りを行うオープンチャットである「TEAM JAPAN CONNECT」を活用した取り組みについて考えるというテーマのもと、それぞれのグループが活発に議論しました。ディスカッション後、各グループがアイデアを提出。「良い景色の写真を共有する」「食べたものの写真を共有する」「他国選手との交流の様子を投稿する」などといった案が発表された中、「他国選手と交換したピンバッジの写真を共有する」という取り組みをTEAM JAPANとして行うことが決定し、チームビルディングが締めくくられました。

 TEAM JAPANは、出発式及びチームビルディングの後、羽田空港からライン・ルールなど各会場に向けて旅立ちました。出発前、旗手を務める岡選手は「旗手は初めての経験です。今大会のメンバーはこれまでのユニバーシティゲームズの中でも最も強いと思うので、まずは団体金メダルを目指し、体操チームがTEAM JAPANの士気を高められるように頑張っていきたいと思います」と、三浦選手は「日本を背負っているということを旗の重さで実感しました。今回のチームは誰か1人がすごいと言うよりも、選手もスタッフも1人1人が良いところを持っています。キャプテンとしてその良さを引き出していき、優勝を目指したいと思います」と、それぞれ意気込みを語りました。

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