MENU ─ ニュース
2025.05.20 イベント

日本オリンピックミュージアムにて第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)特集展示「eスポーツ展」が開催中

日本オリンピックミュージアムにて第20回アジア競技大会(2026愛知・名古屋)特集展示「eスポーツ展」が開催中(写真:フォート・キシモト)
日本オリンピックミュージアムにて第20回アジア競技大会(2026愛知・名古屋)特集展示「eスポーツ展」が開催中(写真:フォート・キシモト)

 日本オリンピック委員会(JOC)は、4月29日より日本オリンピックミュージアム(JOM)で、第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)特集展示「eスポーツ展」を開催しております。

 本企画は、2026年9月19日より愛知・名古屋を中心に開催される同大会の機運醸成企画として実施し、2023年に開催した企画展「パリ2024大会1年前→杭州2022アジア競技大会」に続く第2弾の特集展示となります。今回は、愛知・名古屋アジア大会でも正式競技に採用され、2027年には国際オリンピック委員会の主催のもとサウジアラビア・リヤドで開催される「オリンピック・eスポーツ・ゲームズ」に向けて、ますます注目が高まるeスポーツに焦点を当てて、自国開催のアジア大会をより楽しめる機会の創出を企図したものです。

 エントランスには開催まで500日余りとなった愛知・名古屋アジア大会に関する情報発信ボードが設置されています。

ウェルカムサロンのeスポーツ体験コーナー(写真:フォート・キシモト)
ウェルカムサロンのeスポーツ体験コーナー(写真:フォート・キシモト)

 ウェルカムサロンでは、愛知・名古屋アジア大会で実施予定のeスポーツ競技の11種目13タイトルを紹介するとともに、「ストリートファイター6」「鉄拳8」「THE KING OF FIGHTERS XV」「ぷよぷよeスポーツ」「eFootball™」など一部のタイトルにおいては実機を用いたeスポーツ体験ができ、特に中央部分に設置された「グランツーリスモ7」では本格的なレーシングコックピットベースでの体験が可能となっております。

ウェルカムサロンの奥ではeスポーツに関する貴重な品々が展示中(写真:フォート・キシモト)
ウェルカムサロンの奥ではeスポーツに関する貴重な品々が展示中(写真:フォート・キシモト)

 またウェルカムサロン手前右側にはこれまでのeスポーツの歴史を時系列に辿った年表が設置され、ウェルカムサロン奥の壁面下のガラスケースの中にはそれらに対応するようにジャカルタ・パレンバンアジア大会でeスポーツの日本代表が初めて獲得した金メダルや、杭州アジア大会のユニフォームといった貴重な品が展示されています。

アクセシビリティ機器の展示(写真:フォート・キシモト)
アクセシビリティ機器の展示(写真:フォート・キシモト)

 そして、ウェルカムサロン右奥のオリンピックスタディセンターには、年齢や障がいに関係なく誰もが一緒に楽しむことができるアクセシビリティ機器の展示やシンプルなゲームの体験コーナーがあります。これらのアクセシビリティ機器は実際に障がい者支援や医療現場で使用されているものとなっています。

挨拶をする小谷実可子JOC常務理事(写真:フォート・キシモト)
挨拶をする小谷実可子JOC常務理事(写真:フォート・キシモト)

 企画展の開催にあたり、29日の午前中に関係者内覧会が実施されました。冒頭、小谷実可子JOC常務理事が挨拶し、「eスポーツは若い世代だけでなく、幅広い年齢層、そしてアスリートも含めて様々な方々に楽しんでいただけるものです。この企画展を通じてeスポーツの魅力を多くの方に知っていただき、更なる理解・関心を深めていただけたら嬉しく思います」と語りました。

挨拶をする越智政人日本eスポーツ連合副会長(写真:フォート・キシモト)
挨拶をする越智政人日本eスポーツ連合副会長(写真:フォート・キシモト)

 続いて越智政人日本eスポーツ連合副会長より、「これから愛知・名古屋アジア大会の代表選考が行われ、代表になった選手には厳しいトレーニングを積んでいただくことになります。また、トレーニングはもちろんのこと、皆様の声援が選手の背中を押すこともメダル獲得に大きく繋がるのではないかと考えています。このeスポーツ展をきっかけにeスポーツのことを深く知っていただき、ファンになっていただいて、大会本番で声援を送っていただけるという流れができれば幸いです」と挨拶しました。

トークセッションに登壇したeスポーツレーサー兼リアルレーサーの冨林勇佑選手と谷本歩実JOC理事(写真:フォート・キシモト)
トークセッションに登壇したeスポーツレーサー兼リアルレーサーの冨林勇佑選手と谷本歩実JOC理事(写真:フォート・キシモト)

 その後、ゲストとして愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会アスリート委員長でもある谷本歩実JOC理事と、eスポーツレーサー兼リアルレーサーの冨林勇佑選手が登壇し、トークセッションが行われました。まずはeスポーツを始めたきっかけについて「父親がレースに縁が深かった影響で、幼少の頃から車やレースが好きでした。eスポーツという言葉はなかったかもしれませんが、5歳の誕生日に『グランツーリスモ3』を買ってもらったのが最初ですね」と冨林選手は語りました。また、2016年にグランツーリスモの世界大会で優勝したことについて「当時は今ほどeスポーツが注目されていなかったこともあり、日本代表としてのプレッシャーは全くなく、予選をトップで通過したときに初めて『勝てるかもしれない』とプレッシャーを感じたことを覚えています」と述べ、続けて「現在このeスポーツという言葉がメジャーになりつつあり、プロを目指すような子供たちも増えてきた中で、グランツーリスモもレベルが上がっています。現在は実車のレースでプロとして活動しているので、その傍らでeスポーツでも世界を目指すというのは時間が足りなくて難しいですね」と語りました。そして2027年に開催されるオリンピック・eスポーツ・ゲームズについて、「昔はゲームというとマイナスのイメージもあったかもしれませんが、世界大会やオリンピックで金メダルとなると非常に名誉なことですし、今以上に多くの人に見ていただける機会にもなれば素晴らしいことだと思います」と期待を述べました。

グランツーリスモ7を体験する谷本歩実JOC理事兼(写真:フォート・キシモト)
グランツーリスモ7を体験する谷本歩実JOC理事兼(写真:フォート・キシモト)
グランツーリスモ7でタイムアタックを行う冨林勇佑選手(写真:フォート・キシモト)
グランツーリスモ7でタイムアタックを行う冨林勇佑選手(写真:フォート・キシモト)

 トークセッションの終盤には冨林選手と谷本JOC理事による「グランツーリスモ7」の対戦コーナーが設けられ、それぞれが順番に鈴鹿サーキットの1周タイムアタックを行いました。初めてグランツーリスモをプレイするという谷本JOC理事はスポーツカーを使用し、大きなミスもなく3分5秒という記録を出しました。続けて挑戦する冨林選手はハンデとしてスポーツカーより遥かにスピードの出ない車を使用。スピードの遅さに苦戦しつつも、グランツーリスモの経験値、そして前日まで実車で同じ鈴鹿サーキットを走ってきたコースへの理解度という強みを生かし、谷本JOC理事より5秒早くゴールラインを切りました。その後、冨林選手は谷本JOC理事と同じスポーツカーでもプレイし、1分早い2分5秒でゴールすると、会場から大きな歓声が上がりました。

 最後に冨林選手が「多くのタイトルが体験できるようになっていますが、『グランツーリスモ7』など、コントローラーだけではなく様々な機材を使った本格的な環境を気軽に楽しんでいただけたらなと思います。小さいお子様からご年配の方まで色々な方に体験していただきたいですし、eスポーツの歴史についてもわかりやすく学べると思うので、気軽にeスポーツを楽しんでもらいつつ、より理解を深めていただけるような場になったら嬉しく思います」と今後来場される方々にメッセージを送り、内覧会が締めくくられました。

 なお、第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)特集展示「eスポーツ展」は8月31日(日)までの開催となっておりますので是非、冨林選手やオリンピアンの記録へのチャレンジお待ちしております!

ページをシェア

関連リンク


CATEGORIES & TAGS


イベント の最新ニュース

    最新ニュース一覧