高平慎士さん、宇津木瑠美さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in しろいし」レポート

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「オリンピックデー・フェスタ in しろいし」（写真：アフロスポーツ）

　日本オリンピック委員会（JOC）は2018年12月15日、宮城県白石市の白石文化体育活動センターホワイトキューブで「オリンピックデー・フェスタ in しろいし」を開催しました。

　オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ！ニッポン！」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、オリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。

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子どもたちと笑顔で「手つなぎ鬼」をする深瀬さん（写真：アフロスポーツ）

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高平さんも全力で「綱引き」にチャレンジ（写真：アフロスポーツ）

　白石市では2回目の開催となる今回は、高平慎士さん、宇津木瑠美さん、中野大輔さん、田中琴乃さん、深瀬菜月さん、高橋成美さん、三宅宏実さん、矢澤一輝さんの8名のオリンピアンが参加。白石市内の小学生64名といっしょに、運動会形式のスポーツプログラムや文化プログラムで交流を深めました。

　開会式では、オリンピアンを代表して三宅さんが「こんにちは。今日は私の父の出身が隣の村田村ということもあり、とても楽しみに白石蔵王に降り立ちました。昨日からの雪でとても寒いと思いますが、スポーツを通して心も体も温まって、無理のないようにたくさんのお友達を作りながら楽しい一日にしたいと思います」と挨拶。続いて山田裕一白石市長が「オリンピックに出られた方々と一緒にスポーツをする機会はまたとないので、楽しみに参加してください。また、どうやったらオリンピックに出れるのか、教えてもらってください」と子どもたちに呼びかけました。

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田中さんらオリンピアンと子どもたちが「花は咲く」を合唱（写真：アフロスポーツ）

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子どもたちからの様々な質問に答える中野さん（写真：アフロスポーツ）

　宮城の人気DJが仙台弁で話すラジオ体操で準備運動をした後、スポーツプログラムでは「手つなぎ鬼」「大玉ころがし」「綱引き」の3種目を実施。参加者はオリンピックカラー5色のチームに分かれ、オリンピアンがそれぞれのチームのキャプテンを担当。白石市が主催大会を開催するほど力を入れている3種目めの「綱引き」では、オリンピアン、子どもたちが一緒になって全力を出し切りました。

　スポーツプログラム終了後は、全員で記念撮影と「花は咲く」の合唱。続いて文化プログラム「オリンピアンとのQ＆A」では、「早く走れるコツを教えてください」「今年の大会では負けてしまったけど、来年の大会で勝つにはどうしたらいいですか？」「小さいときどんな練習をしていましたか？」「どうやったら、体が柔らかくなりますか？」と様々な質問が寄せられ、オリンピアンは「昨日の自分に負けないように今日を頑張ること」など、自身の経験を振り返りながらひとつひとつ丁寧に答えました。

　閉会セレモニーでは、オリンピックデー・フェスタの聖火として各会場を巡る「つながる火」を高橋さんが紹介。次の開催会場の福島県須賀川市へとつなげていくことを伝えました。

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力持ちの矢澤さんに子どもたちも大喜び！（写真：アフロスポーツ）

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サイン会で三宅さんは一人ひとりと会話を楽しんだ（写真：アフロスポーツ）

　最後のオリンピアン全員からの挨拶では、宇津木さんが「子どもの時の時間はすごく貴重な時間です。大人になってから、もっとあの時やっておけば良かったなと思うことがたくさんありますので、1分1秒でも楽しんでください。スポーツを楽しんで友だちと笑いあうことを大切にしてほしいです」とメッセージ。また、中野さんは「今日、僕のチームは2位でした。そうすると1位になりたいと思うと思うし、1位になるためにはどうするんだろうと考える気持ちが大切です。スポーツに限らず、自分の好きなことを追求し続けることが夢につながる第一歩です。スポーツやほかのことでも興味のあることに夢中になって向かってみてください」、高橋さんは「皆さんに伝えたいことが3つあります。1.今の時期（子どもの時間）、いろいろなスポーツ、勉強をしてください。2.楽しくまじめに何事も取り組んでください。何事も楽しんで行ったほうがいいです。3.全力でやること。全力でやれば絶対に後悔しませんし、次につながります。何事も最後にやりきり、やりきったと笑ってほしいです」とアドバイスを送りました。

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被災地視察では白石城を訪問（写真：アフロスポーツ）

　閉会セレモニー終了後は、オリンピアン一人ひとりが参加者とハイタッチ。また、その後のサイン会でも子どもたちとの会話を楽しむなど、最後まで交流を深めました。

　フェスタ終了後、オリンピアンたちは被災地視察として、白石市指定史跡の白石城を訪問。白石城の修復に尽力した方から、当時の復旧作業の様子について、街の復興と合わせて説明を伺いました。

■参加オリンピアン
・高平慎士（陸上競技）
　　2008年北京オリンピック　　　　　 　　銅メダル
　　2012年ロンドンオリンピック　　　　　 4位入賞
・宇津木瑠美（サッカー）
　　2008年北京オリンピック　　　　　 　　4位入賞
・中野大輔（体操/体操）
　　2004年アテネオリンピック　　 　　　　金メダル
・田中琴乃（体操/新体操）
　　2008年北京オリンピック　　　　　 　　出場
　　2012年ロンドンオリンピック　　　　　 7位入賞
・深瀬菜月（体操/新体操）
　　2012年ロンドンオリンピック　　　　　 7位入賞
・高橋成美（スケート/フィギュアスケート）
　　2014年ソチオリンピック　　　　　 　　5位入賞
・三宅宏実（ウエイトリフティング）
　　2004年アテネオリンピック　　 　　　　出場
　　2008年北京オリンピック　　　　　 　　出場
　　2012年ロンドンオリンピック　　　　　 銀メダル
　　2016年リオデジャネイロオリンピック　 銅メダル
・矢澤一輝（カヌー）
　　2008年北京オリンピック　　　　　 　　出場
　　2012年ロンドンオリンピック　　　　　 出場
　　2016年リオデジャネイロオリンピック　 出場